今回は、本州最北端の地である青森県。
名曲「津軽海峡冬景色」の舞台となった青森県から、どんな素晴らしいアーティストが生まれているのでしょうか。
では早速、青森県出身の歌手・アーティストの方々をご紹介してまいりましょう。
目次
Sing Like Talking(シングライクトーキング)
- 佐藤竹善(青森市出身)
- 藤田千章(青森市出身)
- 西村智彦(青森市出身)
Sing Like Talkingの現メンバーの皆さんは、全員が青森県青森市出身です。
しかも、それぞれ出会う時期は違えど、幼なじみの3人なのです。
佐藤竹善さんと西村智彦さんは保育園から、西村智彦さんと藤田千章さんは小学校で一緒になり、さらに佐藤竹善さんと藤田千章さんは高校の軽音楽部で知り合いました。
1988年9月、シングル「Dancin’ With Your Lies」でデビューし、海外アーティストをサポートメンバーに迎えた「伝説のライブ」と語り継がれるデビューライブを開催。
2018年にはデビュー30周年を迎えましたが、デビュー以来と変わらず、全国を飛びまわるように精力的なライブ活動を続けておられます。
ボーカルを務める佐藤竹善さんは、中学生の頃にビートルズやクイーンなどの洋楽を聴くようになり、クイーンのベーシストであるジョン・ディーコンに憧れてベースを始めました。
その頃、ちょうど向かいに住んでいた近所のお兄さんが上京することになり、大量のLPを譲り受けたそうです。
洋楽や邦楽などいろんなジャンルがあり、佐藤竹善さんは夢中になって聴いていたとか。
青森から先に東京へ旅立ったその青年は、LPを譲ったあの少年がこんなビッグアーティストになったことに、さぞ驚いたことでしょう。
ELLY・LIKIYA
人気絶頂がどこまで続くのか、未知数な勢いを継続中の三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEで、パフォーマーを務めるELLYさん。
そして、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEで、パフォーマー及びリーダーを務める弟のLIKIYAさん。
共に人気グループに所属するお二人は、青森県三沢市のご出身です。
青森県立三沢高校を卒業されているELLYさんは、高校までを青森で過ごし、卒業後は東京の大学に進学しました。
2010年、EXILEのHIROさんが率いるLDHのダンススクールからスカウトされたELLYさんは、その年に三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのパフォーマーに選ばれデビューしました。
2017年には、CRAZYBOY名義でソロデビューも果たし、配信した楽曲「NEOTOKYO EP」は音楽ウィークリーランキング1位を獲得しています。
そして、ダンスパフォーマーやソロヒップホップアーティストとして活躍する一方、突如としてオンライン対戦ゲームの世界大会に出場するという驚きのニュースでも話題になりました。
LIKIYAさんは、ELLYさんの3歳下の弟です。
大学生の頃からダンスを始め、それからわずか2年でTHE RAMPAGEに加入するという、天性の才能を持っておられます。
ELLYさんとLIKIYAさんの父親は、青森県三沢市にある「米軍三沢基地」で働いていた方で、そのあとプロボクサーになったという経歴を持つ、いかにも屈強そうなお父様ですが、テレビ東京「YOUは何しに日本へ?」で偶然インタビューを受けるという奇跡を起こしています。
矢野顕子
独特の声でおしゃれに歌い上げるシンガーソングライターの矢野顕子さんは、青森県青森市のご出身です。
1976年にアルバム「JAPANESE GIRL」でデビューし、様々なアーティストと共唱してきた矢野顕子さんは、現在アメリカ・ニューヨークにお住まいです。
デビューして40年を超えますが、今だに映画やCM、ドラマなどで矢野顕子さんの楽曲が多く使用されています。
世代や時代など全く関係なく、矢野顕子さんの唯一無二の歌声を人々が欲してしまうほど、魅力的な歌声なのです。
都会的なイメージの強い矢野顕子さんですが、2018年9月にYouTubeで公開された奥田民生さんの「カンタンカンタビレ」で、青森津軽弁での歌唱を披露しています。
これは奥田民生さんが、2015年にギタリストのCharさんへ提供した楽曲「トキオドライブ」を津軽弁で歌うという、ユニークな企画でした。
敬愛する地元・青森津軽弁で流暢に歌う姿は、いつもとは少し違う矢野顕子さんが見られます。
