郷ひろみ – 変化を恐れず第一線で活躍し続ける大スター! デビューから50年の経歴や魅力に迫る!

郷ひろみ – 変化を恐れず第一線で活躍し続ける大スター! デビューから50年の経歴や魅力に迫る!

2021年で歌手デビュー50年目に突入し、さらなる活躍を見せるスター・郷ひろみ

1970年代に鮮烈なデビューを飾った彼は、ソロアイドルとして一世を風靡。

現在も新曲の発売やコンサートの開催など、精力的に歌手活動を続け、老若男女問わず人気を集めています。

本記事では、郷ひろみのプロフィールや経歴を紹介。今なお進化を続ける彼の魅力に迫ります。

郷ひろみとは?

  • 本名:原武 裕美
  • 誕生日:1955年10月18日
  • 出身地:福岡県

常に最前線に立ち、新たな挑戦を続ける歌手・郷ひろみ。

1972年に芸能界に現れた彼は、先に活躍していた野口五郎西城秀樹とともに「新御三家」と呼ばれ、アイドル歌手として絶大な人気を博しました。

MEMO

郷のファンクラブ発足はデビュー年よりも早い1971年でした。

どの場面を切り取っても絵になる郷のパフォーマンスでは、磨き上げられた歌とダンスが光ります。

注目すべきは、年齢を重ねてさらに歌声に深みが、ダンスにはキレが増していること。今なお進化する郷の姿は印象的です。

MEMO

上着を使った「ジャケットプレイ」は郷の代名詞で、ステージ上で見せる華麗なジャケットさばきは一級品!

また、普段から郷はどこでも見られている意識で生活しており、その姿勢は生粋のスターであることを物語ります。

歌謡曲の王道をひた走り、どこまでもストイックに「郷ひろみ」であり続ける彼の存在は唯一無二です。

郷ひろみの経歴

歳を重ねる度に深みを増し、さらなる輝きを放つ郷ひろみ。ここからは彼が歩んだ道のりをたどります。

ジャニー喜多川との出会い

郷が芸能界に入ったのは、高校1年生の頃。

きっかけは、近所に住む女性が、郷の写真を使って映画『潮騒』のオーディションに応募していたことでした。

知らぬ間に一次審査に通過しており、ここから郷の運命は一変します。

オーディションに参加するも、結果は不合格だった郷。そんな中、会場から出ようとする郷に声を掛けた人物がいました。

その人こそ、ジャニー喜多川。現在も人気男性アイドルを輩出し続けるジャニーズ事務所を率いた人物でした。

普通の男の子が1日にして芸能界へ

後日改めてジャニーから電話があり、渋谷の合宿所に行く約束をした郷。

約束当日、郷を待ち受けていたのは驚きの連続でした。

合宿所に到着するやいなや、郷はジャニーに連れられNHKへ。この時になんと大河ドラマ『新・平家物語』(1972年)への出演が決定。

MEMO

大河ドラマへの出演で、郷は芸能界デビューを果たします。

そして一息つく暇もなく、今度は飛行機で北海道に向かう怒涛のスケジュール。

郷が訪れたのは、ジャニーズ事務所が誇る人気アイドルグループ・フォーリーブスが行うコンサート。
フォーリーブスから弟分として紹介され、郷はいきなりステージに立つことになりました。

