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GARNiDELiAの音楽性
GARNiDELiAの音楽性の特徴として、疾走感溢れるロックチューンと、思わず体が揺れるようなダンスナンバーという両軸の強みを持っていることが挙げられるでしょう。
2021年3月には、ダンス曲メインの「steps」 ・ロック曲メインの「claps」と題した2DAYSのライブも開催しているなど、その二面性を武器としている彼ら。
メイリアは、ロック曲ではハイトーンをエモーショナルに歌いこなしつつ、ダンス曲では艶やかな声色も聴かせるなど、幅広い楽曲を巧みに歌い分けています。
またtokuは、バンドサウンドの中にもシンセの音色や電子音を効果的に取り入れたり、EDMサウンドにギターソロを差し込んだりと、一曲の中でもジャンルをクロスオーバーさせ、奥深い作編曲を実現させています。
GARNiDELiAのおすすめ楽曲3選
ambiguous
「キルラキル」第2クールのオープニングテーマに抜擢された、メジャーデビューシングル。GARNiDELiAのロックサイドの代表曲とも言える、思わず拳を掲げたくなるキラーチューンです。
冒頭サビ後の単音リフ、Aメロのブリッジミュート、2番サビ後の熱い速弾きなど、楽曲の随所でギターサウンドがひりつく緊張感を生み出しています。
一方で、キャッチーなサビや、ラストサビ前のCメロでは、ストリングスが前に出て、楽曲の山場をドラマチックに演出。
華麗な押し引きで楽曲展開に合わせた最適なサウンドを構築する、tokuのアレンジャーとしての高いセンスが窺える一曲です。
作詞は、中川翔子の楽曲や「恋愛サーキュレーション」を手がけたことでも知られるmeg rockが担当。「ランウェイ」「他の誰にも着こなせない」「運命の糸」など、服を連想させるキーワードが散りばめられ、「極制服」という特殊な制服がキーアイテムとなっている「キルラキル」の世界ともリンクし、作品を盛り上げています。
極楽浄土
5thシングル「約束-Promise code-」のカップリングとして収録されたダンスナンバー。中国での大躍進のきっかけとなった、ライブでも定番の大人気曲です。
リリースにあたり、「ずっと和のテイストの楽曲をやりたかった」と語っていたメイリア。その言葉の通り、和風音階を効果的に活用したシンセフレーズや、琴の音色、「赤提灯」「祭囃子」といった日本の風景を想起させるワードを織り交ぜた歌詞で、瞬く間に楽曲の世界観を作り上げます。
存在感抜群のシンセベースとアタックの強い四つ打ちのキックがグイグイと楽曲を引っ張る、テクノポップ的な本曲。2番サビ後の間奏ではブロステップ風のブレイクも飛び出しますが、その直後にはなんとロック色全開のギターソロが。
楽曲の世界観を徹底するこだわりと、ジャンルに縛られない自由な発想が同時に楽しめる、これぞまさにガルニデ節、と言える一曲です。
幻愛遊戯
「うちの師匠はしっぽがない」オープニングテーマに起用された、2022年9月30日リリースの配信限定シングル。
「極楽浄土」以降、GARNiDELiAの定番となった和風EDMをさらに発展させ、ブラスの音色がどこか大正ロマン的な空気感を醸し出す、軽快なエレクトロポップナンバーです。
やはり一筋縄ではいかないのがGARNiDELiA。2番Aメロではレゲエやダブのリズムを取り入れ、楽曲に緩急を付けているのも、この楽曲の聴きどころです。
最後に
2022年12月8日には最新曲「蒼天」をリリースし、これからの活躍にもますます期待がかかるGARNiDELiA。
趣向が凝らされたサウンドと確かな歌唱力が味わえる音源、華麗なパフォーマンスが圧巻のライブ、それぞれのソロ活動など、多岐にわたる活動には、今後も目が離せませんね。