「スカパラ」の愛称で知られる「東京スカパラダイスオーケストラ」
結成から30年以上経ってなお、音楽シーンの最前線に立ち、進化を続けるスカパラを、改めて徹底解剖してみました。
老若男女全ての世代のファンに愛される、スカパラならではの魅力とはどこにあるのでしょうか?
これを読めば、きっとあなたもスカパラが気になり始めるでしょう。
目次
東京スカパラダイスオーケストラの歴史
東京スカパラダイスオーケストラは1985年に結成されたスカバンドです。
1993年までバンマスとして在籍したASA-CHANGを中心としたメンバーでスタートしました。
メンバーチェンジや単独ライブ開催、アナログ盤リリースなど数々の活動を重ね、1990年にシングル「MONSTER ROCK」でメジャーデビュー。
結成から30年以上経つ現在も、ますます活発に活動し、スカパラならではの音楽を発信し続けています。
東京スカパラダイスオーケストラのメンバー
2020年2月現在のスカパラのメンバーは
- NARGOさん(トランペット)
- 北原雅彦さん(トロンボーン)
- GAMOさん(テナーサックス)
- 谷中敦さん(バリトンサックス)
- 加藤隆志さん(ギター)
- 川上つよしさん(ベース)
- 沖祐市さん(キーボード)
- 大森はじめさん(パーカッション)
- 茂木欣一さん(ドラムス)
平均年齢は53歳で、非常にアダルティかつダンディですね。
ちなみに最年長は58歳の北原さん、最年少は48歳の加藤さんです。
なお、メンバーが非常に多趣味・多才であることもスカパラの大きな特徴です。
別ユニットやバンドでも音楽活動をしている人が何名もいるほか、俳優など音楽以外の分野でも活躍している方もいます。
バンド以外のさまざまな分野や趣味などに夢中になることが、スカパラの活動にさらなる厚みが増すことにも繋がっているのかもしれませんね。
東京スカパラダイスオーケストラの魅力
枠にはまらない自由なスカスタイル「トーキョースカ」
スカとはジャマイカ生まれの音楽ジャンルの1つで、裏打ちのような独特のリズムや、ホーンを多用する点などが特徴的です。
スカパラは、このようなさまざまなスカの要素を持ちつつ、どの枠にもはまらないような自由なスタイルを貫いています。
オーセンティックなスカファンも、パンクやロック、ポップス寄りのスカを好む人も、スカを愛する人もスカを知らなかった人も、幅広い人が楽しめるような懐の広さがあります。
スカパラは自分たちの音楽を「トーキョースカ」と謳い、自分たちならではのオリジナリティに溢れたスカを届けているのです。
固定のメインボーカルがいない
スカパラの楽曲にはインスト曲とボーカル入りの曲が混在していて、ボーカル入りは「歌モノ」と称されています。
ただし、スカパラには固定のメインボーカルがいないので「それでは誰が歌うの?」と驚かれるかもしれませんね。
歌モノ曲の場合は、曲によってボーカルを変えたり、ゲストボーカルを迎えたりしています。
これって固定のボーカルがいないからこそできることだと思いませんか?
歌を入れたり入れなかったり、ほかのバンドでは非常に大きな違いであるだろうことも、スカパラにとっては自分たちのスタイルの1つ。
ゲストを迎え多数のコラボを実現
スカパラの魅力を語るなら、多彩なゲストを迎えた楽曲が楽しめることも欠かせません。
ゲストの歌声や演奏は、いつものスカパラにはない要素のはずなのに、不思議とどの楽曲もスカパラとゲスト相性は抜群で、絶妙なハーモニーが楽しめます。
これがスカパラならではの不思議な魅力なのです。
東京スカパラダイスオーケストラのおすすめナンバー
カナリヤ鳴く空(2001年)
チバユウスケ氏をゲストボーカルに迎えた2001年のシングルナンバーです。
スカパラファンの中でも特に人気の高い曲。
メロディアスで美しい演奏としぼり出すようなシャウトとハードな男の生き様を描いた歌詞のギャップの嵐。
ただただ「カッコいい」の一言に尽きる渋い曲です。
なお、2019年にBishのカバーバージョンが映画の主題歌に起用されています。
美しく燃える森(2002年)
奥田民生氏をゲストボーカルに迎えた2002年発売のシングルナンバー。
洗練されたシャープで美しい音がどこか切ない曲調に見事にマッチし、1度聴いたら忘れられないようなキャッチーなメロディを作り上げています。
スカパラのアダルティな魅力と、クールなスカがたっぷり堪能できる珠玉のキラーチューン。
銀河と迷路(2003年)
ドラマの主題歌として起用されたため、ご存知の方も多いかもしれません。
タイトル通り、銀河を思わせるようなキラキラ感がたっぷり盛り込まれたポップでアップテンポなナンバーです。
ボーカルはドラムスの茂木さんが担当しており、同氏の爽やかな歌声が楽曲とぴったりマッチしています。
演奏しながらの歌うポジションとしてギターボーカルなどはポピュラーですが、ドラムスボーカルというのはあまり多くないでしょう。
ドラムスを巧みに演奏しながら歌う姿は非常に斬新です。
しかし、このような斬新なことをさらりとやってのけるのがなんともスカパラらしいと思いませんか。
Paradice Has No Border(2017年)
缶チューハイのタイアップ曲としておなじみのナンバーで、同名のアルバムに収録されています。
イントロから冒頭までのクールなライン、キャッチーで力強いフレーズと、キレのある爽快なサウンドが小気味良く、インストながら歌うようなメロディが楽しめます。
スカパラの技術力の高さを余すところなく堪能できるとともに、ライブなどではがっつり踊って盛り上がれる、非常に欲張りな1曲です。
最後に
音楽の楽しさを詰め込んだトーキョースカを発信し続ける東京スカパラダイスオーケストラ。
時代を超えて大勢の人に愛されるスカパラがこれから先どのような活動を行っていくのか、今後も目が離せません。