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さらさのおすすめ楽曲5選
ネイルの島
2021年7月7日にリリースされたデビューシングル。さらさが世に知られるきっかけとなった、名刺代わりの一曲です。
リムショットをタイトに刻むビートと、丸みを帯びたギターサウンドを主体としたシンプルなアレンジで構成される本楽曲。しかし、1番と2番でサビのアレンジを変化させて広がりを生むなど、細部までこだわりが詰め込まれています。
「ネイルの島」というユニークな曲名は、剥がれたネイルが爪の真ん中にだけ残り、島のように見える様子から着想を得たそう。「何者にもならなくていいと知った / 水の中揺れるだけ揺れるだけでいい」といった歌詞は、その島でリラックスしているイメージから生まれました。
Amber
2022年4月13日リリースの1stEP「ネイルの島」に収録されたリードトラック。シティポップにも通じる都会的な世界観と、90年代から00年代のR&Bを思わせるアレンジに思わず体が揺れる一曲です。
それまではアコースティックギターでメロディーを作り、あとからトラックを作るという手法が用いられていましたが、本楽曲ではトラック先行で制作が行われました。そのアプローチが功を奏したビートを乗りこなすようなリズミカルな歌唱と、「衝動」「今日も」とメロディーのフックとなる部分で押韻するサビが耳に残ります。
温かみのある色調と、さらさのストリートなスタイリングが印象的なMVも必見です。
火をつけて
FUJI ROCK FESTIVAL ’22にて初披露され、同年10月5日に配信リリースされた楽曲。ブラスの音色がフィーチャーされた、これまでになく開放的な一曲です。
さらさにとって初めてのバンド録音で制作された楽曲であり、演奏にはロックバンド・Yogee New Wavesの竹村郁哉(Gt)と粕谷哲司(Dr)が参加。抜群のグルーヴを披露しています。
歌詞・サウンドともに、コロナ禍に聴いていたCharaから影響を受けたそう。「雨の日に言ったことは全部、チャラにして頂戴」と、密かに歌詞の中にもその名前を登場させています。
太陽が昇るまで
2022年12月14日にリリースされた1stアルバム「Inner Ocean」の収録曲。J-WAVE「TOKIO HOT 100」で3週連続1位を獲得した人気曲です。
Kota Matsukawaによる歌い上げるようなメロディアスなギターフレーズと、そっと耳打ちするような距離の近さを感じさせる歌唱が特徴の本楽曲。「静かに揺れる火は / 私に似てる」「秘密が / 月の裏に触れるまで踊って」といった幻想的な歌詞も相まって、まるで現実離れした夢を見ているような気持ちに浸れます。
MV監督を務めたのは、写真家・映像作家の加藤尚一郎。さらさの様々な一面を、アート映画のような質感で切り取っています。
朝
1stアルバム「Inner Ocean」のオープニングナンバー。コロナ禍よりも前に制作され、ライブでも演奏されてきた本楽曲は、ファンからリリースを望む声も上がるなど、知る人ぞ知る名曲として支持されていました。
「ねえ」の声と音数の少ないギターから静かに始まる様子は、カーテンを開く前のまどろみのよう。優しく揺れる歌声に癒されます。
サビで繰り返される「いい感じでいたい」のフレーズには、ハッキリとした言葉になる前の感情もすくい上げる、さらさならではの繊細な感性が表れています。
最後に
その歌声で、多くの音楽ファンを虜にし続けるさらさ。その魅力は、今よりもさらに広がっていくに違いありません。
80歳になって、セッションバーで若いミュージシャンとMarvin Gaye「What’s Going on」を歌うことが目標と語る彼女。その末永い活躍に、これからも要注目です。