Endless SHOCKが日本ミュージカル界の金字塔になったワケ

Endless SHOCKが日本ミュージカル界の金字塔になったワケ

日本一チケットの取れない舞台「Endless SHOCK」

2000年の「MILLENNIUM SHOCK」から21年が経った今も人気は衰えず、SHOCKシリーズは数々の金字塔を樹立してきました。

階段落ちやフライングなどの映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
本記事では堂本光一さんのライフワークとなっているSHOCKシリーズを徹底解説します。

SHOCK作品の変遷

SHOCKシリーズの始まり

SHOCKシリーズは2000年に上演された「MILLENIUM SHOCK」に端を発します。
ジャニーズ事務所としては初の帝国劇場での公演で、非常に大きな挑戦でした。

同作は、少年隊がデビュー以来毎年上演していた「PLAYZONE」シリーズの中から1991年に上演された「SHOCK」を元に作られました。

MEMO

少年隊の「PLAYZONE」はジャニー喜多川氏が作・構成・演出を務めた舞台。
現在のジャニーズの舞台演劇の基礎となっています。

キャストには、東山紀之さんや今井翼さんなど、ジャニーズ事務所の中でも特にダンスの上手い人を選抜。
その中心として、主役に抜擢されたのが堂本光一さんでした。

当時、堂本光一さんは弱冠21歳、帝国劇場での単独主演俳優としては史上最年少でした。
※その後2004年に亀梨和也さんが「DREAM BOY」で更新しています。

同舞台には「3分に1度のショック」というキャッチコピーがつけられ、ジャニーズ事務所らしい、イリュージョンやフライングなどの大掛かりな演出が多く使われました。
そして、翌年以降もストーリーやタイトルを修正しながら毎年上演されていきます。

Endless SHOCKの始まり

2005年にSHOCKは「Endless SHOCK」として大きな変化を遂げます。
主演の堂本光一さんが脚本を手がけ、作・構成・演出・音楽も担当するようになったのです。

ジャニー喜多川氏の舞台作りは、言葉が通じなくても感動させたい、という信念の下、ストーリー性よりもド派手な演出を好みました。
一方、演じ手である堂本光一さんは、もっと登場人物の気持ちを大事にし、ストーリーにメッセージ性を持たせたいと考えていました。

そこでジャニー喜多川氏に、自ら脚本を見直し手を加えたいと相談し、ストーリーを大幅に改変しました。
そして、華やかな演出は保ちながら、ストーリー性のある作品を作り上げました。
こうして生まれたのが現在の「Endless SHOCK」です。

「演出・ジャニー喜多川」としながらも、実質的には堂本光一さんが作・構成・演出・音楽・主演の1人5役をこなすことになりました。
その後も曲や演出を変え、より登場人物の感情や作品の持つメッセージが伝わりやすくなるよう、進化を遂げています。

MEMO

ジャニー喜多川氏は死後、同作の演出担当からエターナルプロデューサーとなりました。

Endless SHOCK-Eternalの誕生

2020年、新型コロナウイルスの蔓延により、演劇界も大きなダメージを受けました。
Endless SHOCKも同様に2月26日に公演が中止となりました。
感染症対策の観点から、客席の近くにいくフライング等の演出や、大勢が息を切らして戦う殺陣のシーンなど一部の演出を行うことが難しくなってしまったのです。

そこで、2020年秋の大阪公演では、「Endless SHOCK -Eternal-」というスピンオフを上演しました。
「Endless SHOCK」から3年後の世界を描き、本編では明かされなかった各キャラクターの心情を描いています。
主要人物たちの回想としてEndless SHOCKのストーリーをなぞることで、感染症対策が難しい本編のシーンをカットしたのです。

あらすじ紹介

舞台はショービジネスの中心地、ニューヨーク、ブロードウェイ。
最高のショーを作ることに情熱を捧げるコウイチは、オフブロードウェイの劇場で仲間とショーを上演しています。

大盛況のうちに迎えた千秋楽。
その翌日、コウイチ達は自分達のショーが新聞評で大絶賛されていることを知ります。
更に劇場のオーナーから、コウイチ達にオンブロードウェイからオファー(メジャーデビューの話)があったことを聞かされます。

