夢白あやのプロフィールや魅力、代表作を徹底解説

夢白あやは、宝塚歌劇団雪組のトップ娘役です。

2017年に103期生として宝塚歌劇団に入団、宙組に配属され、2020年に雪組に異動。

2022年に雪組トップスター彩風咲奈の2人目の相手役としてトップ娘役に就任し、2024年10月13日の彩風の退団後に伴い、翌10月14日に雪組トップスターに就任した朝美絢の相手役となりました。

大人びた華やかな美貌と高い演技力で人気を集め、「仮面のロマネスク」や「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」など、宝塚を代表する数々の舞台で活躍しています。

そんな夢白あやのプロフィールや魅力、代表作について、徹底解説していきます。

夢白あやのプロフィール

夢白の経歴は？

宝塚の舞台の観劇経験なし！異色の新入生

小さい頃からミュージカルが好きだった夢白は、6歳からバレエを、ブロードウェイ来日公演「雨に唄えば」の観劇で感銘を受けた後、高校からは声楽も学んでいました。

転機となったのは、大学進学も考えるようになった2015年に街中で見た「ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-」のポスター。

ルパン三世に扮した雪組トップスター早霧せいなの姿に「すごく格好いい」と惹きつけられました。

加えて、宝塚ではバレエも声楽も学べることと母親から勧められたこともあり、宝塚の舞台を観劇すること無しに宝塚音楽学校を受験し、見事一発合格を果たしました。

ちなみに、宝塚が本気の目標となったきっかけはなんと試験中だったそうで、「（音楽学校の生徒達が受験生を手助けする姿を見て）プロフェッショナルな世界にゾワゾワっとして、『自分の夢はこれだ！』って思いました」と当時を振り返っています。

入学後は、宝塚の知識を一から身に着けるべく、宝塚歌劇団の劇団員名鑑である「宝塚おとめ」を手元に置き、同期から勧められた公演DVDを残らず視聴、厳しい上下関係や初めての芸事などにも前向きに取り組み、成長していきました。

宙組期待のトップ娘役候補

(※動画は「異人たちのルネサンス」本公演のもの）

夢白は、2017年に入団成績4番という好成績で宝塚に入団し、宙組に配属されました。

入団2年目にはトップに就任したタカラジェンヌの多くが経験する阪急阪神初詣ポスターモデルへの起用や、103期生初の新人公演ヒロインへの抜擢と華々しいスタートを切ります。

「異人たちのルネサンス」本公演では、ヒロイン星風まどかが怪我をした際に、本公演のフィナーレの一部を代役として任される経験もしました。

2019年に2度目の新人公演ヒロインとバウホール公演初ヒロインも務め、更なる成長を遂げました。

雪組への組替えで一時スランプに

（※動画は、望海風斗×真彩希帆の退団公演、夢白あや出演の『f f f　－フォルティッシッシモ－』）

トップ娘役への道を順調に進んでいく中、2020年9月16日付けで雪組へ組替えした夢白に試練が訪れます。

当時の雪組は、「宝塚歌劇随一の歌唱力」と絶賛された望海風斗×真彩希帆トップコンビの時代。

組替えは舞台人としての成長に大きく役立ちますが、不安も多くストレスがかかります。

また、高い評価を得ていた夢白ですが、歌だけはもう少しという声もあったため、この組替えは想像以上のプレッシャーがかかったことでしょう。

トップコンビの稽古場でのやり取りから多くを学ぶ一方、スランプに陥ったと言います。

そしてある日、稽古中に演出家から「夢白、どうした。ひどい」とマイク越しで指摘が入ったのです。

望海退団後にトップスターに就任した彩風咲奈からも、「今の感じだと、宙組の時の方が良かったと思う」と声をかけられ、そこでようやく、焦るあまり本来の自分を見失っていたことに気付いたそうです。

そこで再度初心に帰り自身を磨くことに務めた結果、歌唱力を含め大きく成長し、トップ娘役就任後の「BONNIE & CLYDE」では、「覚醒した！」「安定感がすごい」と多くのファンから喝采を浴びました。

雪組トップ娘役に抜擢

2022年12月26日付けで、雪組トップスター彩風咲奈の2人目の相手役として、トップ娘役に就任を果たします。

彩風は夢白にとって10期上の大先輩で、彩風曰く「最初は理解できずぶつかったり」という状態でしたが、夢白の「絶対に避けることはせず、ありのままで」という持ち前のストレートな姿勢によって、やがて本音を言い合える相性抜群のコンビとなって人気を集めました。

彩風退団後は、2024年10月14日付けでトップスター朝美絢の相手役に就任。

同名の韓国の大人気ドラマを原作とした、2024年11月30日からスタートする舞台「愛の不時着」で新トップコンビお披露目をすることが決定しており、「韓国ドラマの世界に入ってみたい」と語る夢白にとって、まさに待望の舞台でしょう。

夢白あやの魅力は？

舞台映えするロマンティックなクールビューティー

大人っぽくクールであでやかな美貌と抜群のスタイルは、夢白の大きな魅力です。

肌色や髪色、目の色などで似合う色を判定するパーソナルカラー診断の結果は、クールではっきりした色使いが得意な「ブルべ冬」だそうで、大胆なカラーが非常によく似合っています。

宝塚でよく着用する、ともすれば装飾過多とも映る刺繍や真珠などが満遍なく散りばめられたゴージャスなドレスも難なく着こなしてしまうビジュアルの持ち主として人気があります。

品のある立ち居振る舞いと高い演技力

歌・ダンス・演技力の三拍子が揃っていると高い評価を受けており、特に6歳の頃からバレエを習っていたことによるその楚々とした優雅な立ち居振る舞いは、貴婦人や王族役を務めることの多い娘役にとって理想的、と多くの支持を集めています。

また、演技力についても特筆されることが多く、役柄そのものになり切ったかのような高い表現は見応えがあります。

ありのままでぶつかる率直さと一生懸命さ

彩風とのエピソードからも分かる通り、自分に嘘をつかずありのままでぶつかっていく姿は、周囲から愛されています。

特に上級生から可愛がられていて、「くちびるがプルプルしているから『びる子ちゃん』」という愛称まであったそうです。

また、「どの瞬間も美しくありたい」とトップ娘役としての心がけを語っており、その高い向上心は多くの女性の憧れの的となっています。