音楽ファンにとって最大の幸せのひとつが、好きなアーティストのライブを生で観ること。推しのライブチケットが手元にあるだけでワクワクしますよね。
しかし、「あれ? 何を持って行けばいいんだっけ?」と持ち物に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。公演に関するサイトには「持ち込み禁止物」についての説明はあっても、「持ち込み推奨物」には触れてくれないのです。
当記事では、ライブの形態に応じた「持って行きたい物」を徹底解説します。
目次
ライブに持って行きたい物・共通編
この項では、ライブの形態にかかわらず持って行きたい「必需品」を紹介します。
チケット
当然ですが、ライブの会場に入るためにはチケットが必要です。基本中の基本、絶対に忘れてはいけない最重要アイテムだと言えるでしょう。
当日券が出る公演であればお金で解決することもできますが、ソールドアウト公演ではそうもいきません。
特に同行者の分まで忘れてしまった場合などは、人間関係にもヒビが入りかねない大惨事となるので、家を出る前に念入りに確認しておきましょう。
また、近年は紙チケットではなく電子チケットの公演が増えてきましたが、電子チケット公演だと思いこんだまま会場に到着し、そこで紙チケット公演だったことに気付くケースもあるので、そのあたりも事前に確認が必要です。
現金・電子マネー・クレジットカード
チケットと並ぶ必需品が「お金」です。
ライブハウス公演では入場時にドリンク代を支払うシステムが一般的なので、最低でもその分だけは所持しておく必要があります。
最近はドリンク代を電子マネーで支払える会場も徐々に増えていますが、会場側にその準備があるかどうかわからない場合などは現金で準備しておくのが確実です。
クレジットカードについては現金・電子マネーよりは重要度は下がるものの、公演によってはグッズ購入時に使用できる場合もあるので、持って行っても損はないでしょう。
スマートフォン
今や現代人の必需品となったスマートフォンも持って行きたいアイテムのひとつです。
特に電子チケット公演では、スマートフォン自体がチケットと同じ役割を果たすので、ログインIDやパスワードなども事前に確認しておくことをオススメします。
また、ひとりでライブを観に行ったときなどは、開演までの暇つぶしにも大いに役立ちます。
常備薬
常備薬がある人はライブ会場に持参した方が安心です。
特に発作などの症状が出た時に服用・使用する薬については、会場のロッカーなどに預けずにポケットに入れ、すぐに取り出せるようにしておくのがいいでしょう。
常備薬の有無にかかわらず、ライブ会場で体調の異変を自覚した場合、すぐに会場内のスタッフに申し出てください。
耳栓
ライブ翌日の耳鳴りは音楽ファンの勲章と言いたくなりますが、この先も末永く音楽を楽しんでいくのであれば、自分の耳を大切にしなければいけません。
音楽用の耳栓が市販されているので、ポケットに忍ばせておくことをオススメします。
小規模なライブハウスでスピーカーのすぐ近くを陣取った場合や、あまりにも大音量だと感じた時に装着すれば、音響外傷を回避することができるはずです。
また、音楽用の耳栓には耳ざわりな音域をカットする機能も備わっているので、会場内のサウンドが劣悪な場合などに装着すると、意外なほど聴きやすくなることもあります。
ゴミ袋
ライブの形態にかかわらず、1枚持っていると便利なのがゴミ袋です。ゴミを入れるという本来の役割以外にも色々な場面で役に立ちます。
フェスなどの野外ライブで急に雨に降られた場合には、自分の身体は雨具で守ることができますが、荷物などはそうもいきません。しかし、ゴミ袋が1枚あれば、大切な荷物を濡らさずに持ち歩くことができます。
座席指定のライブでは、椅子の下に手荷物を置くことがありますが、床は決して清潔な場所ではありませんし、近くの人が飲み物をこぼしてしまうことも珍しくありません。そのような場合でもゴミ袋に荷物を入れておけば清潔を保てますし、椅子の足に結び付けておけば取り違えや盗難防止にもなります。
オールスタンディングのライブで汗だくになった時は、汗でびしょびしょになったティーシャツやタオルなどをゴミ袋に入れて、他の荷物と区別して持ち帰ることもできます。
ライブに持って行きたい物・座席指定編
「ライブに持って行きたい物・共通編」で紹介した内容を踏まえ、この項では座席指定形式のライブに持参したい物を解説します。
双眼鏡
推しの姿を肉眼で観たいけれど、ステージと席が離れすぎていて…という経験がある人も多いはず。
大会場であれば場内スクリーンに映像が映し出されるケースが多いですが、ステージ上で起こっている事柄をすべてフォローすることはできません。
そんな時に役に立つのが双眼鏡です。倍率の高い双眼鏡であれば、大好きなアーティストがまるで眼前に立っているかのような視界を楽しむことができます。
調整に時間がかかることがあるので、自分の席からステージを覗いて、大まかに距離を合わせておきましょう。
ペンライト
アイドルのライブに欠かせないアイテムとなったのがペンライト。
楽曲に合わせてグループカラーや推しのメンバーカラーに光るペンライトを振るのは楽しいものです。
ツアーごとに異なるペンライトを販売するアーティストもいるので、ツアーグッズのラインナップを事前に確認しておいた方がいいでしょう。
うちわ
ペンライトと並んでアイドルのライブの必需品と言えるのが、推しにアピールするためのうちわです。
推しからファンサをもらうため、様々な工夫を凝らしたオリジナルのうちわを作るファンも少なくありません。
頭上に高々と掲げてアピールしたいところですが、後ろのお客さんの迷惑になってしまうので、“うちわは胸の位置まで”などルールを守って楽しみましょう。
クリーム容器
一見するとライブとは無関係のように思えますが、ひとつ持っておきたいのが保湿クリームなどを入れる丸型の容器。
実はこれ、ライブの演出で発射される銀テープ(通称:銀テ)を綺麗に丸めて持ち帰るのにピッタリの大きさなんです。
銀テープの隙間に紙吹雪なども入れることができるので、ライブの思い出を物として残しておきたい派の人には必須のアイテムとなっています。
ライブに持って行きたい物・オールスタンディング編
座席指定形式と比べると自由度が高く、時には激しいモッシュなども発生するオールスタンディング形式のライブ。
この項では、オールスタンディング形式のライブに持って行きたいアイテムを紹介します。
オールスタンディング形式の場合、手荷物は会場内のロッカーなどに預けておくことをオススメします。
着替え
激しいノリのスタンディング形式のライブでは、最後の曲が終わる頃には全身汗まみれ。夏場ともなれば、シャツを絞ると汗が滴り落ちるレベルでずぶ濡れになることもあります。
そのままの格好で電車に乗って帰宅するわけにはいかないので、最低でも替えのシャツを1枚は持って行きましょう。忘れてしまった場合、物販でシャツを購入するというのも一案でしょう。
タオル・汗拭きシート
前の項で着替えの必要性を説明しましたが、清潔な衣服に着替える前には汗を拭きたいと思うのが人情というもの。
せっかくの着替えがすぐに汗まみれにならないよう、タオルや汗拭きシートを持参することをオススメします。汗拭きシートであれば同行者に配ることもできるので、複数人でライブを観に行くときはカバンにひとつ忍ばせておくといいでしょう。
ヘアゴム
ビートに合わせて激しくヘッドバンギングするのもライブの醍醐味のひとつですが、髪の毛が長い人がやると、周囲のお客さんに髪の毛が当たって迷惑をかけてしまうことがあります。
また、髪の毛が他のお客さんのアクセサリーなどに引っ掛かって痛い思いをする可能性もあるので、開演前にヘアゴムなどでまとめておくといいでしょう。
メイク道具
推しに会うためにバッチリ決めたメイクも、ライブで汗だくになった後では見る影もなくなってしまいます。
終演後にサッと直せるように、必要最低限のメイク道具を持参することをオススメします。
チャック付きビニール袋
意外と重宝するのが、ジップロックに代表されるチャック付きビニール袋です。
スマートフォンやお金、ロッカーの鍵などを一括して管理できるため、暴れた拍子にポケットから小銭をばらまいてしまう…というハプニングを防ぐことができます。
また、野外ライヴで急に雨が降った場合でも、ポケット内の品物を守ることができるのでオススメです、
ライブに持って行きたい物・フェス編
日本のライブ文化として定着して久しい音楽フェスティバル。
現在では屋内開催のフェスも珍しくありませんが、“夏フェス”という言葉もあるように、夏場に野外で開催されるケースが多いです。
この項では、野外フェスに持参したいアイテムを解説します。「座席指定編」「オールスタンディング編」で紹介した品々と組み合わせ、快適なフェスライフを楽しんでください。
雨具
野外で開催される音楽フェスは、基本的には雨天決行。よほどの悪天候でなければ中止・延期とはなりません。
会場内への傘の持ち込みを禁止しているフェスが多いため、傘ではなくレインコートを準備しておきましょう。
夏場のフェスであっても長時間にわたって雨風にさらされると意外と体温を奪われます。丈の長い厚手のものや、上下セットのレインコートがオススメです。
日焼け止め
特に夏の野外フェスに参加するときに欠かせないのが日焼け止めです。
長時間にわたって夏の陽射しを浴びることで、肌にかなりのダメージを負うことになります。
肌が露出する部分には日焼け止めをしっかりと塗り、休憩時間などにもう一度塗り直すことをオススメします。
虫よけスプレー
自然に囲まれた環境での音楽体験を提供している野外フェスでは、虫よけスプレーが必須となります。
衣服にかけるタイプの虫よけスプレーを1本準備しておくといいでしょう。
蚊が病原菌を媒介することもありますので、たかが虫と侮らず、しっかりした対策が求められます。
熱中症予防グッズ
年を追うごとに暑さを増していく日本の夏。フェスの現場も例外ではなく、かなり過酷な環境下におかれるケースもあります。
好きなアーティストのステージも観られずに熱中症で途中離脱…ということになっては泣くに泣けないので、水分や塩分をしっかりと補給しなければいけません。
経口補水液や塩分タブレットなどを持参し、定期的に摂取するように心掛けましょう。凍らせたペットボトルを持参して、首筋などを冷やすのもオススメです。
ライブに持って行きたい物・注意点
ライブに持って行きたい物を公演形式別に解説してきました。
しかし、公演によって「持ち込み禁止物」が異なるので、アーティストやプロモーターの公式サイトなどを事前に確認しておく必要があります。
瓶や缶、カメラや録音機器などの基本的な物はもちろんですが、公演によっては「一定以上のサイズの荷物は持ち込み禁止」というケースもありました。
フェスによっては、水以外の飲み物を持ち込めないエリアが設定されている場合もあり、公演ルールに従って楽しむことが求められます。
また、持ち込みが禁止されていないものであっても、サインボートやフラッグなど、他のお客さんの視界を妨げる恐れのある物はマナーの観点から注意が必要です。
まとめ
ライブに持って行きたい物について、公演形式ごとに分けて解説しました。
記事内で紹介した物を基本としつつ、自分なりにアレンジした“最適解”にたどり着くことができれば、ライブがさらに快適な体験となるはずです。
ライブ会場に足を運んだ際には、他のお客さんの“装備”をチェックしてみるのも楽しいかもしれません。