最高のショーが作れる場所を探すコウイチ。
メジャーデビューを果たして自分が脚光を浴びたいと意欲を示すライバル。
大劇場を前に不安を覚えるメンバー。

それぞれ複雑な思いを抱え、カンパニーはオンブロードウェイに進出します。
そして半年後。
ある不幸な”事故”がカンパニーを襲います。

Show must go on“、何があってもショーは続けなければならない。

その言葉通り、「走り続けること」の意味を、コウイチを始めカンパニーのメンバーが自分たちなりに咀嚼して行きます。
躓いても、また一歩踏み出す勇気仲間の大切さを考えさせられるストーリーとなっています。

フィクションでありながら、役名が本人の名前と一致している点は、ジャニーズミュージカルの特徴ですね。

なおEndless SHOCKでは、大きく2種類のシーンがあります。
カンパニーが上演するショーのシーンと、ストーリーをなぞる芝居のシーンです。
しかしショーのシーンでも、その時々の登場人物たちの関係性や感情が分かるようになっていて、ストーリーへの集中力が途切れることはありません。

ショーは華やかなものから大人びた演出、和の演出まで幅広いシーンが観られます。
また、劇中劇では、「ハムレット」や「リチャード3世」など、
シェイクスピア作品の一部も、登場人物の心情に合わせ取り入れられています。
後にもお伝えするように、Endless SHOCKは演劇のあらゆる表現方法を駆使した作品となっています。

SHOCKが打ち立てた金字塔

SHOCKシリーズは、2021年2月12日の公演を持って、1800回を達成しました。
代役を立てない、ミュージカル作品の単独主演での上演回数では、歴代1位の記録を更新中です。

さらに演劇界で権威のある、菊田一夫演劇賞大賞を2回受賞しています。
スタッフと演者全体に対し、その後、堂本光一さん個人としても実績を認められています。

「レ・ミゼラブル」など海外作品が人気を博す中で、「Endless SHOCK」は日本オリジナルの作品です。
こうしたミュージカル界への貢献も含め、高く評価されています。

Endless SHOCKは、その評価の高さから様々な地域で上演したいという声がありました。
しかし、フライング演出のため、高い天井や特殊なセットが必要です。
こうした事情から当初は帝国劇場でしか上演ができませんでした。

そこで、福岡県の博多座と大阪府の梅田芸術劇場は、SHOCKを誘致するために天井を改修しました。
博多座では、約5000万円をかけた改修だったそうです。
そして2012年以降は、博多座や梅田芸術劇場で地方公演が行われています。
劇場を改修してでも上演したいと思われていることは、SHOCKの評価の高さを示す1つのエピソードですね。

上演回数に関わる記録

    2008年1月6日
     史上最速で帝国劇場における単独主演での上演回数500回を達成。
    2014年10月26日
     単独主演ミュージカルの通算上演回数が1208回に達し、歴代1位。
      ※それまでの1位は、松本幸四郎氏の『ラ・マンチャの男』(1207回)。
     また、同一演目単独主演舞台では第2位
      ※1位は森光子氏の『放浪記』(上演回数2017回)

菊田一夫演劇賞大賞受賞

    2008年 『Endless SHOCK』スタッフ・出演者一同
    2020年 堂本光一さん (史上最年少で受賞)
     ※20年間『SHOCK』シリーズをけん引してきた功績が認められたため。
  • 過去の個人受賞者は、市村正親さん、松本幸四郎さん、三谷幸喜さん、鹿賀丈史さんなどでした。

1800回を重ねる中、出演者都合で公演が中止となったことは一度もありません
堂本光一さんは靭帯損傷や急性胃腸炎などにも負けず、舞台に立ち続けてきました。
公演が中止になったのは、以下の4回だけです。


・2008年1月23日昼公演
  →舞台装置のコンピューター制御に不具合のため
・2011年3月11日昼公演以降
  →東日本大震災の影響による
・2015年3月19日昼公演及び夜公演
  →LEDセットが倒れる事故が発生したため
・2020年2月26日公演以降
  →新型コロナウイルスの感染拡大のため。

2015年の事故では約650kgあるLEDパネルが倒れ、出演者・スタッフ計6名が負傷し、堂本光一さんは「あってはならないこと」と謝罪しました。
そして、スタッフ間でも賛否両論がある中、「批判は全部自分が受け止める」という覚悟で翌日夜公演から再開しました。

作品では「Show must go on」の精神を伝えています。
同じように、自分たちも起こってしまったことを受け止めて前に進むことで、その大切さを伝えたいと考えたそうです。

堂本光一さん以外の出演者は?

