今回は福島県出身のアーティストをご紹介します。
あまり知られていないかもしれませんが…。
実は福島県は男女ともに美形が多く、個性的な人が多いのも特徴です。
目次
福島県出身の有名アーティスト
山口隆(サンボマスター)
- 生年月日 1976年2月8日
- 出身地 北会津郡北会津村(現会津若松市)
山口隆さんは、サンボマスターのボーカル・ギターと、作詞・作曲を担当しています。
高い位置でギターをかき鳴らし、シャウトを連発するボーカルスタイルで有名ですよね。
山口隆さんは、東洋大学に進学するまでは福島県で育ちました。
高校は県内でも屈指の進学校の会津高校を卒業しています。
東洋大学に進学して音楽サークルで知り合った、近藤洋一さん(ベース)、木内泰史さん(ドラム)と、2000年にサンボマスターを結成。
インディーズで活動後に、2003年にアルバム「新しき日本語ロックの道と光」でメジャーデビューします。
2005年のドラマ「電車男」のテーマソングとなった「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」が、ストレートな歌詞と、テンションの高いボーカルとサウンドが大きな話題となりました。
その後もコンスタントにリリースを続けながら、FUJI ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC 、ROCK IN JAPAN FESTIVALなどの大型フェス、ワンマンツアーやイベントなどでの、圧巻のパフォーマンスと山口隆さんの鬼気迫るMCで、現在も多くのファンを魅了しています。
サンボマスターと並行して、同郷の渡辺俊美さん(TOKYO No.1 SOUL SET)、松田晋二さん(THE BACK HORN)、箭内道彦さん(クリエイティブディレクター)達と4人で、2010からロックバンド猪苗代湖ズとしても活動中です。
猪苗代湖ズは東日本大震災後すぐに活動し、シングル「I love you & I need you ふくしま」のリリースや、ロックフェスの風とロック芋煮会などにも出演。
山口隆さんは今も、福島県出身アーティストの先頭に立って、メッセージを発し続けています。
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大友良英
- 生年月日 1959年8月1日
- 出身地は、9歳までは神奈川県横浜市で、その後高校卒業まで福島市
大友良英さんを詳しく知らなくても、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当した方としてご存知の方もいらっしゃるかと思います。
もともとはノイズミュージックやフリー・ジャズ系のアーティストで、ギタリストやターンテーブル奏者としてもコアな音楽ファンからはよく知られていました。
大友良英さんは、生まれは神奈川県横浜市ですが、小学校3年生の秋に父親の仕事の関係で福島県に引っ越し、県内で一番の進学校の福島高等学校卒業まで過ごしました。
福島市はフリー・ジャズが盛んな場所で、高校ではジャズ研に所属。
この頃に通っていたジャズ喫茶パスタンなどで、サックス奏者の阿部薫さんやジャズ・ギタリストの高柳昌行さんの演奏を度々聴いていたことが、音楽活動を始めるきっかけとなりました。
明治大学に進学すると、在学中から高柳昌行さんの付き人として下積みを経験し、ライブハウスで即興演奏を行なうようになります。
その後、バンドGROUND-ZEROを結成し、日本だけでなく、アメリカやイギリスなどでもアルバムをリリース。
さらには映画音楽も担当するようになります。
GROUND-ZERO解散後からは、それまで以上に多くの映画やドラマなどの、BGMとサウンドトラックを担当。
代表作には、映画「アイデン&ティティ」「東京島」「鈴木先生」、ドラマ「あまちゃん」「いだてん」、CM「資生堂 MAQuillAGE」などがあります。
なかでもドラマ「あまちゃん」では、第55回日本レコード大賞作曲賞、東京ドラマアウォード2013特別賞、第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞特別賞など数々の賞を受賞しています。
また、様々なアーティストと親交があり、コラボレーションもとても多い方です。
BOREDOMSの山塚アイさん、ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔さん、ライヴストリーミングスタジオDOMMUNEの宇川直宏さん、カヒミ・カリィさん、元BLANKEY JET CITYで現LOSALIOSなどの中村達也さん、MO’SOME TONEBENDERの百々和宏さんなどなど。
大友良英さんは、東日本大震災以降積極的に福島に足を運び、福島で音楽フェスティバルを行なう「プロジェクトFUKUSHIMA!」を開催し、現在でもプロジェクトの活動は続けています。
