バンドにおける「縁の下の力持ち」として、ボーカルやギターのメロディを日々支えているベーシスト。
他の楽器に比べ地味なイメージを持たれやすいですが、日本を代表するロックバンドのベーシスト達は、そんな印象を一瞬で覆してしまう技術とセンスの持ち主ばかりです。
この記事では、邦ロック界で特に人気の高いバンドから10組を厳選し、ベーシストの特徴や魅力を解説します。
目次
田淵 智也 – UNISON SQUARE GARDEN
本名:田淵 智也(たぶち ともや)
生年月日:1985年4月26日
主な使用機材:Vanzandt・Fender Mexicoなど
「シュガーソングとビターステップ」など、キャッチーかつ正統派なサウンドが人気なUNISON SQUARE GARDENのベーシスト・田淵智也さん。
ベースの演奏は勿論、作詞・作曲家としてさまざまなアーティストへの楽曲提供も積極的に行っています。UNISON SQUARE GARDENの楽曲ほぼ全てを手がけているのも田淵さんであり、スリーピースバンドだからこそ鳴らすことのできるシンプルで等身大のサウンドが魅力です。
そんな田淵さんの凄さというのが、常にステージ上を暴れ回りベースを振り回しながらも、メロディックなベースラインが一切崩れないところ。
ボーカル・ギターを務める斎藤宏介さんからは「日本で一番見切れるベーシスト」と呼ばれ、ファンからは「ベースが上手いバックダンサー」と愛のあるイジりを受けるほど、MVでもライブでもとにかく縦横無尽に暴れ回っている田淵さん。それにも関わらず、サウンドを支えるベーシストとして役目をしっかり果たしているのは見事です。
耳と目、両方から観客を楽しませてくれるベーシストの代表格といえるでしょう。
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亀田 誠治 – 東京事変
本名:亀田 誠治(かめだ せいじ)
生年月日:1964年6月3日
主な使用機材:Fender Jazz Bass(66年製)・YAMAHA BB-2000など
圧倒的な実力を誇るベーシストでありながら、J-POPの名曲を数多く生み出してきたヒットメーカーの顔も持つ亀田誠治さん。彼がプロデュースしているミュージシャンの1人である椎名林檎さんとは、東京事変のメンバーとして共に活動しています。
東京事変における亀田さんのプレイスタイルは、とにかく歪みを大胆に取り入れているのが特徴。ちなみに歪みとは、アンプが受け取ることのできる信号の上限を超えた時に発生する、ギターやベースの潰れた音を指します。
亀田さんは、VOODOO-BASSなど歪みに特化したエフェクターを愛用しており、うなるような激しいベースラインを得意としています。演奏する音域はベースが通常奏でるような範囲を超え、ギターやボーカルのメロディに食ってかかる勢いを見せることも。
しかし、決して他のパートを無視した自己主張を行っているというわけではありません。ドラムの刄田綴色さんとタッグを組みながら、メロディを魅力的に引き立てるためのアシストを行う演奏技術は唯一無二です。
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