ライバル役

コウイチの才能を理解しながらも、コウイチを追い越したいと、もがく役です。
堂本光一さんと同等の存在感やダンス力、演技力が求められ、実力のあるジャニーズ事務所の後輩が務めてきました。

歴代のライバル役

    今井翼さん、錦戸亮さん(共に2005~2006年)
    生田斗真さん(2007年)
    屋良朝幸さん(2008~2010年、2013~2017年)
    内博貴さん(2011~2015年、2017年、2019年)
    中山優馬さん(2018〜2019年)
    上田竜也さん(2020~2021年)

ヒロイン・リカ役

コウイチに片思いをしているヒロインのリカ役は、その時々の新進気鋭の女優が務めています。

2005年のEndless SHOCK初演時は、黒木メイサさん小宮山実花さんのWキャストでした。
2012年には神田沙也加さんが演じ、圧倒的な歌唱力と可愛さで人気を博しました。
その他、松本まりかさん、佐藤めぐみさん、ラフルアー宮澤エマさん、小南満佑子さん、瀧本美織さんらが演じてきました。
2019年からは元AKB48/NMB48の梅田彩佳さんがリカを演じています。

オーナー役

カンパニーを見守るオーナー役は、Endless SHOCK初期には大倉忠義さんなど若手が演じました。
しかし、2009年からは少年隊の植草克秀さん、森久美子さんらベテラン俳優が務めてきました。
2013年からは、前田美波里さんがもっとも長くオーナー役を演じています。
今では、SHOCKカンパニーのお母さんとして、キャストを舞台裏でも支えています。

カンパニーのメンバー

プロのダンサーに加え、後輩のジャニーズJr.も重要な役を任されます。
ふぉ〜ゆ〜は、フライングの補佐も含め、今や欠かせない存在です。

また過去には、King & Princeの岸優太さんや、Travis Japanの松田元太さん、松倉海斗さん、川島如恵留さんなども出演しています。
2020年以降の公演では、寺西拓人さん、高田翔さん、IMPACTorsの椿泰我さん、松井奏さんが出演しています。

SHOCKシリーズの映像作品

    以下は、過去にSHOCKシリーズがDVD/Blue-Rayとして発売されたものです。
    時期ごとに見比べたり、好きな出演者が出ているものを是非チェクしてみてください。

    KOICHI DOMOTO SHOCK DIGEST (2002年6月19日発売)
    「ショー・劇 SHOCK」のダイジェスト収録。45分。
     出演:堂本光一、今井翼、樹里咲穂ほか(敬称略)
    Koichi Domoto SHOCK (2003年1月16日発売)
     2002年上演のSHOCKを収録。3時間50分。
     出演:堂本光一、今井翼、樹里咲穂ほか
    Endless SHOCK (2006年2月15日発売)
     Endless SHOCK初年度のDVD。完全ノーカット版。
     出演:堂本光一、今井翼、黒木メイサほか
    Endless SHOCK 2008 (2008年10月29日発売)
     出演:堂本光一、屋良朝幸、RiRiKA、大倉忠義ほか
    Document of Endless SHOCK 2012 -明日の舞台へ- (2013年2月6日発売)
     Endless SHOCKの裏側を収録したドキュメンタリー。
     堂本光一さんやスタッフによるインタビュー、稽古などの舞台裏や博多公演のダイジェストを収録。Endless SHOCK 2012 (2013年9月18日発売)
     堂本光一さんが監修した完全ノーカット版。
     出演:堂本光一、内博貴、神田沙也加、植草克秀ほか
    Endless SHOCK 1000th Performance Anniversary (2014年9月17日発売)
     出演:堂本光一、屋良朝幸、サントス・アンナ、前田美波里、岸優太ほか

一流の音楽家

SHOCKでは、一流の音楽家が出演者の指導及びセッションを行っています。
ドラマー/パーカッショニストの石川直さんは、2005年のEndless SHOCK初演から出演しています。
石川直さんは、世界中の一流パーカッショニストを集めた「Blast!」に、唯一の日本人として入団し、アメリカ国内ツアーやイギリス王室のために開かれたショーに出演した実績があります。

