天才プロデューサー・中田ヤスタカ 経歴やプロフィール、オススメ曲は…?

天才プロデューサー・中田ヤスタカ 経歴やプロフィール、オススメ曲は…?

どうしてにんじゃりばんばん~飛んでけにんじゃりばんばん~、歌ってると楽しくなってくるよ!

そういえば、中田ヤスタカさんは5分の曲は5分あれば作れるって言ってましたね

すごいよね!じゃあ今日は中田ヤスタカさんについて解説していこう!

今回は、Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅさんのプロデューサーの中田ヤスタカさんをご紹介します。

中田ヤスタカさんは、日本のエレクトロシーンの立役者としても知られ、ポップで可愛いkawaiiエレクトロニックミュージックの創始者です。

フランスのMadeon、アメリカのPorter Robinson、イギリスのSophieをはじめ、世界中のアーティストに影響を与えて、多数のフォロワーを生み出しました。

そんな中田ヤスタカさんの原点は、実験的なアプローチの自身のユニットCAPSULE

CAPSULEではサウンドだけでなく、アートワークも含めた全てを手掛けています。

PerfumeきゃりーぱみゅぱみゅさんはCAPSULEを発展させたアーティストらしいです

さらには、リオデジャネイロオリンピック閉会式のダンスパフォーマンス曲や、ULTRA MUSIC FESTIVAL公式アンセムも担当。

中田ヤスタカさんは、自身を音楽・機材・ファッションオタクであると述べています。

そこで今回は、知りたい人には嬉しい情報を多めに織り交ぜながら、現代のヒットメーカー中田ヤスタカさんを見ていきましょう。

中田ヤスタカ略歴

Profile

  • 生年月日 1980年2月6日
  • 出身地 石川県金沢市

中田ヤスタカさんは、Perfumeのプロデューサーになる以前にアーティストとして活動を始めています。

デビューは、2001年にCAPSULEでリリースしたシングル「さくら」。

元々1人で活動していましたが、1997年に同郷金沢市出身のボーカルこしじまとしこさんとCUPSULEを結成しました。

音楽に触れたのは幼少期で、ピアノを小さい頃から習い始め、10歳で作曲し始めたそうです。

自分の演奏を確認するためにラジカセで録音していると、そのうちに録ること自体が楽しくなってきたのだとか。

14歳頃に親が使っていたパソコンに入れたMIDIシーケンサーのレコンポーザを使い始めました。

16歳のときに、サンプラーを買う資金が欲しくて出場したヤマハのコンテストで、テクニック賞を受賞します。

応募作品は数十分で作曲したそうですよ

そして高校生の頃にCUPSULEを結成。

高校卒業後は、東京スクールオブミュージック専門学校に進みました。

2001年3月にデビューシングル「さくら」をリリースすると、TBSの朝の情報番組「エクスプレス」ウェザーテーマや、MUSIC JAPAN TV「FANFUN TALKIN’」の月間エンディングテーマに起用されます。

2002年には早くも、映画「うつつ」の音楽を担当。

デビュー直後から、ポップで聴きやすくて、情景が浮かぶような曲を作っていたんだね

これまで制作した映画やテレビのテーマソングなどの一部はこちら


https://www.ponoc.jp/works/

アニメ映画

  • ポータブル空港(2004)
  • space station No.9(2005)
  • 空飛ぶ都市計画(2005)
  • ジュディ・ジェディ(2005)
  • ノラゲキ!(2011)
  • ONE PIECE FILM Z(2012)
  • Appleseed Alpha(2014)
  • ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間- 透明人間(2018)

実写映画

  • LIAR GAME ザ・ファイナルステージ(2010)
  • LIAR GAME -再生-(2012)
  • スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013)
  • 何者(2016)

テレビドラマ

  • LIAR GAME シリーズ(2007‐2010)
  • マジで航海してます。(2017)

テレビ番組

  • SMAP×SMAP
  • どうぶつ奇想天外!
  • NEWS23
  • スーパーJチャンネル
  • 関ジャム 完全燃SHOW
  • PON!

他にも、CMニュース番組やラジオ番組のテーマソングゲームのBGM北陸新幹線金沢駅の発車メロディなど多岐にわたっています。

中田ヤスタカのプロデュースワークス

2002年に広島のローカルアイドルとしてインディーズデビューしたPerfume

当初は典型的なアイドルソングを歌っていましたが、2003年の上京を機に中田ヤスタカさんがプロデュースを始めます

このとき中田ヤスタカさんは23歳、Perfumeは中学生でした

CAPSULEとしてメジャーデビューしたばかりの中田ヤスタカさんは、自身もアーティストとして活動しながらプロデュースを始めました。

MEMO

中田ヤスタカさんは、自分が作る音楽は本来売れる曲ではなく、また売れ線の曲を狙って作ってはいないそうです。Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅさんとの相乗効果がヒットの要因ではないかと語っています。

Perfumeについてはこちら

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高校生の頃から「KERA」「Zipper」などの青文字系(個性的で非日常的な原宿系ファッション)の読者モデルをしていたきゃりーぱみゅぱみゅさん。

