天紫珠李のプロフィールや魅力、代表作を徹底解説

天紫珠李のプロフィールや魅力、代表作を徹底解説

天紫珠李(あまし じゅり)は、宝塚歌劇団月組のトップ娘役です。

2015年に101期生として宝塚歌劇団に入団、月組に配属され、2017年に男役から娘役に転向。

入団当初から現在まで月組で活躍し、2024年7月8日付けで月組トップスター鳳月杏(ほうづき あん)の相手役として、トップ娘役に就任しました。

華やかで落ち着いたビジュアルと高身長、ダイナミックなダンスで人気を集め、「月の燈影」や「琥珀色の雨にぬれて」など、数々の舞台で活躍しています。

そんな天紫珠李のプロフィールや魅力、代表作について、徹底解説していきます。

天紫珠李のプロフィール

    愛称:じゅり
    生年月日:1月10日
    出身地:東京都世田谷区
    身長: 166cm
    代表作:「幽霊刑事」「ブエノスアイレスの風」「月の燈影」「琥珀色の雨にぬれて」等

天紫珠李の経歴は?

踊ることが大好き!ミュージカル出演を夢見る少女


天紫が初めて宝塚の舞台を観たのは、3歳の時です。

祖母に連れられて、雪組トップスターであり後に宝塚の特別顧問も務めた、伝説的なタカラジェンヌ轟悠(とどろき ゆう)主演の舞台「ノバ・ボサ・ノバ/再会」を観劇したことをきっかけに、ミュージカルの魅力の虜となりました。

とにかく踊ることが大好きで、小学6年生からはクラシックバレエを習い始め、元星組トップスター柚希礼音(ゆずき れおん)主演の舞台「愛と青春の旅だち」で感銘を受けて宝塚音楽学校の受験を決意し、2度の受験の末に見事合格。

特に演劇とモダンダンスの授業が好きで、仲間達で得意な分野を教え合ったり自主稽古に励んだりと充実した日々を送り、2015年に次席という優秀な成績で宝塚歌劇団に入団しました。

入団3年目で男役から娘役に転向

(動画は、珠城りょう×美園さくら主演の「夢現無双」本公演)

入団3年目の2017年、彼女にとって大きな転機が訪れます。

きっかけとなったのは、元月組の男役である宇月颯主演のミュージック・パフォーマンス「MOON SKIP」への出演。

宇月を筆頭に、月組の男役4人のみで行われたこのディナーショーで、天紫は娘役に扮して踊る機会を得ました。

娘役としてダンスレッスンを受ける中で、「これまで経験したことがない解放感に包まれて楽しんでいる自分」に気付いた彼女は、娘役への転向を考え始めます。

3年間築いてきた男役のキャリアを捨ててゼロから再出発というのは、非常に大きな決断です。

しかし、166cmという身長は娘役としては高いものの男役としては低身長であり、また劇団の先生からの「これまで男役として培ってきた感性などを娘役に生かせればスケールの大きい娘役になれるはず」というアドバイスもあって、2017年12月25日付けで娘役へと転向しました。

すぐに男役としての自分を捨てることは難しく、立ち居振る舞いや発声の仕方、話し方など、苦難を重ねる時期が続きましたが、そんな彼女には目標となり手を差し伸べてくれる存在がいました。

龍真咲珠城りょうと2人のトップスターを支え、自身も男役から娘役に転向した経験を持つ月組トップ娘役・愛希れいか(まなき れいか)です。

「とにかくやってみること、ちがっていたらちがうと言ってあげるから」という彼女の温かい励ましと具体的なアドバイスによって、天紫は娘役として急激に花開いていきました。

その結果、2019年の「夢現無双」新人公演、同年の東上公演「チェ・ゲバラ」、2021年のバウホール公演「幽霊刑事」でそれぞれ初ヒロインを務め、次代のトップ娘役候補として多くの期待を集めるようになりました。

ライバル達とのポジション競争


しかしファンの期待もむなしく、2021年8月15日付けで月組新トップスターに就任した月城かなとの相手役には、海乃美月が就任します。

また、トップコンビ就任とほぼタイミングを同じくして、99期生の彩みちるが月城と同じ雪組から組替えしてきます。

雪組時代に3度の新人公演と2度の東上公演のヒロインを務めた彼女は、芝居上手の実力者として高い人気を誇る娘役。

そのため、月組は「ダンスの天紫と芝居の彩」と娘役2番手が2名存在する状態となり、「どちらが次のトップ娘役に就任するのか?」と熱い注目を集める事態となりました。

特に2023年に行われた大劇場公演では、公演期間の途中で海乃が急遽休演となったため、彩がミュージカルである「フリューゲル -君がくれた翼-」、天紫がフリューゲルの併演ショー「万華鏡百景色」のヒロインを務め、加えてショーの後に階段降りが行われる関係で、天紫のみ大羽根を背負って登場したため、次期トップ娘論争は更に激しくなりました。

大羽根とは

トップスター、トップ娘役、男役2番手のみが背負うことが出来る巨大な羽根飾りのこと。
公演のフィナーレに行われる、舞台中央に設置された大階段から演者が番手順に降りてくる「階段降り」の際に着用される。

月組トップ娘役に就任


そしてついに2024年7月8日付けで、新トップスター鳳月杏の相手役として、天紫が月組のトップ娘役に就任。

男役から転向し多くのライバルとの戦いを制してきた娘役、入団19年目という宝塚史上最高学年でのトップスター就任となった鳳月の相手役、そして101期生初のトップ就任、と様々な点で話題となり、また充実した舞台人としてのスキルと大人の魅力に溢れた新トップコンビとして多くの期待が寄せられています。

2024年11月現在、トップ大劇場お披露目公演「ゴールデン・リバティ」が絶賛上演中です。

天紫珠李の魅力は?

目鼻立ちのはっきりした華やな顔立ちと166cmの長身

男役として入団したという経緯もあり、目鼻立ちのはっきりした、どちらかと言えば男性らしさを感じさせる華やかさな顔立ちが彼女の魅力。

166cmという娘役としてはかなりの高身長で、特にその長い脚の美しさはよく話題に挙げられます。

穏やかで男の色気を感じさせるトップスターの鳳月との並びは、大人の余裕を感じさせます。

体格の良さを活かしたダイナミックなダンス

彼女の最大の魅力は何といっても、そのダイナミックなダンススキル。

元々ダンスが好きで子供の頃からクラシックバレエを習ってきたこともありますが、入団3年目まで男役としてのダンスを徹底して身に着けてきた経験から、他の娘役にはない大胆で華やかなダンスを披露します。

166cmという長身も、彼女のダンスをより華やかに見せる方向に働いており、彼女の魅力を増しています。

上品で真面目なしっかり者

上品で控えめな雰囲気を持つと同時に、101期生の取りまとめ役を務めるなど非常に真面目でしっかりした人物として知られています。

舞台化粧や道具の手入れ、翌日への準備なども丹念に行うため、楽屋入りが非常に早く、楽屋出も非常に遅いというエピソードも、そんな彼女の一面がよく表れているのではないでしょうか。

また、雑誌の企画による組内アンケートの「根性があると言えば?」というランキングで一位を取ったこともあり、鳳月曰く「舞台で大きな失敗をしたところを見たことがない」という肝の据わった面も持ち合わせています。

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