日本だけでなく、ロンドンや韓国でも注目を浴びている若手ラッパー・Tohji(トージ)。
他のラッパーとは一線を画すオリジナリティ溢れる楽曲は、コアなヒップホップファンはもとより、これまでヒップホップを聴いてこなかった若年層にも支持されています。
今回はそんな今大注目のラッパーTohjiのプロフィールや経歴、おすすめ楽曲を紹介していきます。
ヒップホップの既定路線から逸脱し、我が道を突き進むヒップホップ界の異端児Tohji。
その勢いは、今後ますます加速していくでしょう。
話題に乗り遅れる前にチェックしておくべきです!
目次
Tohjiのプロフィール
- 活動名義:Tohji(トージ)
- 出身地:ロンドン
- 学歴:麻布高校→武蔵野美術大学
- 影響を受けた人物:北野武
- 好きなアーティスト:Dragon Ash、宇多田ヒカル
1996年にイギリス・ロンドンで生を受けたTohji。
3歳までロンドンで過ごします。
日本に来たのは4歳の頃、東京や横浜で過ごしました。
ヒップホップユニットMall Boyzのメンバー
人気クルー・Mall BoyzのメンバーでもあるTohji。
Mall BoyzはTohji、ラッパーのgummyboy、音楽プロデューサーのstei、アートディレクターのSahashiの4名で構成されているグループで、2018年12月にリリースした1st EP「MALL TAPE」に収録されている楽曲「Higher」で一躍有名になりました。
Tohjiは、Mall Boyzについて「むき出しピュアボーイ達の集まり」とインタビューで語っています。
2019年のヒップホップシーンは「Higher」でかなり盛り上がった!
YouTubeの再生回数は500万を超えているよ!
2019年11月には全国ツアー「4XL Tour」を開催したMall Boyz。
ライブは京都、広島、仙台、沖縄、北海道、茨城、追加公演の福岡を含め計7か所で行われ、全会場大盛況のうちに幕を閉じました。
今後さらに活動が活発になってくるであろうMall Boyz。
Tohjiのソロ活動と並行してチェックしておきましょう。
さまざまなアーティストとのコラボ
Tohjiはアーティストからの人気も高く、数多くのアーティストから「楽曲参加」のオファーが寄せられています。
世界的大ヒットを記録した韓国の人気ラッパーKeith Apeの楽曲「It G Ma」に参加した日本人ラッパーLoota(ルータ)やワーナーミュージック・ジャパン内の音楽レーベルAtlantic Japanからメジャーデビューを果たした今大注目のラッパーkZm(カズマ)、日本を代表するアーティスト宇多田ヒカルに才能を認められたシンガーソングライター小袋成彬、日本の人気ロックバンドOKAMOTO’Sなど数多くのアーティストがTohjiの才能に惹かれコラボオファーをしています。
なかでも、DJ兼プロデューサーであるDJ CHARIとDJ TATSUKIが2020年12月にリリースしたアルバム「GOLDEN ROUTE」に収録されている楽曲「GOKU VIBES feat.Tohji,Elle Teresa,UNEDUCATED KID & Futuristic」は日本のみならず、韓国でも大きな話題となりました。
また、同作はTikTok上でも話題に。
MVで披露したTohjiのクネクネダンスが若年層に受け、バイラルヒットを記録しました。
Tohjiの聴き心地の良いメロディアスなフロウが堪能できる同作。
気になる人は是非チェックしてみてください。
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海外からも注目を浴びる
日本だけでなく海外からも注目されているTohji。
出身地であるイギリスや韓国などさまざな国で人気を博しています。
なかでも、ロンドンでの人気が高いTohji。
ロンドンで人気のオンラインラジオ局・NTS Radioに出演しました。
NTS Radioとは、ロンドンを拠点にベルリンやロサンゼルス、上海など世界中で放送されている音楽チャンネルのこと。
Tohji on @NTSlive
8/17 AM3:00-4:00 (東京)
16.8 PM7:00-8:00 (London)NTSみんな知ってっか
世界中のアンダーグラウンドカルチャーが集まるロンドンの世界一アチいネットラジオ
