【インタビュー】黒子首 – 音楽的ルーツから1stアルバムリリース前の心境までを語る

【インタビュー】黒子首 – 音楽的ルーツから1stアルバムリリース前の心境までを語る

鳴る音すべてに美意識が宿る新鋭スリーピースバンド黒子首(ほくろっくび)。

東京を拠点に活動し、その確かな実力と豊かなバックグラウンドを感じさせる音楽性は

ラジオや、口コミを通じて早耳リスナーの間で話題となり

現在キャリア初となるフルアルバムの発売を7月に控えています。

そんな黒子首が今回、アルバムリリースの一足先にカルチャのインタビューを引き受けてくれました!

フルアルバム「骨格」への高まる期待を抑え、先日のインタビューの様子をご覧頂ければと思います。

それでは参りましょう!!

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—— 本日はカルチャのためにお時間をいただきありがとうございます。まずは簡単にみなさんの自己紹介をお願いしてよろしいでしょうか?

堀胃:Vo / Gt堀胃あげはです。胃が弱いんです。



みと:Baのみとです。ゆで卵とお酒が好きです。



そい:Drの田中そい光です。好きなポケモンはヤドンです。


—— そい光さんはTwitterのアイコンもヤドンでしたね

—— 黒子首は専門学校時代の同級生だったと聞いています。結成の動機/経緯を教えてください。

堀胃:まず、みとのベースを弾いている佇まいが良くて、一緒にスタジオに入ってみたらベースも上手くて気に入ったのでバンドをやってみる事にしました。
Drはロン毛がいいと思っていて、それを承諾してくれたのがそいだったので、ロン毛の条件付きで加入させました。ついでにみとは金髪にさせました。



そい:堀胃さんは髪型自由でいいなあ…
私は一番最後に呼ばれたので結成の経緯とかはあまりよく知らないんです、何だかごめんなさい…


—— テンション感のあるコードや、ベース・ドラムのプレイの随所にもジャズやブルースの影響を感じますが、お三方それぞれ、どのような音楽に影響を受けてきたのでしょうか?

みと:ブラバンやR&Bをよく聴きます。学生時代は東京事変のコピバンとかやってました。
どんなジャンルにも対応出来るように頑張っているので、そう言ってもらえるのはちょっと嬉しいです。



そい:私はAqua TimezとMr.Children、椎名林檎を聴いて育ちまして、そこから音楽にハマりました。銀杏BOYZとかThe Novembersとかにもハマって、洋楽も聞くようになりました。今はタイのポップスにハマってます。基本なんでも好きなので、ジャズもブルースも聞きます。


—— タイのポップス!?

堀胃:私は映像作品から影響を受ける事の方が多いですね。岩井俊二監督が大好きで、特にスワロウテイルは私のルーツになってます。



 

—— そい光さんが堀胃さんに「このバンドはポップスに振り切った方が良い」と仰ったことがあると聞きました。そう思われた理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?

そい:堀胃さんの作る音楽が本当に大好きで、この音楽は沢山の方に届けるべきと強く感じたので、より沢山の方に届き易い形にするべきと思ったからです。あと普通に私がポップス好きだからですね笑


—— 黒子首を組んでから、お互いに影響されたり、変わったなと思ったりするところはありますか?

堀胃:楽曲の作り方が変わったと思います。メンバーを音楽的に信頼する様になって、自分を疑う事にポジティブになりましたね。



みと:ちゃんと生きようと思うようになりました。



そい:黒子首に加入する前までの自分の活動を否定するわけではないのですが、本当の意味で音楽が出来るようになりました。


—— それぞれ深堀りしたい回答ですね…。堀胃さんの「楽曲の作り方が変わった」という点について伺いたいのですが、歌詞やメロディーはどのようにして生まれるのでしょうか?

堀胃:基本メロが先です。どうしようもなく悲しい事があると、吐き出すようにメロと歌詞が同時にできます。
歌詞は、普段の会話や生活から種を探してますね。言葉遊びは大好きです。


—— 歌詞もメロディーも「冷たい神さま」には衝撃を受けました。特にブレイクして声だけになるところで耳と心を鷲掴みにされたのですが…そういったアレンジはどのように進められているのでしょうか?

堀胃:ブレイクやキメはスタジオで合わせながら出来る事が多いです。あの頃は尖っていたなと今聞いて思います(笑)



そい:堀胃さんの声の力を信じているので、下手な事するより伝わりやすいと思ったんだとは思います。なかなか度胸のあるアレンジだなとは思います。


—— 現在クラウドファンディングに挑戦ですが、今回フルアルバム「骨格」を制作することになった経緯を教えて頂けますか?

堀胃:結成当初くらいに私が立てた長期の活動スケジュールみたいなものの中で、このタイミングでアルバムを制作する計画を既に立てていました。
なのでアルバム制作に向けた曲作りなどはずっとしていました。二人は私の手の上で踊らされてるに過ぎないんです。



みと:何年後かには月面ライブするみたいですよ。


—— 絶対行きます。

そい:曲作りしていく内にどんどんイメージが膨らんで「理想の形で皆さんに届けたい」という思いから今回クラウドファンディングで協力していただこうと決断しました。


—— フルアルバムということは、これまでに発表されているEP「夢を諦めたい」や「旋回」の収録曲も、収録されるのでしょうか?

堀胃:今までの集大成でもあるので、何も事件が起こらなければ収録する予定です。



そい:データ紛失する夢見ましたけどね(笑)


—— 他にも、新アルバムについて、現時点で教えていただけることがあれば、ヒントだけでも聞かせて頂けますか?

堀胃:毎回そうではあるんですが、かなり新しい事に挑戦してます。バンドとしても、個人個人のプレイヤーとしても色々やってます。



みと:新境地に到達しました。



そい:このアルバムは最高です。


—— うわ、早く聞きたいです…。ライブなど、まだまだ難しい状況も続きますが、今後の活動について包括的に教えてください。

堀胃:現在の活動を見てわかるかもしれませんが、音楽を届けることを諦めるつもりは全く無いので、安心してください。できることを増やしていきます。


—— ありがとうございます。最後に、Cal-chaの読者へメッセージをお願いします!

堀胃:楽曲は勿論なんですが、MVも是非見ていただきたいですし、それぞれでカバー動画や演奏している動画なんかもアップしているので、YouTubeやSNSもチェックしていただけると嬉しいです。
アルバムのリリースも控えているので、我々のことを気にかけておいていただけると嬉しいです。みんなでまたライブ会場で笑い合える日を楽しみにしています。


—— 本日は本当にありがとうございました!今後のさらなる活躍を期待しています!

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