この活動により2012年には、芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞しています。
遠藤ミチロウ
- 生年月日 1950年11月15日
- 出身地 福島県二本松市
遠藤ミチロウさんは、パンク・ハードコアシーンで伝説の、日本で一番危険なロックバンドとも称されている、ザ・スターリンのボーカルと、作詞・作曲も担当。
攻撃的ながらも詩的で文学的な歌詞と、バクチクや花火が飛び交い、豚の内臓を客席に投げるなどの破天荒なライヴ・パフォーマンスや言動で注目を集めました。
福島県で生まれ育ち、福島高等学校に入学します。
大友良英さんの先輩になりますね。
山形大学に進学すると、イベンターとしてライブを企画したり、山形市内でロック喫茶「ジェスロタル」も経営していました。
当時の海外のパンクシーンに影響を受けて、1980年にザ・スターリンを結成します。
テレビや雑誌、マスコミなどのメディアに登場するようにあえてスキャンダルを演出することにより、ザ・スターリンと遠藤ミチロウさんの名前が広く知られるようになりました。
その結果、オリコンでアルバムが2位にランクインするほどの人気バンドとなります。
しかし、相次ぐメンバーチェンジやエスカレートするライヴ・パフォーマンスによって、全国のライブハウスなどから出禁となり、活動の場所を失ったバンドは解散してしまいます。
その後はザ・スターリンの再結成もありましたが、主にソロとしての活動が活発に。
戦後思想界の巨人と言われている吉本隆明さん、糸井重里さんなど多くの文化人からも高く評価されています。
東日本大震災以降は、プロジェクトFUKUSHIMA!の中心人物の1人として、DOMMUNE FUKUSHIMA!など様々な活動に参加していましたが、2019年4月25日に膵臓がんで死去。
ダイアモンド☆ユカイさん、高橋源一郎さん、吉本ばななさん、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんなどから、多数のメッセージが寄せられました。
渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)
- 生年月日 1966年12月6日
- 出身地 福島県川内村出身、富岡町育ち
1990年代に、ダブHIP-HOP、ジャズなどをベースに、いくつものジャンルをミックスして独特な音楽を作っていた、TOKYO No.1 SOUL SETのメンバーです。
フリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴなどと同じ、渋谷系アーティストと言われることもある、オシャレなバンドです。
渡辺俊美さんはボーカルとギターを担当しています。
福島県の浜通りにある人口約1,900人の川内村で生まれた渡辺俊美さんは、県内で有数の進学校で部活も盛んな双葉高等学校在学中に、剣道で福島県代表としてインターハイや国体に出場するほどの腕前でした。
国士舘大学入学に伴って東京に引越します。
1年で大学を自主退学し、20歳の頃に原宿ラフォーレでファッション小物・雑貨屋「セルロイド」を始めます。
この頃、営業が終わるとクラブに遊びに行き、自分でもDJを始めました。
そして、川辺ヒロシさんとBIKKEと3人でTOKYO No.1 SOUL SETを結成。
ポエトリー・リーディングに近く文学的なラップのBIKKEさんの独特なMCは、一度聴くと忘れられない中毒性があり、誰も真似できないオリジナルなサウンドとして注目を集めました。
渡辺俊美さんは、ソロユニットTHE ZOOT16などソロ活動も活発で、2010年に山口隆さん達と猪苗代湖ズを結成します。
「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」のミモー役で人気だったタレントのちはるさんと1994年に結婚しますが、2010年に離婚。
離婚後に高校生の息子さんのために3年間お弁当を作り続けたことをもとに、2014年にエッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を出版。
翌年に漫画化とドラマ化。
2017年には映画「パパのお弁当は世界一」が公開され、主演を務めています。
渡辺俊美さんの代表曲は、TOKYO No.1 SOUL SETの「黄昏 ’95~太陽の季節~」です。
なんでもありなごちゃ混ぜサウンドと脱力感が半端ないボーカル、いわゆるHIP-HOPとは違ったやる気があるのかないのかわからない佇まい、洋画風のMVなど、すべてが不思議なバランスです。
片平里菜
- 生年月日 1992年5月17日
- 出身地 福島県福島市
10代のアーティストだけのロックフェスの閃光ライオット2011で、1万組の中から審査員特別賞を受賞したのが、シンガーソングライターの片平里菜さんです。
