2010年のCDデビュー以来、独自の世界観を確立し、豊かな音楽性でファンの心を掴み続けてきた4人組バンド・SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)。
彼らが2022年に発表した楽曲『Habit』(ハビット)が今、日本中で一大旋風を巻き起こしています。
楽曲と共に異彩を放つのが、MVで披露されたFukaseらメンバーによる個性的なダンス。
一度見たら忘れられないダンスは動画投稿プラットフォーム・TikTokで大きく火が付き、瞬く間にSNSで拡散されました。
本記事では、あらゆる側面から『Habit』が持つ魅力に迫ります。
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目次
『Habit』とは?
『Habit』は漫画家集団CLAMP(クランプ)の人気漫画を実写化した映画『ホリック xxxHOLiC』(2022年4月29日公開)の主題歌として、SEKAI NO OWARIが書き下ろした楽曲。
2022年4月28日に楽曲が先行配信、同年6月22日にCDシングルが発売されました。
ニューシングル「Habit」本日発売📢
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— SEKAI NO OWARI OFC (@SekaiNoOwariOFC) June 22, 2022
本楽曲で光るのは挑発的でメッセージ性の高い歌詞にダークなサウンドとメロディ。
加えて強烈な印象を放つダンスMVの中毒性の高さに魅了される人が続出しています。
MVの監督は、メンバーであるSaoriの夫で俳優の池田大(いけだだい)。
彼は楽曲『umbrella』で初めて監督を務めて以来、今作まで6作連続でSEKAI NO OWARIのMVを手掛けています。
楽曲制作の背景
SEKAI NO OWARIが映画『ホリック xxxHOLiC』の監督・蜷川実花(にながわみか)から依頼されたのは「若者の背中を押す楽曲」。
完成した楽曲は現実の厳しさを突きつけつつも優しさに溢れたもので、若者のみならず多くの世代に勇気を与えてくれます。
作詞はFukase、作曲はNakajinが担当。楽曲の元となるトラックはSaoriが2014年に作ったものを採用。
歌詞にはボーカル・Fukaseのいつも考えていることが自然とにじみ出ており、若者をたきつけるような言葉が並びます。
楽曲制作では締め切りまで時間がなく、Fukaseは体調不良も重なる中で、一気に歌詞を書き上げました。
その後、言ってはいけないことを言ってしまったと感じたFukaseからの提案で、謝罪の意味も込めて作られたのが今回のダンスMVです。
これまでも全てにおいて誠実に取り組んできたSEKAI NO OWARIは、メンバー4人でダンススタジオに入り、徹底的にダンスと向き合いました。
TikTokを起点にじわじわと人気が拡大
『Habit』はTikTokを起点に、じわじわと人気を拡大させていきました。
TikTokにて2022年4月4日に『Habit (Intro Ver.)』、11日には『Habit (Pre-Chorus Ver.) 』の試聴がスタート。
そして4月28日には楽曲の先行配信に加えて、YouTubeでMVが解禁されます。
メンバーらがMVで見せた中毒性の高いダンスは人気を集め、TikTokを中心に「踊ってみた動画」や「替え歌動画」を投稿する人が続出。
2022年7月27日時点でTikTokアプリ内での総再生回数は15億回を突破しました。
TikTokでこれまで配信された楽曲において、配信後101日での総再生回数15億回突破は国内アーティスト最速です。
Fukaseは『Habit』の大流行について、流行らせることは頭から排除し、自分たちが楽しめるMVを作ることに全力を注いだと明かしています。
HIKAKINの完全再現動画が話題に
人気YouTuberのHIKAKINがMVを完全再現した動画も楽曲の人気を後押ししました。
本動画ではMVに登場するセットを再現し、監督もMVを手掛けた池田大が担当する徹底ぶり。
さらにFukase本人が登場し、HIKAKINと一緒にキレキレのダンスを披露しています。
公開と同時に動画は話題となり、2022年8月12日時点で再生回数は1,500万回に迫る勢いです。
止まらない快進撃
『Habit』の盛り上がりは芸能人やアーティストの間にも広がり、カバー動画やダンス動画などが続々と登場。
その勢いは止まるところを知らず、本家MVの再生回数は2022年8月12日時点で7,900万回を突破。
音楽チャートでも様々な記録を打ち立て、大きな存在感を発揮しています。
- Billboard JAPANチャートのストリーミング累計再生回数が1億回を突破(チャートイン13週目の記録で歴代6位タイの速さ)
- 定額制音楽配信サービスAWA(アワ)の「プレイリスト採用楽曲ランキング」(2022年5〜7月度)で3ヵ月連続1位
- 「レコチョクアワード 月間最優秀楽曲賞2022年7月度」で1位
日本中を席巻する『Habit』旋風は、まだまだやみそうにありません。