そんなきゃりーぱみゅぱみゅさんをプロデュースし始めたのは2011年からです。

最初の出会いは、中田ヤスタカさんが原宿スタイルコレクションに出演したとき。

CUPSULE好きのおもしろい読者モデルがいるからときゃりーぱみゅぱみゅさんを紹介されて、そのときは軽く挨拶した程度だったそうです。

それから、中田ヤスタカさん主催の10代も入れる昼のクラブイベント「TAKENOKO!!!」に、きゃりーぱみゅぱみゅさんはDJとして出演するようになります。

きゃりーぱみゅぱみゅさんが歌手になりたいと言っていたことや、バックボーンである原宿の街の動きなど様々な要因が重なり、中田ヤスタカさんプロデュースでのデビューが決まったそうです。

きゃりーぱみゅぱみゅさんの曲の独特な歌詞の秘密は、書きたいことを書くよりも、スキャットのように偶然出てきた言葉を歌詞にしているからだそうです

きゃりーぱみゅぱみゅさんについてはこちら

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中田ヤスタカさんがこれまでプロデュースや楽曲提供したアーティストは、SMAP椎名林檎さん、山下智久さん、湘南乃風DAOKOさん、MEGさん、キズナアイなどなど。

2016年には映画「何者」のテーマソング「NANIMONO (feat. 米津玄師)」で、米津玄師さんともコラボしていますね

ヒットメーカー中田ヤスタカが使っている機材

東京スクールオブミュージック専門学校でプロの音楽制作について学びましたが、10歳の頃からすでに独学で楽曲制作を行っていた中田ヤスタカさん。

Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅさんの曲なども、今でも基本的には1人で自宅スタジオで制作しています。

使用している主な制作ツールは、

自宅スタジオ

  • MacBook Pro
  • Steinberg Cubase、Native Instruments Battery/Massive/FM8、Addictive Drums
  • NATIVE INSTRUMENTS Komplete Kontrol S61(MIDIキーボード)
  • Universal Audio Apollo Twin(オーディオI/O)
  • GENELEC 8050A/8250A/8350A/8351A(モニタースピーカー)
  • NEUMANN U87Ai、SHURE Beta 58A/KSM8(マイク)

モバイルセット

  • Apogee ONE(オーディオI/O)
  • M-AUDIO Keystation Mini32、IK MULTIMEDIA iRig Keys 37 (MIDIキーボード)
  • GENELEC 8010A、IK MULTIMEDIA ILoud Micro Monitor(スピーカー)
  • SHURE SRH840/SE846(ヘッドフォン/イヤホン)
  • ASTON MICROPHONES Origin(マイク)

中田ヤスタカさんのサウンド制作に興味がある方は参考にしてみてください。

個性的な発言集

Twitterに語録botアカウントがあったり、名言集サイトにも載っているほど、中田ヤスタカさんは発言も個性的で独特です

そのなかからいくつかご紹介します。

・前日に何曲書いても、当日にまた作れちゃう。で、そっちの方がいいに決まってる。いつも新しい奴が好きだから

・つくりたいものを、つくれるような環境に自分を置く。実はこれが一番難しいことです。特にプロとしては。だからこそ、つくっている人が一番頑張るべきところも、ここです。

・レコーディング始めた時の音がピンと来なくても、アレンジしながらレコーディングするんで

・作曲をまだしてるところなんですよ、レコーディングでは

録りながら作ってるんだね

完成度はヒットチャートの音楽に任せて、自分はその手前のあっつあつの状態の中のひとつでありたいっていうのがあるんです。

自分が今20歳だったら、デビューしたかどうかも怪しい。普通に、YouTubeで曲を公開して、「“いいね”をいっぱいもらいたいな」と思っているだけかもしれない(笑)。

chelmicoも同じようなこと言ってるね

・遊んだりしているときに、“なんかこの楽しい空気感おもしろいかも”って思った風景とかを思い出しながら作ったりします

・「つけまつける」だって、普段からつけまつげを付けていない子が歌っても仕方ない

・音楽って遊びみたいなもんじゃないですか。で、結局楽しんで作ってないと、聴く人にそれで楽しんでもらってもなんか悪い気がするんで

中田ヤスタカさんならではの名言の数々ですよね。

中田ヤスタカの人気おすすめ曲

CONTROL [CAPSULE]

2013年10月にリリースされた、CAPSULEの14thアルバム「CAPS LOCK」収録曲です。

CAPS LOCK」は先に曲名を並べてから制作したらしいです

中田ヤスタカさんは「アルバムのためだけに制作をしているというやり方がしっくりくる。全曲を同時に仕上げたほうが完成度を高められる。」と考えて、アルバム全曲は同時進行で制作されました

FLASH [Perfume]

広瀬すずさん主演映画「ちはやふる -上の句- / -下の句-」の書き下ろしテーマソング。

iTunesリアルタイムランキングで1位を獲得するなど、Perfumeの配信最大のヒット曲です。

にんじゃりばんばん [きゃりーぱみゅぱみゅ]

