原田真二 – デビュー作がチャートを席巻! 鮮烈なデビューを果たした早熟の天才ミュージシャン!

原田真二 – デビュー作がチャートを席巻! 鮮烈なデビューを果たした早熟の天才ミュージシャン!

原田真二の代表曲4選:スピッツや三浦大知によるカバーも紹介

原田真二のミュージシャンとしての活動についてご紹介してきましたが、ここからはその楽曲について、特にデビュー直後から広く愛されている作品に焦点をあてて見ていきましょう。

原田真二の楽曲は、他のミュージシャンによるカバーも少なくありません。
中には三浦大知やスピッツなどの人気ミュージシャンがカバーしている楽曲もあります。

鋭いセンスが感じられるメロディや多彩なアレンジにぜひ注目して聴いてみてくださいね。

てぃーんずぶるーす

まずは1977年10月にリリースされたデビュー曲「てぃーんずぶるーす」
曲名が平仮名で書かれているというのが独特です。
しかしその曲名の可愛らしい印象とは裏腹に、楽曲はクールでメロディアス。

デビュー当時の原田はまだ10代とあって、少年らしいあどけなさや透明感の感じられる歌声も魅力的です。

作曲は原田真二、作詞は松本隆が務めました。
耳馴染みの良いメロディに、切なく響く歌詞がぴったりはまっています。
歌詞の雨の描写に似合うような音色、アレンジも印象的なのではないでしょうか。

デビュー曲にして、強い存在感を放つ楽曲だといえるでしょう。

キャンディ


続いては1977年11月リリースの「キャンディ」
こちらも作曲は原田真二、作詞は松本隆です。

「てぃーんずぶるーす」の切ないながらも軽やかな印象とはがらりと変わって、マイナー調でしっとりとしたナンバー。

物憂げでどことなく妖艶さも漂わせているメロディは、それでいて歌謡曲のような親しみやすさもあり、印象に残ります。

さらに、原田真二の持ち味である洋楽的な楽曲構成のセンスも生かされていて、それまでの歌謡曲やポップスとは一味違う響きを生んでもいます。

洒脱さや複雑さも感じられる1曲。
10代にしてこのメロディを生み出すというのはやはり並大抵のセンスではないといえるでしょう。

「キャンディ」は、2021年に制作された松本隆トリビュートアルバムの中で、三浦大知がカバーしています。

世代を超えて歌い継がれている名曲と言っても過言ではないのではないでしょうか。

シャドー・ボクサー


3曲目は1977年12月リリースの「シャドー・ボクサー」
こちらも作曲は原田真二、作詞は松本隆です。
デビュー曲から3か月連続でリリースされたシングルの3枚目。

これもやはり「てぃーんずぶるーす」「キャンディ」のどちらとも違った曲調、雰囲気の楽曲
歌謡曲のような哀愁や渋味と、ロック的な格好良さ、ポップス的な耳馴染みの良さを併せ持っています。

そんな耳馴染みの良さはありつつ、一方でいわゆるJ-POPらしい明確なサビがなかったり、楽曲の構成が独特に感じられたりと、随所に音楽的な土台の多様さが滲み出ています

デビューからのシングル3枚だけでも、原田真二の楽曲の引き出しの多さが感じられるのではないでしょうか。

タイム・トラベル


最後は「タイム・トラベル」。デビューの翌年、1978年にリリースされています。

夢の中で様々な時代の様々な国を旅しているかのような幻想的な雰囲気、浮遊感とエキゾチックな空気を併せ持ったメロディ、ファンキーで独特のグルーヴを感じるアレンジ。
一度聴けば間違いなく耳に残ります。

ストーリー性を持ちつつ、どこか抽象的で掴みどころのない歌詞も癖になりますね。

そしてこの「タイム・トラベル」も、「キャンディ」と並んで世代を超えて評価され、長く愛されている楽曲。なんとスピッツがカバーしています。
アルバム『おるたな』で、スピッツ版の「タイム・トラベル」を聴くことができます。

カバーされた楽曲を聴いてもやはり、個性的なメロディやグルーヴ感の魅力は健在。
原田真二の作曲、そして編曲センスが余すところなく発揮されている1曲です。

今回は、原田真二の楽曲の中でも特に人気が高く、カバーなどで歌い継がれている4曲をご紹介しました。

キャッチーでありながら、それまでの日本の歌謡曲やポップスの枠組には収まらない楽曲という点で、この4曲は原田真二の代表作といえるでしょう。

この他にも原田真二は、「サウザンド・ナイツ」「OUR SONG」といったシングル曲をはじめ、ジャズやファンク、シティポップから壮大なオーケストラ楽曲まで、バラエティに富んだ様々な楽曲を生み出しています。

今回ご紹介した4曲を入り口として、さらに深堀してみるのもおすすめですよ。

まとめ

今回は原田真二にスポットを当てて、その活動歴や代表曲をご紹介してきました。

先ほどもお伝えしたように、原田真二の活動は多岐にわたっていますし、楽曲提供やプロデュースも含めると、これまでに生み出してきた音楽は膨大な数になります。

洋楽と日本のポップスを融合させる高い音楽的センスで、1970年代のシーンに新しい風を吹かせた原田真二。
様々なミュージシャンにカバーされ歌い継がれている楽曲からも、その影響力の大きさをうかがい知ることができます。

原田真二についてあまり知らなかった、という方も、「よく聴いてみたら知っている曲に関わっていた!」「好きなミュージシャンがこの曲をカバーしていた!」ということもあるかもしれませんね。

そして、今なお現役ミュージシャンとして歌い続けている原田真二の活動は、今ではより広く世界に向けて音楽の力を発信することにも向けられています。

知っていた方も知らなかった方もこの機会に、代表曲から知る人ぞ知る名曲まで聴き返してみたり、現在の原田真二の活動をチェックしたりしてみてはいかがでしょうか?

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