『極主夫道』あらすじ・名言・名シーン紹介!元極道が主夫に!?

『極主夫道』あらすじ・名言・名シーン紹介!元極道が主夫に!?

伝説のヤクザが専業主夫になって家事を極めていくという任侠コメディ『極主夫道(ごくしゅふどう)』見た目はヤクザなのに専業主夫というギャップが話題を集め、2020年10月にはドラマ化された人気作品です。

1話完結型のストーリーで、どのエピソードも面白くて笑えます。この記事では『極主夫道』の魅力を伝えるため、おすすめ名言と名シーンを紹介。ぜひ最後までお楽しみください。

『極主夫道』とは?

『極主夫道』は、おおのこうすけによる連載漫画。伝説の男と恐れられていた元ヤクザが極道の世界から足を洗い、専業主夫として妻を支えていくアットホーム任侠コメディ

2018年2月23日より、新潮社のWebマンガサイト「くらげバンチ」で短期連載、同年5月18日より本格連載が始まりました。


元ヤクザがさまざまな家事を極めていく様が、ギャップがあって面白いと幅広い世代から人気を集めています。過去には「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で2位、さらに「第32回アイズナー賞」で最優秀ユーモア賞を受賞と、日本だけでなく海外でも高い評価を獲得している話題の作品です。

2021年3月時点でコミックスは7巻まで発売されており、累計発行部数は360万部を突破しています。

『極主夫道』のあらすじ


ある朝、背中から腕にかけて入れ墨を入れた男が包丁を手に何かを始めます。スーツにサングラスという、いかにもヤクザという出で立ちの男が始めたのは、なんとお弁当づくりでした。

一体この男の正体は何なのか…。男の名は、

かつて「不死身の龍」と呼ばれ、恐れられていた元ヤクザでした。今は極道から足を洗い、美久という女性と結婚。専業主夫として彼女を支えています。

しかし、風貌はヤクザ時代の龍。ほぼ毎日のように警察官から職務質問を受けたり、周囲の人たちを困惑させつつも、全身全霊で愛する妻のために家事を極めていくのでした。

1話完結型のショートストーリーになっているため、どこから読んでも面白い本作。龍の専業主夫ライフを、ぜひお手に取ってご覧ください。

『極主夫道』魅力①:龍の切れ味爽快なセリフ【名言4選で解説】

ここからは『極主夫道』の魅力を解説します。まず一つ目の魅力は、龍の切れ味爽快な名言。主夫になった彼ですが、話す内容は極道時代の癖が抜けていないものばかり。そこでここでは彼の名言を4つ紹介します。

「主夫なめとったらあかんぞ」


さまざまな場面で出てくる、龍の名セリフです。

ヤクザから専業主夫になってからの彼は、日々家事の探求を行っています。世の中の主婦は、こんなにも重労働な家事を毎日行っているのか…。龍は自身が体験したことで、その大変さを感じるようになります。

しかし、一緒に暮らしている家族のほとんどは家事の大変さを知りません。「どうせ自分たちが学校や会社に行っている間、主婦は家でのんびり休んでいるんだろう」そう思っている人が多いと思います。

けれど実際は違います。主婦は毎日美味しい料理を作ったり、洗濯したり、家で快適過ごせるように掃除をしたり…。家族が気付いていない小さなものから大きなものまで、いくつもの家事をこなしているのです。

すべては家族のため。主婦は毎日、家族のみんなが笑顔で過ごせることを願って家事をしているのです。その偉大さに気づいたからこそ龍は主夫という仕事に尊敬と誇りを持って、事あるごとに周囲に対してこのセリフを言っているのでしょう。

「ええか…料理で大事なんは ここ 真心(タマ)や」(第45話)


料理教室でチョコケーキ作りを教わる龍。いつものようにヤクザの風貌をした男が1人混じるという異常な光景ですが、その日はもう1人、龍と同じような見た目の男が参加していました。龍以上に気合が入っている男。しかし、気合が入りすぎてミスを連発してしまいます。

あまりにも空回りしている男の様子に、龍は一喝。「料理で大事なんは…ここ 真心(タマ)や。お前の真心込めたチョコケーキで、相手の心を取ったらんかい!!」と熱く語りかけました。

その言葉にハッとした様子の男。なぜ自分はこのケーキを作っているのか、贈る相手への気持ちを思い出し、再びチョコケーキ作りに臨みます。今度は、丁寧に落ち着いて真心を込めて。その後、チョコケーキは完成します。多少、不格好ながらも完成したチョコケーキに満足そうな男。

見た目はがっつりヤクザな龍ですが、料理は意外と上級者で想いも強い。彼の言葉で料理をする上で大事なものとは?を再認識させられました。

「舐めたアガリやと泣き入れなアカン」(第58話)


自治会費を回収するため、近所を回っている龍。傍から見れば借金の取り立てにしか見えない光景ですが、龍は至って真剣に取り組んでいました。

そんな彼の様子を見た元舎弟の雅。こんなこと兄貴がやる必要あるのか?と軽い気持ちで問いかけます。

しかし、龍は即反論。「自治会長、直々の頼みやぞ。舐めたアガリやと泣き入れなアカン」と答えました。このセリフを解説すると、このような意味になります。「自治会長から直接頼まれた大事な仕事なのに、会費が少ししか集まらなかったら会長に泣いて謝らないといけないぞ!」