和音テイストと、タモリさんやサザンオールスターズの桑田佳祐さんも称賛している歌詞が特徴の、きゃりーぱみゅぱみゅさんの代表曲のひとつ。

2013年3月にリリースされると、レコチョク着うた6週連続1位、オリコン週間3位日本レコード大賞優秀作品賞受賞などを記録しています。

ニンジャがモチーフの海外人気も高い曲です。

MEMO

アメリカのDJSteve Aokiさんがリミックスしているので、後ほどご紹介します

「にんじゃりばんばん」のフレーズに意味はないらしいです

なんでやねんねん [浜田ばみゅばみゅ]

浜田ばみゅばみゅ(浜田雅功さん)は、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の企画「浜田アイドル化計画」から誕生した、きゃりーぱみゅぱみゅさんの妹という設定の架空のアイドルです。

コンセプトは「世界中の女の子がくやしがるポップアイコン」です

きゃりーぱみゅぱみゅさんのデビュー時の衣装や美術などを担当していた増田セバスチャンさんも参加しています。

2015年11月から世界110ヶ国のiTunesで配信されました。

前髪切りすぎた [三戸なつめ]

Zipper」「SEDA」などの青文学系ファッション誌で読者モデルをしていた三戸なつめさんのデビュー曲です。

11人のクリエイターによるMVを収録したDVDもリリースされています。

ぼくらのネットワーク [DAOKO]

DAOKOさんは作詞・作曲もしますが、この作品ではボーカルのみで、楽曲制作も含めて中田ヤスタカさんが全面的にプロデュースしています。

スマホアクションRPG 「ドラガリアロスト」の挿入歌として、2018年11月にリリースされました。

AIAIAI (feat. 中田ヤスタカ) [キズナアイ]

バーチャルYouTuberキズナアイの11thシングルとして、2019年3月にリリース。

キズナアイの1stライブや、中田ヤスタカさんのステージでも披露されています。

ぴこぴこ東京

ローソン ドリームアーティストオーディションでグランプリを獲得した、次世代アーティスト眞白桃々(ましろもも)さんをボーカルに迎えて2019年5月にリリースされました。

ロサンゼルスのクリエイターSomehoodlumが手掛けたMVも注目です。

海外アーティストのリミックスもたくさんありますよ

Get Outta My Way [Kylie Minogue]

オーストラリア出身のポップアイコンKylie Minogueの「Get Outta My Way」を、日本人で初めてリミックスしました。

2010年9月に公開され、2011年にリリースした来日記念盤「ラヴ・カイリー〜ベスト・オブ・カイリー・ミノーグ(Kylie Hits)」にも収録。

2018年2月にリリースした中田ヤスタカさん初のソロアルバム「Digital Native」には、海外アーティストの作品のリミックスが収録されています

Stay [Zedd & Alessia Cara]

初回限定盤のDISC2に収録されている、グラミー賞受賞DJ/プロデューサーのZeddStay」のリミックスです。

2017年2月リリースの「Stay」は、Spotifyなど世界のストリーミング再生回数15億回以上、YouTubeのリリックビデオが4.1億回再生と、Zedd最大のヒット曲。

2017年6月に世界同時リリースされた「Stay – Remixes EP」に、中田ヤスタカさんも参加しています。

Zeddはリミックスを聴いた感想を、「繊細でディテールに凝っているのに音楽的であることに驚いた。僕も好きな日本のゲームミュージックのようです。聴いていてとてもワクワクするような仕上がりでした。」と述べています。

I Love It When You Cry (Moxoki) [Steve Aoki]

こちらも初回限定盤のDISC2収録曲。

Steve Aokiさんが2015年にリリースした「I Love It When You Cry (Moxoki)」のリミックスです。


そして2020年6月には今度はSteve Aokiさんが、Nintendo Switchのアクションゲーム「ニンジャラ」のコラボとして、きゃりーぱみゅぱみゅさんの「にんじゃりばんばん」をリミックスしました。

Steve Aokiさん主宰のレーベルDim MakとベルギーのレーベルSmash the Houseの、2つの世界的なダンスミュージックレーベルからリリースされています。

最後に…

中田ヤスタカさんは、特定のアーティストを好きになる前の10歳から作曲を始めていたので、ライブやコンサートを聴いていてもすぐに帰って作曲したくなると語るほど、生粋のクリエイター気質です。

女性視点の歌詞が多いのが特徴でもあり、それらを書ける理由は主人公を設定することだそうです。

俳優さんが役に入り込むのと似ているね

活動は多岐にわたり、国内のアーティストやクリエイターだけでなく、近年は海外アーティストとも積極的にコラボし、作品数も驚くほど多く発表しています。

天才とも称されている中田ヤスタカさんですが、他の天才達がよく言っている曲が降りてくるということはまず無く自身の引き出しから引っ張ってくると語っています。

中田ヤスタカさんの原点であるCAPSULEは、最も自由に好きなことができるフィールドだそうです。

Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅさん、それ以外全ての活動もCAPSULEがあるからこそ。

そんなCAPSULEの全アルバムが、SpotifyやApple Musicなど各サブスクリプションサービスにて、2020年7月10日より配信がスタートしました。

中田ヤスタカさんが自由に制作した作品の数々を聴いてみてください。

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