2013年からは、和太鼓の演出を強化するため、和太鼓奏者の日野一輝さんを起用しています。
日野一輝さんは、ヨーロッパやアジアを中心に国内外でワークショップを開いており、まさに世界水準の名和太鼓奏者です。

SHOCKの魅力1:音楽とダンスの多様性

現在のEndless SHOCKでは、幅広いジャンルの音楽とそれに合わせたダンスが取り入れられています。
そのため、ダンスだけ、音楽だけを切り取っても楽しめる魅力があります。

SHOCKではシーンごとに、様々な年代のミュージカル音楽や、ダンスミュージックを楽しむことができます。

例えば「ウェストサイドストーリー」を彷彿とさせるカジュアル且つ緊張感のある音楽や、マイケル・ジャクソンを連想させる音楽が使われます。
劇中劇では、華やかなショー音楽から日本の伝統芸能を示唆するものまで、幅広い音楽が使用されています。

当然、音楽に合わせ、ダンスの幅も非常に広く、目でも耳でも楽しめる作品となっています。

ダンスにおいては、ショーダンス、ジャズダンス、モダンバレエ、日舞と枚挙に暇がありません。
その分、出演者には難易度の高い、幅広いジャンルのダンスを踊りこなす高度なスキルも求められます。

振付にはマイケル・ジャクソンの振付師でもあるトラヴィス・ペインも参画。
マイケル・ジャクソンを意識した楽曲から、和を取り入れたダンスまで幅広く担当しています。
彼が振り付けた曲はとても見応えがあります。
その分難易度が高く、出演者にとっては体力的にも厳しいものがあります。

Endless SHOCKサウンドトラック

    音楽を堪能するなら、サウンドトラックをチェックしてみてください。
    2枚出ていますが、楽曲は原則重複が無いように調整されています。
     KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track (2006年1月11日発売)
     KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2 (2017年4月19日)

SHOCKの魅力2:こだわりの詰まった劇中歌

「Endless SHOCK」での劇中歌の一部は、堂本光一さんが自ら制作しました。
特に作品の要となる楽曲が多く、作品のメッセージ性をより強いものにしています。

クライマックスで流れる「夜の海」では、初めてジャニー喜多川氏と対立しました。
劇場でリハーサルを見たジャニー喜多川氏は、「夜の海」のシーンを見て、「クライマックスでこんな暗い曲を流すなんて信じられない!」と言ったそうです。
しかし、堂本光一さんは「絶対に良いシーンになるからこのままやらせて」とお願いしたそうです。
それを聞いたジャニー喜多川氏は、リハーサルの場から出て行ってしまいました。

普段はジャニー喜多川氏がダメだということはやらない、という主義を持っていた堂本光一さん。
自身を戒めるためにも、Endless SHOCKでも演出は「ジャニー喜多川」と表記していました。
しかしこの時ばかりは、「ここで主張しないとジャニーさんを超えられない」と思ったそうです。

結果的に、美しい感動的なシーンとなり、今では欠かせないワンシーンです。

SHOCKの魅力3:激しいアクション(殺陣・フライング)

SHOCKの見どころの1つが、殺陣やフライング、階段落ちといったアクションです。

殺陣と階段落ち

殺陣は、1幕の終盤に来る大きな見せ場です。
本格的な殺陣を目指し、約10kgの甲冑を着て常に腰を落とした姿勢で、約15分間、続きます。
そして殺陣の最後には、堂本光一さんによる階段落ちへと繋がっていきます。

フライング

現在のEndless SHOCKでは複数のフライングが行われます。
それぞれのフライングでは、主人公の感情が表現されています。

例えば1幕冒頭のフライングでは、優雅に客席の上を回旋します。
ここでは夢を目指して一丸となり、ショーを楽しんでいる大らかな感情を表しています。

一方2幕後半は、緊張感のある難易度の高いフライングが続きます。
コウイチが、存在が消えてしまう直前に、最後の命を削ってショーを続けるためです。

ここで行われるラダーフライングは、最高難易度のもので、客席の頭上に降ろされた4本のはしごを飛び移っていきます。
そしてフライングの最後に、2階席の最前列へと着地します。

2階席への着地は、光一さんが発案し、途中から増えた演出です。
ある年ラダーフライングのリハーサル中に、堂本光一さんは「2階席に行けそう」だと感じ、フライングチームに提案。
当初は技術的に不可能だと言われていましたが、堂本光一さんと技術スタッフで協議を重ね、実現しました。