MEMO

芸名は北海道の会場にいたファンが発した「レッツゴーひろみ!」の掛け声に由来。

特別待遇と厳しい指導

ジャニーズ事務所に入所した郷は、歌手デビューに備えてレッスンを重ねます。

ジャニーからは特別待遇を受けていた郷。
例えば合宿所での食事は、郷だけがジャニーと同じ豪華なメニューに。

加えて、郷はジャニーから厳しくも愛のある指導を受けます。ジャニーが郷に叩き込んだのは、歌う時の視線から手の振り方に至るまで徹底的なものでした。

MEMO

後にバーニングプロダクションへ移籍したものの、「郷ひろみ」の生みの親はジャニー喜多川だと郷はインタビューで答えています。

歌手デビュー

そして1972年8月1日にシングル『男の子女の子』で歌手デビューを飾ると、その中性的なルックスと甘い歌声で多くのファンを獲得。

同年の「第14回日本レコード大賞」では新人賞に輝き、デビュー年から圧倒的な存在感で人気アイドルの仲間入りを果たします。

MEMO

デビュー曲の作曲を手掛けたのは、作曲家の筒美京平。筒美からは実に100曲以上の楽曲が郷に提供されました。

翌1973年12月31日には「第24回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たし、デビュー曲を歌唱。全国のお茶の間に、太陽のように明るい郷の歌声が響きました。

そして1974年9月に発売したシングル『よろしく哀愁』で、初のオリコンチャート1位を獲得。

本楽曲はもの悲しさを感じさせる歌詞とポップで軽やかなメロディが特徴的で、絶妙に歌い上げる郷の歌声が聴く者の心に切なさを呼び起こします。

当時10代後半の郷にとって、子供から大人へと変化する時期でもありました。

郷はその後も楽曲を順調にリリース。ドラマや映画への出演も行い、多彩な活躍でその人気はさらに加速していきます。

歌手としての飛躍

郷は新たな楽曲と出会う度に、歌手としての幅を広げてきました。

娯楽性の高い楽曲において、郷は自身にしか出せない魅力で存在感を発揮。

名優・樹木希林との共演が話題となった楽曲『お化けのロック』(1977年9月発売)と『林檎殺人事件』(1978年6月発売)では、コミカルなパフォーマンスを披露。

お祭りのように楽しいコメディタッチの楽曲は評判を呼びました。

MEMO

上記2曲はそれぞれドラマ『ムー』(1977年)、そして続編の『ムー一族』(1978年)の挿入歌。

そして、歌手デビュー10年目に出会ったシングル『お嫁サンバ』(1981年5月発売)。

当初郷は<1、2、3バ>といった歌詞に驚かされるも、音楽プロデューサーの酒井政利に背中を押されて挑戦。

とにかく盛り上がるこの楽曲は、郷の表現の幅を大きく広げ、現在も屈指の人気を誇る代表曲となりました。

またデビュー当初から、洋楽や邦楽を問わず数多くの名曲をカバーしてきた郷。

代表的なカバー曲

  • 『天使の詩(うた)』(1972年)
  • 『バイ・バイ・ベイビー』(1975年)
  • 『セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)』(1980年)
  • 『哀愁のカサブランカ』(1982年)

「オリジナリティーは100%のコピーから生まれる」と郷は語っており、徹底的に取り組んだカバー曲はどれもが独自性を帯びたものとなりました。

覚悟を決めて臨んだ渡米

郷は初めて芸能界に登場した頃から圧倒的な人気を集め、その歌声は音楽プロデューサーの酒井政利や作曲家の筒美京平からも高く評価されていました。

一方で郷が危機感を抱き始めたのは、歌手デビューから2、3年が過ぎた頃。

思うようなパフォーマンスができていない自覚を持った郷は、度々アメリカへと赴き、レッスンに励んできました。

その後『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』『言えないよ』『逢いたくてしかたない』といった1993年~95年に発売の「バラード3部作」が立て続けにヒットし、歌手としてさらに飛躍した郷。

