勝手に体が動いてしまうような心地よいリズムと、デジタル音でありながらバンドスタイルを貫くという新ジャンルを築いてきた「サカナクション」。
山口一郎さんの類まれなるセンスと才能が音楽の幅を広げ、新しさと驚きを届けてくれます。
ここでは、進化し続けるサカナクションの歴史やメンバーについてまとめており、その魅力に迫っていきたいと思います。
目次
サカナクションについて
サカナクションは2005年に結成されたバンドで、男女5人のメンバーで構成されています。
2007年に現メンバーによってメジャーデビューを果たしました。
「サカナクション」の名前の由来については、メンバーの山口一郎さんがインタビューでこのように語っています。
「ひねくれたことをやりたいなと思ってたんです。
僕の考えの基本は、メロディと言葉をどう伝えていくかを最重要として、その手段としてアレンジを使い、それをバンドでやるということなんです。
それには遊び心が必要で、いい意味でふざけたことをやりたかったので、バンド名にはあまり使われない響きの“サカナ”っていう言葉を使った。
魚って止まっているところから急に動き出したりするでしょ。
だから変化を恐れずやっていこうという意味を込めて、サカナのアクションでサカナクション。」
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サカナクションのメンバー
山口 一郎(やまぐち いちろう)
・生年月日:1981年9月8日
・出身地:北海道小樽市
・担当:ボーカル・ギター
山口さんはほぼ全ての楽曲の制作に携わっており、サカナクションのフロントマンともいえる存在感を放っています。
音楽に目覚めたのは、両親が経営していた喫茶店でよく流れていたフォークソングがきっかけで、家にあるフォークギターで楽曲のコピーをしていました。
また、文学も音楽への影響を与えており、言葉を重視した楽曲制作を行っています。
両親の影響で俳句や詩にも精通しており、俳人では寺山修司や種田山頭火、詩人では吉本隆明や石原吉郎を好んで読んでいたそうです。
影響を受けたアーティストは「レイ・ハラカミ」で、レコード店(HMV)でアルバイトをしていた時に店頭に流れていたのを聞いて、電子音楽へ憧れを持つようになりました。
17歳の時には、レコード会社のビクターの育成部門に所属し、若くしてその実力を買われ音楽に深く携わっていく環境に身を置くことができました。
2010年には右耳に突発性難聴を発症し、一時はほとんど聞こえない状態でしたが現在は少しずつ聞こえるようになってきたそうです。
岩寺 基晴(いわでら もとはる)
・生年月日:1981年3月11日
・出身地:北海道札幌市
・担当:ギター・コーラス
・愛称:モッチ
岩寺さんは結成当時からのオリジナルメンバーで、山口さんと札幌第一高校の同級生です。
サカナクションの前進バンド「ダッチマン」でもギター担当で、山口さんとは長い期間活動を共にしているためお互い信頼のおける関係といえます。
音楽に対する引き出しが多く、「ヒトリテクノ」として様々な機材を使用して音楽を表現していきます。
動画で確認するとその凄さを感じることができますが、1人でデジタル音とギターやベースをリアルタイムで録音しながら重ねていき、テクノロックを成立させていきます。
そのプレイスタイルは圧巻の一言。
サカナクション独特のサウンドはここから生まれています。
草刈 愛美(くさかり あみ)
・生年月日:1980年4月30日
・出身地:東京都
・担当:ベース・コーラス
・愛称:姐さん
草刈さんはメンバー唯一の北海道以外の出身で、既婚者であり2015年には第一子を出産しています。
10代のころから数々のバンドに参加しており、その実力は札幌のインディーズシーンでは有名になるほどでした。
グループ加入の経緯は、山口さんが前のバンド時代に草刈さんとよく対バンで共演しており、優れたベーシストだと認知していました。
そこで、草刈さんのバンドが解散したのを機に、山口さんがサカナクションに誘ったのがきっかけでした。