THE NOVEMBERS(ザ・ノーベンバーズ/ザ・ノベンバーズ)は、日本のオルタナティブ・ロックを掲げる4人組のバンドです。
2005年に結成し、2007年にインディーズデビューを果たしました。
叫び声のような音楽性は、聴くものにただただ刺激を与え、爆発させるエネルギーすら感じさせます。
今回、そんなTHE NOVEMBERSのメンバーと、どのようなバンドかについてご紹介していきます。
目次
THE NOVEMBERS
THE NOVEMBERS(ザ・ノーベンバーズ/ザ・ノベンバーズ)はオルタナティブ・ロックを主体とした小林裕介、松本健吾、高松浩史、吉木諒祐からなる4人組のバンドです。通称「ノベンバ」と呼ばれています。
2005年に結成された同バンドは、2007年11月にUKプロジェクトのDAIZAWA RECORDSより1st EP『THE NOVEMBERS』をリリースし、インディーズデビューを果たしました。
最初こそ認知度の低いバンドでしたが、リリースするアルバムやシングルがオリコン上位に食い込むようになり、徐々にその頭角を現すようになりました。
イベントにも多数出演するようになり、バンドとしての活動もデビュー15周年を迎え、今後の活躍が期待されるバンドの一つです。
バンド名の由来
THE NOVEMBERSというバンド名の由来に関してですが、深い意味はないそうです。
バンドのギターとヴォーカルを務める小林裕介さんは、文字にした時にきれいだったという理由も挙げています。
特別な意味を持つようになったバンド名
バンド名に由来などはないと語っていた小林裕介さんですが、このバンド名にしたことによりNOVEMBER(11月)という言葉には、やはり特別な意味を感じるようになったそうです。
多くのバンドやアーティストが、5周年、10周年を節目としてライブやアルバムをリリースすると思います。ノベンバも2015年に10周年を迎え「10th Anniversary TOUR – Honeymoon -」を開催。
しかし、ノベンバの面々は“11”という数字にこだわりました。次は15周年、もしくは20周年を記念するのが普通だと思いますが、ノベンバは結成から11年目となる2016年11月11日に「THE NOVEMBERS 11th Anniversary & 6th Album Release Live 『Hallelujah』」を開催しました。
新木場STUDIO COASTで繰り広げられたワンマンライブは熱狂と静寂の両方が入り混じり、観客のテンションは最高潮となりました。ダブルアンコールにまで応えるノベンバの面々も同じように熱に浮かされ、11年という歴史を振り返りながら、新たな歴史を刻む勢いを感じさせました。
このように最初こそは深い意味はなかったバンド名でしたが、それは次第に彼らにとって特別なものとなり、ファンにとっても特別なものとなりました。
THE NOVEMBERSのメンバー
小林裕介(Gt./Vo.)
小林裕介(こばやしゆうすけ)は、ノベンバのギターとボーカルを担当しています。1985年生まれの栃木県宇都宮市出身。「こばうさ」と呼ばれています。
音楽に興味を持ったのは小学生の頃とのことで、当時はL’Arc〜en〜Cielや川本真琴やCHARA、DIR EN GREYなどを聞いて育ちました。
高校時代はバスケットボール部に所属していましたが、音楽の道へと進むためにバンドと作曲も部活の傍ら行っていました。
この時、現バンドメンバーの高松浩史と出会い、2005年にTHE NOVEMBERSを結成しました。
ノベンバ以外での活動は、Charaの楽曲のプロデュース及びサポートギタリストやL’Arc〜en〜Cielのyukihiroのサポートギタリストを務めていました。
松本健吾(Gt.)
松本健吾(まつもとけんご)はTHE NOVEMBERSのギターを担当しています。楽曲によってはコーラスを担当し、ギター以外にもシンセサイザーやハーモニカ、フロアタム、ノイズマシンなどの楽器を演奏をすることがあります。
ちなみに他のメンバーは本名で登録されていますが、松本健吾さんだけは、アーティスト名をケンゴマツモトとしています。
1983年6月に東京都で生まれ、2005年に結成されたノベンバに加入し、現在に至ります。
エフェクターを多数駆使したギターサウンドが持ち味で、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTに影響されたハードなプレイを見せることがあります。
ちょっと変わった美学を持っており、Vネックシャツを好んで着ることが多いそうです。また、メンバーの中で唯一の喫煙者であり、銘柄はWinston(ウィンストン)。趣味は飲酒と、ハードボイルドのような一面を持ち合わせています。
高松浩史(Ba.)
