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Eve / 廻廻奇譚
続いて紹介するのは『鬼滅の刃』と同時期に話題となった『呪術廻戦』における神曲です。
2020年に放送されたアニメ第1期の主題歌を手掛けたのは、歌い手・ボカロPとしての顔を持つシンガーソングライターのEve。
今回のタイアップのために書き下ろされた「廻廻奇譚」はYouTubeにあがっているPVの総再生回数が1億回を突破。
各種ストリーミング再生回数も1億回超と彼のキャリア初のロングヒットとなりました。
Official髭男dismと『SPY×FAMILY』、10-FEETと『SLUM DUNK』と同じくアーティスト本人が原作の一ファン。
PVもアニメの映像を散りばめたものとなっています。
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King Gnu / 一途
先述したTVアニメのヒットを受けて制作された劇場版『呪術廻戦 0』。
この作品はKing Gnuが主題歌・エンディング共に手掛けています。
特に主題歌として制作された「一途」はオリコン年間ランキング2022 合算シングルランキングで1位を獲得。
2022年を代表する1曲となりました。
「一途」は作中の登場人物の関係性をテーマに書き下ろされた楽曲。
“一途に愛します”というストレートな歌詞と愛と呪いの物語という映画のテーマが見事リンクしています。
歌詞は真っすぐなラブソングである一方、曲は彼等らしいロックチューン。アクションも多い同作にふさわしいパンチの強さに仕上がっています。
エンディングの「逆夢」と両A面でリリースされたこの楽曲は同年1月10日~2月14日付のオリコン合算シングルランキングで1位を獲得。
音楽ファンにもアニメファンにも支持される神曲となりました。
いけてるお兄さん(CV:宮野真守)、うたのお姉さん(CV:水樹奈々) / ABC体操
アニソンを歌うのはアーティストだけではありません。
アニメに出演している声優、いわゆる「中の人」が歌うパターンも多数。作品の世界観を存分に反映している声優が歌う神曲を取り上げます。
豪華声優陣によるシュールなアニメのひとつが、2021年に放送された『うらみちお兄さん』。
神谷浩史・杉田智和などアニメ好きにはおなじみの声優をキャスティングし、内容のぶっとび具合も相まって人気を博しました。
この曲はそんな作品のオープニングテーマです。
”常識の範囲内で 必要最低限に 体を動かそう”など、子供番組の出演者である登場人物の本音が漏れている歌詞と大人の闇を感じるオープニング映像が話題に。
制作委員会の一員であるKING AMUSEMENT CREATIVEのYouTubeチャンネルにあるノンクレジット映像には第二期の放送を切望するコメントが多数あります。
豪華声優陣とシュールな原作の組み合わせといえば『ポプテピピック』でしょう。
そもそもの原作があらゆる方面にケンカを売っている、AパートとBパートで同じ内容なのに声優が違うなど初見では驚きしか出てこない構成が大きな話題となりました。
2022年に放送されたポプテピピック TVアニメーション第2期では、Aパート用とBパート用にエンディング・作中歌があるのはもちろん、1期最終話で急に出てきた声優・蒼井翔太をオープニングに起用。
中の人ではなく、アニメ作品なのに実写出演かつ本人役として起用するという超レアケースでした。
原作のカオスさを非常にわかりやすく表現した、ある意味での神曲とも言えます。
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