2000年代に入ってから、有名アーティストがアニメのために曲を書き下ろすことが増えました。
アニメタイアップから人気に火がつくこともあれば、アーティストがきっかけでアニメ作品に触れるファンも。
2010年代以降はネットでの人気がアニメ作品の評価を左右するといっても過言ではありません。
今回はそんな2020年代にネット上を席巻したアニソンを10曲ピックアップ!
その時を代表する超有名曲からコアなファンに大ウケした隠れた神曲まで、幅広く紹介します。
目次
LiSA / 炎
令和を代表するアニメといえば『鬼滅の刃』!子どもたちだけでなく、大人も夢中にさせた超有名作品です。
原作単行本は累計1億5000万部超、2020年に公開された劇場版は興行収入400億円以上と、興行収入ランキング不動の1位だった千と千尋の神隠しを越えて日本一観られた映画となりました。
作品と同時に脚光を浴びたのが、テレビ放送・劇場版どちらにも楽曲提供をしたLiSA。
この年のNHK紅白歌合戦出場の決め手となったのも鬼滅効果でした。
特に「炎」はその年のアニソンから選ばれるアニソン大賞・作品賞と日本レコード大賞・大賞を受賞。レコード大賞にアニソンが19年ぶりに選ばれるという大快挙を成し遂げました。
同じく大ヒットした紅蓮華とともに“LiSAといえば鬼滅”と言わしめるきっかけとなった神曲です。
▼あわせて読みたい!
米津玄師 / KICK BACK
数多くのアニメ作品に楽曲提供をしている米津玄師。2020年に入ってからの代表曲といえばアニメ『チェンソーマン』を彩ったこの曲でしょう。
令和4年度のアニソン大賞作品賞を受賞した「KICK BACK」です。
元々原作を読んでおり、「もしオファーが来たらどんな曲にしようか」と考えていたこともあるという米津。
主人公のデンジの不遇さと幸せになりたい気持ちをそのまま歌詞に起こし、転調を繰り返して“振り回される”感を演出しています。
アニメそのもの、そして米津自身の認知度もあり元々注目を集めていたこの曲。公表されたときに別角度でも話題になりました。
それは、モーニング娘。の「そうだ!We’re ALIVE」のフレーズをそのまま持ってきていること。
彼自身直感で選んだというサビのフレーズをどうしても使うべく、つんく♂に許可取りをするという徹底ぶりです。
チェンソーマンの舞台が1990年代、たまごっちをはじめとした平成を彷彿とさせる商品のリバイバルヒット…。
90年代を席巻したモーニング娘。のフレーズを選びたくなったのは、原作の設定だけでなく昨今の平成リバイバルブームがあったからかもしれません。
アニソンというものは、元々サブカルチャー文化と親和性が高いジャンル。そのため、ネット上でネタになっているかというのも話題性の指標のひとつです。
KICK BACKについてはPVのとあるワンシーンをもとにした動画が出回り、一部のSNSユーザーを夢中にさせました。
その切り取られたシーンというのがPV内の大サビ前のカット。米津が車にひかれて、そのあと車を追いかけるシーンです。
実はこのシーンが宮本浩次の「冬の花」のPVと同じロケ地で、かつ「冬の花」のPV内で宮本が運転するシーンがあります。
大サビ前のシーンに宮本が運転するシーンをくっつけると非常に親和性の高い動画ができてしまいました!
はじめはニコニコ動画にアップロードされたたった30秒の動画ですが、一時期X(Twitter)のトレンド入りするほど人気を博しました。
▼あわせて読みたい!