高松浩史(たかまつひろふみ)は、ノベンバのベースを担当します。ライブではコーラスを行うことも。ちなみに高松さんは左利きですが、ベースは右利きを利用しています。
1985年11月19日に栃木県宇都宮市で生まれ、高校生時代はメンバーの小林裕介さんと同じ学校に通っていました。ノベンバの結成メンバーとして現在に至ります。
小林さんと同じく自身もL’Arc〜en〜Ciel、ART-SCHOOLなどを好んでおり、音楽性は元々似ていたのかもしれません。
ノベンバの活動の他にLillies and Remains、BAROQUEのサポートとしても活動をしています。
そんな高松さんですが、エフェクターに関して深いこだわりがあり、エフェクター愛好家としても知られてています。試奏イベントや専門誌での連載も担当しており、一部界隈では人気となっています。
吉木諒祐(Dr.)
吉木諒祐(よしきりょうすけ)は、ノベンバのドラムを担当しています。同バンドの小林さんから叩き方がカッコいいという理由でスカウトされ、最初はサポートメンバーでしたが正式メンバーとして迎え入れられました。
1985年11月1日に東京都で生まれ、ドラムを始めたのは大学生の頃からとのこと。現在ではノベンバの活動の他に東京のインディーズバンドMEAT EATERSにも加入。バンドの活動を続けながらサポートなども行っています。
最近は少なくなっていますが、一時は動画投稿サイトのYouTuberでゲーム実況配信を行っており、ゲストとして参加することがありました。
歌詞カード必須!だからこそ心に刺さる
THE NOVEMBERS(ノベンバ)の曲は、人を感動させる、憂鬱な気分を後押しさせるという要素は少ないバンドです。
どういった魅力があるかと言えば、刃物のような斬れ味を持つ音ではないでしょうか。
攻撃的な曲の渦の中に飲み込まれる。激しく放たれた音に刺激されたい。ノベンバとは、そういった感覚を持たせるバンドです。
動画はアルバム『Hallelujah』に収録されている「こわれる」です。
ただただ気持ちいい。その一言に尽きるバンドは、実際にライブなどで聴くとあまりの爆音に歌詞が一切わからないほどです。
ボーカルの小林さんが何を言っているのか、聴き取れる人は初見ではいないでしょう。まるで咆哮のような歌い方は、びりびりと突き刺さってきます。
しかし、それこそがノベンバの魅力なのです。
実際に歌唱をする小林さんも、歌詞が聴き取れないことは知っていました。そのことに関して、小林さんは「歌詞が断定的であったり、具体的であるものって、人の心には絶対刺さらないと思っている」と語っています。
確かにライブでのパフォーマンスは、歌詞はそれほど重要ではないのかもしれません。
目の前での爆音、ステージで楽器を鳴らすバンド、そしてライブ独特の空間。それらが合わさることで、心に突き刺さるのではないでしょうか。
もし、まだノベンバの音をライブで聴いたことがない人は、ぜひともライブに足を運んでみるのをおすすめします。
ノベンバ以外のアーティストでも、それだけでそのアーティストに対する感じ方というものが、大きく変化するでしょう。
ノベンバはそう、カッコいいんです
THE NOVEMBERS(ノベンバ)は、これまでに幾度もバンドの在り方を話し合ってきました。
どうすればノベンバらしくできるのか。どうすればファンに応えられるバンドになれるのか。
そういった考えを抱きながら、何度も試行錯誤を繰り返してきました。
しかし、2019年にリリースされた『ANGELS』は、それまで抱いてきた疑問を全て吹き飛ばす内容のものになったとメンバーは語っています。
とくに精力的に曲作りを行う小林さんは、これまでに様々なアーティストとの仕事に携わってきました。浅井健一さんやDIR EN GREYのDieさん、CHARAさん、L’Arc~en~Cielのyukihiroさんと、そんな人たちとの仕事の中で「自分は何をするべきか?」と常日頃から自問自答していたそうです。
そして実際にリリースされたアルバムは、今までのノベンバらしい要素を詰め込みながらも、ジャズやヒップホップにも近しいものを感じさせる内容となっています。
動画はアルバム『ANGELS』に収録されている「BAD DREAM」です。
時代に合わせたの一言では片付けられない、彼らが試行錯誤をしてきた結果が、作品として形になったのかもしれません。
松本さんはこのアルバムができた時に「4人でやる甲斐がある。そうだよな、カッコいいよな」と述べていました。
そう、ノベンバはカッコいいのです。
咆哮のような歌声も斬り裂くような演奏も、ひとえにカッコいい。だからこそ、多くの人に刺激を与え、支持され続けているのだと思います。
15周年を迎え、これからもノベンバという音を鳴らし続けてもらいたいですね。
20周年、30周年の未来に向けて
15周年という節目を終え、今後は20周年、30周年と向かうだろうTHE NOVEMBERS。
先のことはまだまだわかりません。バンド特有のメンバー脱退、活動休止、解散ということもあるかもしれません。
しかし、彼らの音楽はこれからも多くの人の刺激になるはずです。できるだけ長く、ノベンバの音を聴かせてほしいですね。
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございます。