プロ野球ファンのみならず、現役選手やOBからも今ひときわ注目を浴びているYouTubeチャンネルがあります。
それは、「笠原チャンネル」です。
誰が配信しているかというと、元巨人の笠原将生さんです。
連日のように世間を騒がせたあの事件の末、プロ野球界を去ることになってしまった笠原将生さんがYouTuberデビューをしたことは大きな注目を集めました。
そんな「笠原チャンネル」では一体何を語っているのか、笠原将生さんの経歴なども含めて詳しくご紹介してまいります。
目次
笠原将生・経歴・プロフィール
笠原将生(かさはらしょうき)
生年月日:1991年1月9日
出身:福岡県福岡市
投打:右投右打
ポジション:投手
笠原将生さんは、元プロ野球選手・笠原栄一(かさはらえいいち)さんを父に持ち、福岡ソフトバンクホークスに所属し2019年で現役を引退した笠原大芽(かさはらたいが)さんを弟に持つ、野球一家に生まれました。
小学生の頃に捕手として野球を始め、恵まれた体格と父からのDNAを生かし、選手としてみるみる成長を遂げます。
福岡工大城東高に進み、高校一年の時に投手へ転向。
甲子園出場は果たせなかったものの、190㎝超の長身を生かしたダイナミックな投球は、プロ野球のスカウト陣から大きな注目を集めました。
2008年のドラフトで巨人から5位指名を受け、親子二代でのプロ入りを果たします。
笠原将生・大きな期待を背負ったイースタンリーグ
笠原将生さんのプロ野球人生は、2軍のイースタンリーグから始まりました。
1年目はわずか2試合にしか登板できませんでしたが、2年目になると先発3試合を含む13試合もの出場を果たします。
指導陣の期待通り、順調に成長を見せていた笠原将生さんは、3年目にして投手として非常に名誉であるイースタンリーグ開幕投手を任されました。
その開幕戦では、7回3失点と先発としての役目をしっかり果たし、プロ初勝利を記録しました。
この年は14試合に出場しましたが、全ての試合で先発を務め、シーズンの終わりまでローテーションを守り抜きました。
笠原将生・待望の一軍登録
努力と成長が認められ、ついに2012年4月20日に一軍登録された笠原将生さんは、そのわずか6日後の4月26日に一軍初登板。
九回救援として登板し、1安打3奪三振と堂々の投球を見せました。
9月12日には広島カープ戦で先発を務め、プロ一軍初勝利を記録。
調整のために2軍を行き来したものの、2012年シーズンを文句なしの活躍で終えた笠原将生さんは、以降のシーズンも一軍ブルペンに欠かせない投手として重宝されます。
2013年、2014年と2年連続開幕一軍に名を連ね、ロングリリーフや先発、急遽訪れたスクランブルといったどんな局面の登板でも安定した投球を見せました。
笠原将生・恵まれた能力
笠原将生さんは、親譲りの体のしなやかさと、190㎝超の長身から投げ下ろす力のある直球が武器でした。
さらに、リリースポイントがバッターに近い球持ちの良い投球が魅力でした。
体の柔軟性が必要とされる投球方法ですが、肩の可動域が普通の選手よりもかなり広い笠原将生さんだからこそ、この投球が可能でした。
球持ちが良いと、リリースポイントがバッターに近くなる分、バッターからすると実際よりもスピードが速く感じられ、バットを出すタイミングが取りづらくなるのです。
この選ばれし者にしかできない投球は、笠原将生さんにとって、そして巨人にとって将来大きな武器となるはずでした。
笠原将生・事件の代償
2015年10月、日本プロ野球界全体を揺るがすことになる巨人所属選手による「野球賭博事件」が発覚しました。
笠原将生さんも関わっていたとして、2015年11月に巨人から契約解除を言い渡されてしまい、球団を去ることになりました。
順調にプロの階段を上り、成長株として将来を期待されていた分、球団や選手、そしてファンからの落胆の声はとても大きなものでした。
この一件を発端に、他にも様々な問題行為が球団内であったことが判明し、最終的には首脳陣の引責辞任にまで追い込まれることになりました。
連日のように報道され、週刊誌でも多くの記事が掲載されたことにより、世間からも厳しい意見が飛び交いました。
子供たちに夢を与える憧れのプロ野球選手という爽やかなイメージが崩れてしまったことは否めなく、軽い気持ちでやってしまったのかも知れませんが、その代償はあまりにも大きすぎました。
笠原将生・YouTube配信開始
笠原将生さんはプロ野球界を去ることになり、しばらくの間は公に姿を現すことがありませんでしたが、2019年3月に突如としてYouTubeチャンネル「笠原チャンネル」を開始することを発表しました。
突然の発表に野球ファンはもちろん、選手や球界にも衝撃が走りました。
プロ野球界全体を巻き込んだ事件から約3年の時を経て、笠原将生さんが一体何を語るというのか、大きな注目が集まったのです。
では、実際にどんな動画を配信しているのかご紹介してまいりましょう。
「笠原チャンネル」注目の内容
[新事実]笠原将生が例の事件を語る!!
「笠原チャンネル」開始一番に配信された動画は、「例の事件」に関することでした。
神妙な面持ちの笠原将生さんは、スーツ姿でカメラの前に座り、一つ一つ言葉を選びながら「例の事件」について語り出します。
そして、途中から衝撃のテンションで新たな展開を見せるこの動画は、「笠原チャンネル」の再生回数トップを誇ります。
事件以来、いまだモヤモヤした気持ちをお持ちだった方は、ぜひ本人の口から語られる真相をご視聴ください。
[衝撃映像]12球団全ての球場出入り禁止とN◯Bに言い渡された!!
こちらの動画では、何も知らない笠原将生さんが撮影の為マツダスタジアムを訪れますが、突然N◯B職員の方から出入り禁止を通告されるという衝撃の内容が収録されています。
動画では実際のやり取りを見ることができますが、事件の代償がいかに大きいかということがよくわかります。
動画の終わりに映し出されるあとがきには、ファンの方や現役選手、OB、球団関係者の方などに向けた笠原将生さんの思いが記されています。
[暴露]高木京介の事を全て話します。
笠原将生さんらの野球賭博が発覚してからしばらくした頃、同じ巨人の高木京介投手も関わっていたことが判明しました。
騒動当時は関与を否定し、真相を語らずにいた高木京介投手でしたが、ずっと抱えていた闇に耐えきれず正直に胸の内をさらけ出す事を決心し、涙の会見を開きました。
高木京介投手は1年間の失格処分を受け、巨人から契約解除を言い渡されます。
犯した罪を反省し、ついにその誠意が認められた高木京介投手は、2017年に再び育成選手として契約することになりました。
球界に復帰し、2019年5月には1307日ぶりの勝利を挙げた高木京介投手に対して、笠原将生さんが抱く正直な気持ちが語られます。
笠原将生さんは無期失格処分で、高木京介投手は有期失格処分。
プロの道を再び歩くことが許された高木京介投手に対して、笠原将生さんはどう思っているのか、その発言に注目です。
ワンポイントリリーフ禁止ルールは導入するべきか
「笠原チャンネル」では、事件に由来する内容ばかりが注目されがちですが、元プロ野球選手として野球のことも真面目に語っています。
現在、導入が議論されている「ワンポイントリリーフ禁止ルール」について、投手として活躍していた笠原将生さんの私見を語っておられます。
「笠原チャンネル」は、笠原将生さんの野球愛を伝えるために配信が開始されたチャンネルですので、元プロ野球選手としての意見もたくさん聞くことができます。
最後に…
近年、現役・OB問わずアスリートによるYouTube配信が増えています。
今回はその中でも、特に話題となり注目を集めている「笠原チャンネル」についてご紹介してまいりました。
笠原将生さんは、一度過ちを犯してしまい元の場所に戻ることは難しいかも知れませんが、野球に対する思いを胸に、少しでも日本野球界の力になろうとしています。
サッカーやラグビー、卓球、テニスなど、日本でも様々なスポーツが盛り上がりを見せる中、野球も負けていないという事を再認識させてくれるチャンネルになる事を願ってやみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。