「少しは歌えるようになったかな」と思いながらも、郷は自分の歌に何かが足りない感覚を拭い切れませんでした。

そして1998年、郷は3年後にボイストレーニングのため渡米することを決心。

翌1999年には『GOLDFINGER’99』が45万枚の大ヒットを記録し、周囲から引き止める声も出ましたが、それでも郷の決意は揺らぎませんでした。

MEMO

同曲はリッキー・マーティンの『Livin’La Vida Loca』のカバー。<A CHI CHI A CHI>のフレーズが強い印象を残す郷を代表する1曲。

求めていた本当の声に到達

2002年から日本での活動を休止し、アメリカへ向かった郷。

現地では、世界で3本の指に入ると言われるボーカルトレーナーのドクター・ライリーから、指導を受ける機会に恵まれました。

MEMO

ライリーの指導を受けたのは、アーティストのセリーヌ・ディオンなど多数。

トレーニングに明け暮れる日々を繰り返し、3年近くが過ぎた頃。

ようやく求めていた声にたどり着く瞬間が訪れ、郷は自分の声と体を全てコントロールできるレベルに到達します。

そして3年半の月日が流れた2005年に、郷は日本へと帰国。同年4月発売のシングル『愛より速く』で歌手活動を再開し、活力に満ちた歌声を披露しました。

40代半ばでの挑戦は確かな歌の技術向上に繋がり、郷は自信を深めます。

黄金の60代を目指して

帰国後も郷は音楽活動を中心に生き生きとした姿を披露し続け、存在感を発揮。

年齢を重ねることを前向きに捉える郷は、自身にとっての成功は60代からと信じ、絶え間ない努力を続けてきました。

60歳を迎える2015年には、記念すべき100枚目のシングル『100の願い』を発売。

同曲は郷の伸びやかな歌声が胸に響く王道のバラードで、60代の青春を描いたドラマ『プラチナエイジ』の主題歌に起用されました。

歌手活動50年目に突入

「変化の先にしか進化はない」との信念を持ち、いつも新しいことに挑戦してきた郷。

そんな彼はTwitter(※郷ひろみスタッフ公式)などの各SNSプラットフォームで公式アカウントを開設し、情報発信も活発です。

なかでもInstagramでは、郷のカッコいい姿はもちろん、自然体でリラックスした姿を見ることもできます。

2021年8月1日、歌手活動50年目に突入した郷は様々な取り組みを加速。

同日には定額制音楽配信サービスで、これまでにリリースした555曲の配信を解禁。これにより年齢を問わず多くの人が、郷の楽曲に気軽に触れられるようになりました。

また、同年8月にはショート動画プラットフォームのTikTokでTikTok LIVEを行うなど、郷の新たな挑戦への意欲は止まるところを知りません。

デビュー以来どれだけ時間が過ぎても変わらぬ謙虚さを持ち、真摯な歌手活動を重ねる郷。

今後もファンを大切にしながら、郷は時代を超えたスターとして新鮮な驚きを与えてくれることでしょう。

郷ひろみの魅力

多彩な魅力でまぶしいほどの光を放つ郷ひろみ。ここからは彼が持つ魅力を2つ紹介します。

色あせずに輝く楽曲たち

郷はノリの良い楽曲から涙を誘うバラードまで、驚くほど色合いの異なる楽曲を多数持ちます。

そんな郷の楽曲に共通するのは、時間を経ても色あせない輝きを放つこと。

郷が命を吹き込んだ楽曲はどれも古さを感じさせず、過去に出した楽曲であっても今なお新鮮な響きを聴く者にもたらします。

MEMO

2017年開催のコンサートでは、60代の郷が1974年の名曲『よろしく哀愁』を新たなアレンジで披露。その点について「違和感なくいまでも歌えるのは、それだけ楽曲が卓抜しているからだと思う」と郷は語っています。


※動画は2019年のコンサート

1つ1つの楽曲に思いを込め、時代を超えて歌い続けてきた郷。そんな彼が、なかでもバラードを歌う際に大切にしているのは「リズム感」

ゆるやかなリズムを刻むバラードにおいて、自分の中に確固たるリズム感がなければ、パフォーマンス中に速さを変えるなどの工夫もできません。

名曲の数々をさらに魅力的にしているのは、歌に向き合う郷の真摯な姿勢があってこそだと言えます。

こだわりの詰まったコンサート

郷の歌手活動において重要な位置を占めるのがコンサート

現在もディナーショーやイベントを含め、年間約100回にものぼるステージで、多くのファンを魅了し続けています。

郷がコンサートを開催する際には、どこまでも妥協せず、細部に至るまでこだわり抜くのが特徴。

リハーサルでも一切手を抜くことはなく、コンサート最終日であろうと納得いくまで修正を行います。

それだけ気を抜かずに臨んだコンサートであっても「今日は満点!」という記憶はないと語る郷。だからこそ彼が立つステージは高い熱量を保ったまま、今も変わらぬ人気を集めるのでしょう。