リボンフライングでは、命綱なし、腕の力だけで客席の上を飛びます。
腕だけに全体重がかかるため、毎日の公演が続くことで細かい筋繊維が切れ、腕が震えることもあるそうです。

和傘を持って腰掛けるような姿勢で飛ぶ和傘フライングでは、美しく優雅に舞います。

MEMO

フライング時のワイヤー(命綱)の操作は全て人力で行われます。
海外はコンピューター制御で行いますが、堂本光一さんは、機械トラブルを考慮すると、人力の方が絶対的に安全だと判断しています。

SHOCKが長年愛され続けるわけ

これまでSHOCKの魅力を多角的にお伝えしてきました。

しかし、SHOCKを愛される一番の理由は、座長・堂本光一さんの舞台に対する姿勢です。

堂本光一さんは「良い声も厳しい声も、すべて自分が受け止める」という覚悟で座長を努めています。

演じ手としては、稽古や身体作りを欠かさず、謙虚に自己鍛錬を続けています。
決して鳴れに甘えず、どれほど忙しくても最低1ヶ月は稽古の時間を取っています。
見せ場の1つである殺陣は、毎年基礎練習から始め、我流が入らないようにしています。

そしてハードな舞台に耐える身体作り
堂本光一さんはSHOCKに合わせて筋トレを行い、筋肉量を増やして体をサポートしています。
ある年は、腕の太さを6cm増やしたり、体作りが行きすぎてKinKi Kidsの衣装が入らなくなったこともありました。

演出家としては、「作品を愛してほしい」という強い思いから、毎年大小の改変を行っています。
以前は楽曲の変更も多くありましたが、近年は構成が固まり、心情の表現方法や照明のタイミングといった、芝居や演出の細かい改変が続いています。
時にはピアノのワンフレーズでさえ、演奏方法に指摘を加えています。

こうした改変は、よりクオリティの高い舞台を届け続けるだけではなく、固定のファンにも「今年のSHOCKはどうなっているのか」という期待を抱かせます。

更に主人公コウイチの視点だけでなく、登場人物たちの背景や心情も丁寧に見せ、作品を立体的に描いてきました。
「Endless SHOCK-Eternal」では、主人公以外の登場人物の心情にフォーカスしました。
Endless SHOCK 公演1000回を記念し発売された「Endless SHOCK 1000th Performance Anniversary」(DVD/Blue-Ray)の初回特典では、「Another Story」を収録しています。
ここでは、1幕の終わりである事故の後、2幕冒頭の”事故から1年後”の間の時間軸で起こったことを、「夜の海」に載せて描いています。

更に、作品の届け方も趣向を凝らしています。

東日本大震災の時には、ファン限定の特別サイトで簡易版SHOCKを配信しました。

2020年には公演中止後、インスタライブでトークセッションやEndless SHOCKの簡略版を配信。
帝国劇場から公演をインスタライブで配信する試みは史上初で、6万人の視聴者を集めました。

また感染症対策のため、制作したスピンオフ「SHOCK-Eternal」は、オンライン配信も行いました。
そして2021年3月31日、「SHOCK-Eternal」東京公演の千秋楽では、SHOCKを支えてくださる皆様へ、とのことで、カーテンコールの挨拶がインスタライブで緊急生配信されました。
前日に突然予告され、ファンヘのサプライズとなりました。

こうした、作品をより良いものとして多くの演劇ファンに届けたい、という堂本光一さんの強い思いが、SHOCKを愛される作品にしています。

まとめと今年SHOCK情報

以上、SHOCKの魅力について概要を解説しました。
時に演出家として、音楽や照明、ダンスの細部まで指示を出し、時に演者として主役を演じていきます。
こだわりを持って堂本光一さんが作り上げるステージに多くのファンが魅了されます。

2021年のSHOCKは、2月4日から3月31日まで「SHOCK-Eternal」を上演しています。
また、本編のストーリーが分かるように、Endless SHOCKを映画化し、公開中です。
全国の映画館で、2週間限定で公開しましたが、TOHOシネマズ日比谷のみ、公演が終わる3月31日までに期間が延長されました。

また、緊急事態宣言下でチケットの販売方法も変わったことなどから、劇場に来られないファンのため、2021年3月28日の夜公演は、急遽観客が入った状態で生配信が行われました

気になった方は、ぜひご覧ください。

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