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天紫珠李のおすすめ公演
漫画原作の歴史大作『応天の門』
2023年に上演された、月城かなと×海乃美月トップコンビによる大劇場公演です。
平安時代の京の都を舞台に、菅原道真(月城)と在原業平(鳳月)が百鬼夜行と対峙するバディ物であり、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した同名の人気漫画が原作の舞台として話題となりました。
天紫が演じたのは、本作の悪役にあたる藤原基経の妹の高子。
当代一のプレイボーイである業平との許されざる恋と、屈指の名門・藤原北家の姫としての強い自負の間で苛まされる女心を見事に演じ、本作のキーマンの一人として非常に強い存在感を放ちました。
バウホール公演ヒロイン舞台『月の燈影(ほかげ)』
2023年に上演された、礼華はるのバウホール公演初主演作であり、天紫にとっては2度目のバウホール公演ヒロイン作です。
天紫が演じたのは、主人公の幸蔵(礼華)の幼馴染である次郎吉(彩海せら)と恋に落ちる芸妓喜の字。
芸妓役は初めての経験だったため、所作や踊り、台詞の言い回しなどには苦労したと語っています。
幕府の要人の妾になるよう要求されても撥ねつけるような芯の強さがある一方で、次郎吉への恋心で揺れる繊細さや柔らかさも感じさせる、艶やかな女性を演じています。
鳳月杏×天紫珠李トップお披露目公演『琥珀色の雨にぬれて』
2024年8月22日〜9月16日にかけて行われた鳳月杏×天紫珠李トップコンビのお披露目公演。
第一次世界大戦後のパリを舞台に、誠実で生真面目な青年貴族クロード(鳳月)と奔放且つ魅惑的でありつつ心に孤独を抱えるシャロン(天紫)を中心に繰り広げられるメロドラマです。
一途に自分を慕ってくれる婚約者を持ちながらどうしてもシャロンに心惹かれてしまうクロードと、自分とは住む世界がちがう人間だと知りながらやはり心惹かれていくシャロン。
大人の雰囲気と色気を漂わせる新トップコンビにふさわしい大人の恋愛劇としておすすめです。
鳳月杏×天紫珠李大劇場トップお披露目公演『ゴールデン・リバティ』
2024年11月16日から2025年3月9日まで上演の大劇場トップお披露目公演です。
19世紀後半のアメリカ大陸横断鉄道を舞台に、列車強盗団「ワイルドバンチ」の生き残りであり国家の金庫を盗もうとする無法者のジェシー(鳳月)と国家機密の隠された鞄を持つ謎の女性アナレア(天紫)が、最初は対立しながらも事件に巻き込まれていくうちに互いに惹かれ合っていく、愛と冒険のウェスタン活劇。
古き良き西部劇の明るさを漂わせる賑やかな作品で、プレお披露目の「琥珀色の雨にぬれて」とは一転、「芝居の月組」らしい自然体の演技が組子全員から感じられるハッピーな作品です。
また、併演される宝塚所属の人気演出家・野口幸作によるショー「PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)」も、タイトル通りトップスター鳳月のトップ就任を祝うエンターテイメント色の強い作品で、初めて宝塚の舞台を観る人も気楽に楽しめる内容となっています。
まとめ
天紫珠李は、男役から娘役に転向した経歴を持ち、華やかな顔立ちと落ち着いた大人の女性の雰囲気、高身長を活かしたダイナミックなダンスで人気を博す月組トップ娘役です。
2025年4月から公演予定の舞台「花の業平」は、名作として再演希望の多かった王朝物の切ない恋物語であると同時に、2023年の月組舞台「応天の門」で鳳月が演じた在原業平と天紫が演じた藤原高子が主役の作品であるため、劇団側の心憎い作品選びとキャスティングに早くも期待が集まっています。
大人の魅力にあふれた天紫及び新月組トップコンビの魅力を、ぜひ劇場で直に味わってみてください。