異なる色合いを見せる歌に、軽やかなダンス、そして場を和ませるトーク。郷のコンサートで過ごす心躍る2時間は、観る者に活力を与えてくれます。

郷ひろみのおすすめ楽曲3選

ここからは数ある郷ひろみの楽曲群から、おすすめの楽曲を3つ紹介します。

2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-

1984年2月発売のシングルで、国鉄(現JR)のキャンペーンソングに採用。

本楽曲は先に詞が完成し、後から曲がつけられたもの。作詞を担当した作詞家の売野雅勇は、「わたし」などの人称代名詞を使わないと決めて言葉を紡ぎました。

高揚感に包まれながら一気に駆け抜けていく疾走感溢れる楽曲で、郷が叫ぶ<ジャパン>のフレーズは強く耳に残るインパクトをもたらします。

また2021年8月、郷はアーティストの一発撮り動画が話題のYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で複数の楽曲を披露。

そのパフォーマンスは大きな注目を集め、なかでも同楽曲を披露した動画は2021年12月時点で再生回数400万回を突破しています。

言えないよ

1994年5月発売のシングルで「バラード3部作」の第2弾。

共感を呼ぶ言葉の一つ一つが胸に迫る、じれったく切ない恋心を歌ったバラード。郷の心を込めた歌唱が聴く者の心を激しく揺さぶり、様々な感情を呼び起こします。

同楽曲においては「第67回NHK紅白歌合戦」での俳優・土屋太鳳との共演を初め、数々の俳優やアーティストと郷はコラボレーションを実現。

コラボレーションの度に、今なお新たな魅力を発見できるのも本楽曲ならではでしょう。

100GO!回の確信犯/狐火

2021年8月発売の両A面シングル。

新曲を決める際、幾つもの候補から今回の2曲はすぐに決まったと郷はインタビューで答えています。

『100GO!回の確信犯』は制作当時17歳のトラックメイカー・SASUKEが作詞・作曲を手掛けたアップテンポなナンバーで、郷の魅力が炸裂した1曲。

全105曲のシングルから16曲の音源を大胆に引用して作られました。

郷の歩んだ道のりに思いをはせつつ、力強い歌声と切れ味鋭いダンスに酔いしれる。郷の「これまで」と「これから」をぎゅっと詰め込んだ、まさに集大成とも言える楽曲です。

MEMO

そして、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音が日本語詞を手掛けた『狐火』

原曲は90歳を超えたバート・バカラックが2020年に発表した『Bells of St.Augustine』。

バカラックは、筒美京平を初め日本の音楽シーンに多大な影響を与えた音楽家です。

本作は異なる才能が見事に融合した珠玉のバラードで、郷の味わい深い歌唱がゆっくりと心に染み渡ります。

楽曲の大きな特徴は、郷が禁句とする「俺」「煙草」が歌詞に使用されたこと。今までにない言葉だからこそ新鮮に響き、ドキッとするような郷のカッコよさに痺れることでしょう。

新たな魅力を開花させた2曲の登場は、郷がまだまだ進化の途上にあることを感じさせてくれます。

最後に

長きにわたり歌手として最前線に立って活躍し続ける郷ひろみ。

進化を続ける彼が放つ魅力はいつまでも色あせず、さらに輝きを増しています。

自身について大器晩成だと語る郷。年齢を重ねた先にどんな姿を見せてくれるのか、その一挙手一投足から目が離せそうにありません。

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