そこでangelの番組やるから深夜ラジオ好きは聴けやhttps://t.co/cQ5VC8lZue
ここのリンクから聴ける pic.twitter.com/yY1Qh4BJN7— Tohji (@_tohji_) August 15, 2019
ワールドワイドな活躍をみせる稀有なラッパーTohji。
ファッション業界でも活躍
ヒップホップシーンだけでなく、ファッション業界でも活躍しているTohji。
Tohjiはファッションブランド・LANDLORD NEW YORKや、1998年に設立し一時代を築いた有名ブランドREVOLVERのモデルを務めた経験があります。
LANDLORD
tokyofashionweek pic.twitter.com/xu8KGZLpVm— Tohji (@_tohji_) October 16, 2019
2021年2月には、ファッションデザイナーDETTO K(デトケー)とタッグを組み立ち上げた新ブランドVANILLANIを発表。
「ダル着」がコンセプトとなっている同ブランドは、発売当時ファッション好きの間で大きな話題となりました。
— Tohji (@_tohji_) March 3, 2021
Tohjiの経歴
ここからはTohjiの経歴を紹介していきます。
ヒップホップ界の異端児であるTohjiがどのような人生を歩んできたのかチェックしておきましょう。
麻布中学入学
幼い頃から頭脳明晰だったTohjiは、日本トップクラスの進学校・麻布中学校に進学。
中高一貫の同校は、同世代だけでなく1つ上の世代である高校生との交流も盛んでした。
麻布中学校は、東京大学進学者を多数輩出している超名門校。
Tohjiがヒップホップを積極的に聴くようになったのは、中学1年生の時。
高校2年生の先輩に、伝説的ヒップホップグループ・キングギドラや妄想族を教えてもらったのがきっかけです。
「基本的に音楽は学校の先輩に教えてもらうことが多かった」とTohjiはインタビューで語っています。
Tohjiががラップをするようになったのは高校生の頃。
当時仲良くしていた学校の先輩とカラオケに行った際にキングギドラの曲や妄想族の曲を歌い「俺、ラップうまくね?」と気付き、そこから曲を作り始めました。
その頃は遊び感覚で曲を作っていただけで、音楽で飯を食っていこうとは考えていませんでした。
麻布高校退学
高校時代はかなりヤンチャだったTohji。
良いことやダメなこと、やったことないことなど、刺激があることは手当たり次第なんでもやりました。
人に迷惑を掛けたことも度々あったTohji。
インタビューでは「色んなことが分からなくなっていた。倫理観が壊れていた」と当時のことを振り返りました。
「学校内のリーダーを決める学内選挙で負けた」、「これまでしてきた悪行の責任を取る」といった理由でTohjiは麻布高校を退学します。
ラッパーとして本格的に活動
麻布高校を退学してからは、自宅で音楽を作ったり、映画を観たり、喫茶店でダラダラする日々を過ごしたTohji。
19歳頃、本格的に音楽活動を開始しました。
音楽を本格的にやろうと思ったきっかけをインタビューで問われた際、Tohjiは「自分が同世代で日本だけじゃなくて世界的にみても、ポテンシャル含めてトップクラスにいるって感じたから」と語っていました。
音楽活動を開始してからは、音楽ファイル共有サービスSoundCloudに自身の楽曲をアップするようになります。
独創性豊かなTohjiの楽曲は、日本を飛び越え海外で評判に。
「海外のトラックメイカーからアプローチがバンバンきた」とインタビューで語っていました。
ちなみにTohjiがいちばん最初に作った楽曲は「I’m a godzilla duh」です。
武蔵野美術大学入学
Tohjiは「気が合う奴がいそう」という理由から武蔵野美術大学に入学します。
そこで出会った仲間と一緒に一軒家を借り、共同生活を開始。
Mall Boyzのメンバーであるgummyboyとは、その頃出会いました。
ラップスタア誕生!に出演
2017年、次世代のラッパーの発掘を目的としたAbemaTVのオーデション番組・ラップスタア誕生!のシーズン1に参加したTohji。
「SEEDAやANARCHYが審査員として出るならやってみよう」と考え、参加を決意しました。
「SEEDAならわかってくれるんじゃないかと思って応募した」、「面倒臭い下積みをショートカットできるから応募した」ともTohjiはインタビューで語っていたね!