2013年にシングル「夏の夜」でデビューしています。
ギターブランド・エピフォンで、日本女性として初の公認アーティストでもあります。
高校3年生の頃に、バンドでギターを弾いていたお兄さんの影響と、アヴリル・ラヴィーンさんへの憧れからギターを始めました。
ギターを始めてすぐにライブをするようになります。
その頃、閃光ライオット2009に出演していたシンガーソングライターの関取花さんの歌に衝撃を受けて、閃光ライオットに応募2011にしました。
この頃はアルバイトを2つ掛け持ち中で、2次審査の当日はかなり忙しかったそうです。
朝から昼までお惣菜のアルバイトの後に、仙台に行って2次審査を受けて、福島に帰ってきてすぐにリハーサルスタジオの店番のアルバイト、というハードスケジュールだったとか。
2013年にシングル「夏の夜」でデビュー後はコンスタントにリリースを続け、2016年2月の2ndアルバム「最高の仕打ち」が、オリコン週間チャートで8位を記録。
aikoさんやいきものがかりを手掛ける島田昌典さん、東京事変の亀田誠治さんがアレンジを担当し、東京スカパラダイスオーケストラのゲストヴォーカルを史上最年少で務めるなど、様々なアーティストとコラボレーションも活発に行っています。
テレビ番組やアニメのテーマソング、CMソングなども多数担当。
ワンマンツアー、弾き語りライブも積極的に行っています。
ライブでは、コール&レスポンスやシンガロングなど、オーディエンスとの関係はロックバンドのようです。
片平里菜さんの代表曲は、YouTube再生回数は約1,000万回の「女の子は泣かない」です。
クリスティーナ・アギレラさんの「The Voice Within」のフレーズからインスパイアされた曲で、友達の体験談からストーリーを作っていったそうです。
成瀬瑛美(でんぱ組.inc)
- 生年月日 非公開
- 出身地 福島県郡山市
メンバー全員が、アニメ・漫画・ゲームなど、自分の趣味に特化しているオタク的要素を持つアイドル「でんぱ組.inc」
そのメンバーの1人が、福島県郡山市出身の成瀬瑛美さんです。
キャッチフレーズは「ハイテンションA-POPガール」で、愛称は「えいたそ」で、担当カラーはイエローです。
漫画が好きで絵を描くのが趣味の母親の影響で、幼い頃から「りぼん」「なかよし」「ちゃお」「ジャンプ」を読んでいました。
小学生になると漫画と並行して、SPEEDやロックバンドなどに憧れを持つようになります。
安積黎明高等学校に入学してからは、ヴィジュアル系バンドにハマり、郡山市のライブハウスのHIPSHOT JAPANに通っていました。
高校卒業後は、東京の美術系大学に進学しますが、自分には美術の才能がないと諦めて、メイド喫茶でアルバイトを始めます。
そこでお客さんから秋葉原ディアステージの存在を教えてもらって、3回目の応募で入店。
しばらはお店で働いていましたが、、2010年6月に、従業員で結成されていたでんぱ組.incに加入しました。
グループ内ではひたすら明るいキャラクターで、メンバーの内での「太陽」とも称されるほど。
プロデューサーの福嶋麻衣子さんは、成瀬瑛美さんが秋葉原ディアステージに入店した当初から、でんぱ組.incに足りないピースが埋まると、グループへの加入を考えていたそうです。
成瀬瑛美は芸名で、本名も非公開です。
漫画「ラブひな」のヒロイン成瀬川なるのようになりたいと、芸名を成瀬にしています。
度々アニメの声優を担当し、2019年にはついに現役アイドルとして初めての、プリキュアシリーズの主人公を演じることになりました。
2019年2月からスタートした「スター☆トゥインクルプリキュア」で、主人公の星奈ひかる/キュアスター役を担当しています。
幼い頃は漫画家になりたかったのが、漫画の主人公になってしまった成瀬瑛美さんです。
成瀬瑛美さんの代表曲は、漫画家の浅野いにおさんが作詞を手掛けて、ギタリストとしても参加している「あした地球がこなごなになっても」です。
レコーディングは、ビートルズのスタジオだったロンドンのアビー・ロード・スタジオで行われました。
浅野いにおさんの漫画「ソラニン」の聖地巡礼をしたこともある成瀬瑛美さんにとって、まさに夢のような一曲となったようです。
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最後に
福島県のアーティストはいかがでしたか?
今回ご紹介した方以外にも、まだまだたくさんの個性的な方がいらっしゃいます。
熱くてユニークな福島県出身のアーティストの活動を、今後も楽しみにしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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