YouTubeで現在も配信されていますので、ぜひご視聴ください。
北山陽一(ゴスペラーズ)
美しいハーモニーで人気を博すゴスペラーズ、そのベースを担当する北山陽一さんは青森県八戸市出身で、八戸大使を務めています。
青森県立八戸高校を卒業し、慶應義塾大学へ進学された北山陽一さん。
1994年にゴスペラーズへ加入し、大学在学中にシングル「Promise」でメジャーデビューを果たします。
これまでに、「永遠に」「ミモザ」「ひとり」など、多くの大ヒット曲を世に送り出してきました。
幼少期からピアノを習い、音楽に深く触れながら育った北山陽一さんは、作曲も手がけることができ、2008年には生まれ故郷である八戸市の白山台中学校へ、ゴスペラーズのメンバーである安岡優さんの作
詞と北山陽一さんの作曲による校歌を寄贈しています。
2019年に開催された高橋幸宏さん主催フェス「WORLD HAPPINESS 2019 with HACHINOHE」に、ゴスペラーズの一員として出演した北山陽一さんは、会場となったYSアリーナ八戸の近くで少年時代を過ごしていたと明かし、会場を大いに盛りあげました。
吉幾三
東北弁を今もスタンダードに話す演歌界の大御所、吉幾三さんは青森県北津軽郡金木町(現・五所川原市)のご出身です。
そして、現在も青森県に住まいを構えておられます。
1973年に歌手デビューした吉幾三さん。
「俺ら東京さ行ぐだ」「雪國」「酒よ」など、自ら作詞作曲を手掛けたこれらの曲は、昭和を代表する名曲中の名曲となり、今も歌い継がれています。
地元をこよなく愛する吉幾三さんは、2007年に青森市で社会人野球団「ブルーズヨシフォレスト」を創設されました。
残念ながら今は廃部になり活動していませんが、青森で野球を頑張りたいという夢を追う青年たちのために、迷いなく一肌脱いだ吉幾三さんの懐の深さを感じさせるエピソードです。
2019年9月12日に配信され、その人気ぶりから急遽CD化もされた楽曲「TSUGARU」では、吉幾三さんが派手なラッパーの衣装を身にまとい、津軽弁でラップを披露しています。
普通の日常会話を歌詞にしているのですが、とにかく方言が強すぎて、歌詞を見なければもはや何を言ってるのかさっぱりわからない仕上がりで話題になりました。
心に沁みる名曲から、ユニークなヒップホップまでこなしてしまうチャーミングな吉幾三さんは、青森が生んだ大スターとして地元の方から親しまれています。
青森出身・期待のアーティスト
RIKU(りく)
青森県出身の女性シンガーソングライターです。
転勤の多い仕事をなさっていたお父様の影響で、福島県にも住んでいたことのあるRIKUさん。
現在は関東のライブハウスに出演する傍ら、路上ライブなども精力的に行っています。
まだ少し覚束なさを感じる歌声の中にでも、確かな説得力を感じさせる不思議な力を持つ彼女。
彼女の紡ぐ言葉は、揺れながらも大切に生きていく彼女自身をリアルに表しているようで、思わず聴き入ってしまいます。
No title(ノータイトル)
- あんべ(Gt)
- ほのか(Vo,Gt)
- ポチ(Piano)
2020年春に高校卒業を控える、青森県三沢市出身の現役高校生バンドです。
メンバーは小学校からの付き合いで、中学3年時の文化祭に出演するためバンドを結成しました。
高校に進学してもそのまま音楽活動を継続したNo title の3人は、2017年に開催された「LINEオーディション2017」にてグランプリを獲得すると、2018年1月に「rain stops, good-bye」でデビュー。
しかも、デビュー曲はGReeeeNなどを手がける、JINさんがプロデュースを担当しました。
2作目以降はNo title自身の作詞作曲によるオリジナル曲をリリースしていきますが、高校生らしからぬメロディーセンスの高さとテクニックを披露し、大人たちの度肝を抜いています。
2019年1月に公開された映画「愛唄ー約束のナクヒトー」では、主題歌の「約束×No title」にて大抜擢され、さらに注目を浴びることになりました。
最後に…
いかがでしたでしょうか。
青森県出身のアーティストの皆様は、とても個性の豊かな方々ばかりです。
津軽弁は意味は分からなくとも、なんとも言えないあたたかみがありますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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