オーデションでTohjiは、自身の才能を遺憾なく発揮。
審査員のSEEDAにも実力を認められ、ファイナルステージまで進出したTohjiは思惑通りヒップホップシーンで注目を浴びるラッパーの1人となりました。
1stミックステープをリリース
2019年8月に自身初となるミックステープ「angel」をリリースしたTohji。
発売前から大きな注目を浴びていた同作は、リリース前にも関わらずApple Musicの検索トレンド入りしました。
まだリリースもしてないから笑
みんな落ち着け🙈 https://t.co/PMGGrkl4QF— Tohji (@_tohji_) August 2, 2019
「閉塞感がある時代を切り開く天使」がテーマとなっている同作には、日本のみならず海外でも支持されているカリスマラッパーKOHHやヒップホップシーンの最先端を走る人気ヒップホップグループBAD HOPなどに楽曲提供しているMURVSAKI(ムラサキ)やUKの音楽プロデューサーZeph Ellis(ゼフエリス)がトラックメイカーとして参加。
同作に収録されている楽曲「HI-CHEW」のMVはベトナム・ハノイを拠点に活動する映像制作チーム・ANTIANTIARTが手掛けたことでも話題となりました。
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同年8月15日にはRed BullのYouTubeチャンネル・レッドブルマイク内の人気マイクリレー企画「RASEN」に参加したTohji。
若手ラッパーのDaichi Yamamotoや釈迦坊主、dodoと共にヒップホップリスナーを熱狂させました。
動画のコメント欄には「Tohjiのラスボス感えぐい」や「このメンツレベチ」といった賛美のコメントが多数寄せられています。
これまでのヒップホップの概念を覆すTohjiの独創的なラップが堪能できる同作。
ヒップホップリスナーであるならば必ずチェックしておきましょう。
同年9月には、ライブイベント「HYDRO」を渋谷WWW Xで開催。
ゲストには日頃から親交のある人気ヒップホップユニット・ゆるふわギャングやコアなヒップホップファンに絶大な支持を得ているラッパーLootaなどが参加しました。
HYDROの出演アーティストについて俺が思ってること書きます
みんなにも伝わるといいな pic.twitter.com/p47OgEq4U9— Tohji (@_tohji_) August 27, 2019
同イベントのチケットは瞬く間にソールドアウト。
大盛況のうちに幕を閉じました。
🌊HYDRO🌊
thanks for coming pic.twitter.com/VfDFGAhmWL— Tohji (@_tohji_) September 16, 2019
Tohjiは自身のTwitterで「HYDROには2000人以上の応募があった」と発言。
同イベントでTohjiは、自身の人気の高さを業界内外に示したね!
HYDROの抽選、結果出てるっぽいんだけどどうだった?
2000人以上応募きた🤭
当日楽しみ😈 pic.twitter.com/6ukIRwyMDe
— Tohji (@_tohji_) August 30, 2019
アーティスト活動が加速
1stミックステープ「angel」のリリースを契機にアーティスト活動が活発になったTohji。
2019年11月にはイギリス出身のプロデューサー兼DJ・Mura Masaの日本ツアーのサポートアクトに抜擢され、大阪のなんばHatchと東京のZepp DiverCityのステージに立ちました。
大観衆の前でその唯一無二の才能を遺憾なく発揮したTohjiは、多くの洋楽リスナーを魅了しました。
Tokyo, Osaka
wit MURA MASA💎
Tohji 19:00- pic.twitter.com/ELBIqVpiEX— Tohji (@_tohji_) November 15, 2019
2021年3月にはLootaとのコラボアルバム「KUUGA」をリリース。
世界のラップスターKanye Westのアルバム「Yeezus」の楽曲制作に参加したフランスの音楽家・Brodinskiをプロデューサーに迎えた同作は、他のラッパーの作品とは一線を画すエポックメイキングな作品となっています。
なかでも、同作に収録されている楽曲「Iron D**k」は業界内でも話題となりました。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せているヒップホップユニットCreepy NutsのR-指定とDJ松永は自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で同作を「最高なんですけど」と絶賛しました。
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Tohjiのおすすめ楽曲
ここからはTohjiのおすすめ楽曲を紹介していきます。
他のラッパーとは一線を画す作品を生み出し続けているTohji。
彼の作品は、今後何十年と聴き継がれるであろう名曲揃いです。
時代に乗り遅れる前にチェックしておきましょう。
Oreo
2020年9月にリリースされた楽曲。
サウンドは、Tohjiと音楽プロデューサーMURVSAKIの2人で制作しました。
解読不可能なリリックと浮遊感のあるサウンドが特徴的な同作は、一度聴いたら耳から離れない中毒性の高い作品です。
「音楽は頭で考えるものでなく、感じるもの」ということを改めて認識させてくれる同曲は、Tohjiを語るうえで欠かせない名曲です。
ちなみに同作は、イギリス出身のプロデューサー兼DJ・Mura Masaが手掛けたリミックスバージョンもYouTubeで公開されています。
気になる人は是非チェックしてみてください。
sugAA
2018年3月にリリースしたEP「9.97」に収録されている楽曲。
哀愁漂うギターサウンドとTohjiが綴る哲学的なリリックが特徴的な同曲は、コアな「Tohjiファン」の間で人気の高い作品です。
YouTubeのコメント欄には「毎日聴いても全然飽きない」や「結局この曲が一番好き」といったコメントが多数寄せられています。
Tohji本人が手掛けたMVも必見です!
最後に
ヒップホップ界の異端児Tohjiのプロフィールや経歴、おすすめ楽曲などを紹介してきました。
Tohjiが持つオリジナリティとヒップホップファンのみならず、多くの音楽ファンを熱狂させるカリスマ性を感じてもらえたら嬉しいです。
2021年も我々の予想をはるかに上回る活動をしてくれるであろうTohji。
今後も目が離せません!
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