舞台「サンリオ男子」シリーズで舞台デビューを果たし、舞台「あんさんぶるスターズ !」の天祥院英智役やミュージカル「刀剣乱舞」の松井江役などで人気の2.5次元俳優・笹森裕貴。
最近ではミュージカル「ロミオ&ジュリエット」で、初のグランドミュージカルにチャレンジしたことでも注目を集めていました。
もともとはモデルとして活動していた彼がどのような経歴で舞台俳優となったのか、詳しい経歴やこれまでの出演作についてご紹介します。
目次
笹森裕貴のプロフィール
名前:笹森裕貴(ささもり ひろき)
生年月日:1997年6月21日
出身地:東京都
身長 :178cm
趣味: 映画鑑賞、駄菓子を食べること
特技:野球(小学1年生〜中学3年生まで)
役者デビューまでの経緯
東京都出身の笹森は、小学校から中学生までは野球に打ち込んでいました。高校も野球ができるところへ進学するつもりだったのですが、怪我が原因で続けることが困難になり中学3年生で引退することに。高校は普通科へ進学し、1、2年生の頃はバイトをしながら過ごしていました。
高校2年生の冬、ファッション雑誌「Samurai ELO」の関係者から「第3回 関東ハイスクールミスターコン 2015」に出てみないかと誘われます。笹森は野球をやめてから抜け殻状態だった自分を変えたいと考え、コンテストに出ることを決意。みごとグランプリを受賞し、モデルとしての活動が始まりました。
当初はモデルとして撮影されることに慣れていなかったこともあり、誌面に載っている自分を見て違和感を覚えることも。先輩を見て学んだりさまざまなポーズを実践したりして試行錯誤することで、徐々にモデルとしての意識が高くなり違和感も改善されていきました。
やがてモデル活動が軌道に乗ってきたころ、新しいことにチャレンジしたいと考えるようになります。そんな時に映画「ゴッドファーザー」のアル・パチーノを見て、「自分もいつかはああなりたい」と強く憧れて役者の道に進むことを決意しました。
所属事務所にもその意思を伝えてオーディションを受けはじめ、2017年ごろから少しずつ映像での仕事が増え始めていきます。セリフのある役もこなせるようになってきたころ、2018年11月上演の舞台「ミラクル☆ステージ サンリオ男子」で舞台デビューを果たすことが決まりました。
笹森裕貴の経歴
役者として活動を始めた笹森は、ドラマや映画への出演を経て2.5次元舞台の世界で一躍脚光を浴びることになります。
ここからは笹森の経歴について、舞台での活動と映像作品への出演に分けてご紹介しましょう。
舞台での活躍
2018年11月に上演された舞台「ミラクル☆ステージ サンリオ男子」は、サンリオキャラクターが大好きな男子たちの日常を描いた作品です。笹森は妹の影響でマイメロディが好きになった男子高校生・水野祐を演じました。1作目に続き、2019年11月上演の「ハーモニーの魔法」と2021年7月上演の「KAWAII Evolution」にも出演しています。
「サンリオ男子」でデビューした直後、2018年12月には「あんさんぶるスターズ ! エクストラ・ステージ 〜Memory of Marionette〜」に天祥院英智役で出演。その後2019年3月に、
舞台「ガラスの仮面・愛のメソッド2019」で主演に抜擢されました。同作は漫画「ガラスの仮面」のスピンオフ作品を舞台化した「愛のメソッド」を男性キャストでリメイクしたもので、笹森が演じた西島マオは原作の主人公・北島マヤに当たるキャラクターです。
その後も2019年4月上演の「MANKAI STAGE A3! 〜SPRING 2019〜」水野茅役や2019年7月上演の「SCHOOL STAGE ここはグリーン・ウッド」栃沢弘役などさまざまな2.5次元舞台で活躍し、2019年11月からはミュージカル「刀剣乱舞」シリーズの松井江役を務めることになりました。舞台から派生したユニットである刀剣男士 team江のメンバーとしても活動しています。
また2022年3月上演の舞台「ブルーピリオド The Stage」では、乙女の心を持つ男子高校生・鮎川龍二を演じることに。金色の長髪に学ランとスカートを組み合わせた制服という個性的なビジュアルを見事に再現し、原作ファンからも絶賛されました。
一方、2023年7月上演の舞台「マッシュル-MASHLE- THE STAGE」では、弱肉強食主義の無慈悲な人形魔法使いアベル・ウォーカーを演じています。
舞台俳優としてデビューして以来数多くの2.5次元舞台に出演してきた笹森ですが、2024年5月にはミュージカル「ロミオ&ジュリエット」で初のグランドミュージカルに挑戦。オーディションを経てマーキューシオ役に抜擢され、「決まったときは涙が出るくらい嬉しかった」とコメントしています。
映像作品への出演
笹森が本格的に役者活動を始めたのは、2014年ごろからです。ドラマ「心霊呪殺 死返し編」(2017年8月)やドラマ「先に生まれただけの僕」(2017年10月)などに出演していました。
2018年には、「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2018 (SSFF &Asia)」内で実施された「第2回 キテミル川越ショートフィルム大賞」の参加作品「Some Day」の主演を務めています。高校生の主人公が、自分のことを恋人だと主張する記憶喪失の少女に出会う物語です。同作は大賞を受賞し、YouTubeの「川越市チャンネル」で配信されました。
その後は舞台での活動が中心となっていきますが、2021年6月からは2.5次元舞台で活躍する俳優が集結したドラマ「REAL⇔FAKE 2nd Stage」に稲森弥月役で出演しています。稲森は音楽ユニット・ASTRA RINGのメンバーとして、猪野広樹演じる卯野紘希と2人で活動している青年です。2021年9月に発売されたCDアルバム「Huddle Up」には、ASTRA RINGが歌う楽曲「Rings」が収録されました。
2022年2月からは、ドラマ「おじさんが私の恋を応援しています(脳内)」に出演。北乃きい演じる主人公・宮下まつりが、不慮の事故でアキラ100%演じるサラリーマン誠一郎と奇妙な“脳内同居生活”を送ることになってしまう物語です。笹森はまつりがひそかに恋心を寄せる取引先のイケメン営業マン・樹を演じています。