つまり龍にとって自治会費を集めるという仕事は、主夫として自治会長から認めてもらえる重要項目だということです。さらに、自治会費をただ集めればいいということではなく、自治会費があることで地域にどんな利点があるのかも把握済み。

龍の主夫としての意識の高さを思い知らされるセリフでした。

番外編「白い粉」シリーズ


最後に番外編を紹介します。「白い粉」シリーズとは、作中で龍が何度も言っているワード。

ヤクザの風貌をした龍が「白い粉」なんて言ったら、大体の人はもしかしてアレのこと?と勘違いしてしまうでしょう。

ですが彼が指しているのは、まったくの正反対。料理の材料である小麦粉や汚れたTシャツを白くするための過炭素ナトリウム、そしてタピオカ粉などでした。

さまざまな種類の白い粉が登場し、それを駆使して見事な家事のポイントを教えてくれる龍。意外と勉強になるので、ぜひ皆さんも龍おすすめの白い粉を使ってみてはいかがでしょうか。

『極主夫道』魅力②:元極道・龍のギャップ【名シーン3選で解説】

次に紹介するのは、元極道である龍のギャップシーン。真剣にやっているからこそ、見た目とのギャップにやられてしまう読者が多いようです。ここではおすすめの名シーンを3つ紹介しましょう!

妻・美久の誕生日を祝う龍


愛する妻の誕生日を祝うため、準備を進めていく龍のお話。

まず龍は彼女へのプレゼントを選ぶため、ある店にいました。彼がいたのはマンガやアニメを扱うショップ。

美久はポリキュアという美少女アニメが好きで、龍はアニメのブルーレイボックスを購入するために訪れていました。ヤクザ風の男がアニメショップにいるという光景に、何とも言えない違和感を感じます。

そして、さらに面白いのはここから。

仕事を終えて帰宅した美久を出迎えた龍は、彼女をもてなすため意気揚々と誕生日会を始めます。しかし、その内容は明らかにおかしいものばかり。これから神様でも崇めるのか?と思わせるようなセットとお祝いの流れ。さすがの美久も「これ何?」と、真顔になってしまいます。

純粋に祝いたいという龍の気持ちと周囲との違和感に、クスッとしてしまうシーンです。

牧場ではしゃぐ龍


美久の誘いで、牧場に出かけることになった龍。

いい歳した大人が牧場なんて…とあまり乗り気じゃない様子でした。しかし、実際に行ってみるとめちゃくちゃ楽しんでいるような雰囲気。

顔ハメパネルを撮ってもらったり、牧場の動物たちと嬉しそうに触れあったり、ソーセージ作りを体験したりと、何だかんだいって誰よりもはしゃいでいるのが伺えます。

あまりにも楽しそうにしている彼を見て、美久にもツッコまれてしまいます。思わず「はしゃいでるよ!何日も前から楽しみにしとった!!」と本音が漏れてしまった龍。

それもそのはず。極道にいた龍にとって、家族で出かけるような楽しいテーマパークは無縁の場所でした。だからこそ、誰よりも憧れていたのです。

思わないところで知ってしまった龍の本音。家族と過ごすことの大切さを、ふと気づかせてくれたほっこりする回でした。

龍、犬にメロメロになる


ある日、知り合いの柴犬・小鉄をしばらくの間、預かることになった龍。愛嬌のある表情と丸くてフワフワしたフォルムに、さすがの龍もメロメロになってしまいます。

散歩中、こっち行きたくない!とイヤイヤした小鉄のつぶれた顔が可愛すぎて連写したり、極道時代に敵対していた組の人間が犬の散歩をしていて鉢合わせした時も「ちょっとナデナデしていいですか?」って聞いて抱きついたり…。最終的には彼らと一緒に、ドッグランに行って楽しそうに走り回っていました。

犬にメロメロになるヤクザという光景。動物は人の心さえも変えてしまう、ペットを飼っている人なら絶対にわかる!と賛同してしまう回ではないでしょうか。

ドラマ『極主夫道』もおすすめ!


『極主夫道』は2020年10月に日本テレビ系でドラマ化されています。キャストはこちら。


龍:玉木宏
美久:川口春奈
向日葵:白鳥玉季
銀:マシロ
雅:志尊淳
虎二郎:滝藤賢一

原作を忠実に再現したキャストですが、気になるのは向日葵という登場人物。向日葵は龍と美久の娘という役柄のようです。しかし、娘といっても龍とは血が繋がっておらず、美久の連れ子という設定。

ドラマでは向日葵が、物語の終盤で重要なキーパーソンとして描かれています。原作とは少し違う展開になっていますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

まとめ

元ヤクザの龍が主夫となり、家族のため地域の人のため、一生懸命に取り組んでいる姿が面白くて笑えます。見た目はヤクザなのに、やっていることは正反対のギャップに誰もが夢中になること間違いなしです。

もし、自分の周りにもこんな人がいたら、毎日が楽しいかもしれない!と読んでいて元気になれる作品ですので、ぜひお手に取っていてください。

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