西郷隆盛や大久保利通、もっと遡れば種子島での南蛮貿易など、日本史を少し紐解いてみれば目にすることの多い鹿児島県。
歴史を感じる建造物の数々と、桜島をはじめとした雄大な自然とが共存する風情感じる街並みは、多くの人の足を向けさせる魅力があります。
天然の砂蒸し温泉が有名な指宿温泉があるなど全国有数の温泉地としても知名度があり、観光地として人気です。
そんな鹿児島県からは、多くの有名アーティストが輩出されています。
その中で今回は、鹿児島県出身の歌手・ミュージシャンをご紹介していきます。
いったいどんな方がいらっしゃるのでしょうか。
最後までお読みいただけると幸いです。
目次
鹿児島県出身のアーティスト
長渕剛
鹿児島出身のアーティストといえば?と問うとこの方を思い浮かべる方も多いと思いのではないでしょうか。
というのも、長渕剛さんは2004年8月、地元である鹿児島県の桜島にて、
全国から約7万5千人を集めた野外会場でのオールナイトコンサートを敢行し、成功させた伝説の人として語り継がれているからです。
その他にも1992年の東京ドームライブで65000人を集めるなど、ライブやツアーでは驚異の集客力を誇る、唯一無二の鹿児島県鹿児島市出身のミュージシャンです。
▼東京ドームについての記事はこちらから!
そんな長渕剛さんは1978年にシングル「純恋歌」で本格デビューを果たし、
以降「とんぼ」や「乾杯」などのヒット作・名作を連発しています。
ルックスとギタープレイから醸し出される男らしさと、
歌声と共に紡ぎだされる言葉から醸し出される繊細な心情とのギャップは多くの人を虜にし、ファンを増やし続けています。
現在は歌手としてだけでなく俳優や書道家、画家としても活動するなど多方面で魅力を発揮し、同世代はもちろんのこと若者の支持も増え続けています。
中島美嘉
シングル「STARS」でデビューして以降、魅惑的な美声で多くのファンを獲得している中島美嘉さん。
女優としても才能を発揮しており、先述した「STARS」が主題歌であるテレビドラマ『傷だらけのラブソング』(フジテレビ放送)のヒロイン役でデビューして以降、数々のドラマ・映画に出演しています。
2006年には映画『NANA』での主演が評判を呼び、第29回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞しています。
なおその映画の主題歌であり、中島美嘉さんが歌っている「GLAMOROUS SKY」は第47回日本レコード大賞特別賞を受賞し、オリコン2週連続1位という快挙を成し遂げています。
そんな歌手としても女優としても大活躍している中島美嘉さんも、鹿児島県出身です。
AI
ゴスペル仕込みのパワフルな歌声と、R&Bを軸とした聴く人を楽しませてくれるメロディで多くのファンを獲得しているAIさん。
デビュー前には留学したアメリカでゴスペルクワイア(聖歌隊)の一員としても活躍しており、アメリカでもデビューする準備があったといいます。
そんな国内外の人を魅了する類まれな歌声を持つAIさんは鹿児島県鹿児島市出身です。
生まれはアメリカのロサンゼルスですが、4歳の時に鹿児島市に移り住んだそうです。
2000年にシングル「Cry,just,Cry」でデビューを果たし、以降数々の名曲を発表していきます。
特に2005年5月に発売されたシングル「Story」は売上30万枚、携帯でのダウンロード件数400万件の大ヒットとなり、発売して9年経った2014年にはディズニー映画『ベイマックス』の日本版主題歌に抜擢されるなど、不朽の名作といっても過言ではないヒット作となりました。
現在もそのパワフルな歌声で、国内外問わず多くのファンを魅了し続けています。
柏木由紀
アイドルグループAKB48のメンバーとしてアイドル活動のみならず女優やタレントとして活躍する柏木由紀さんは鹿児島県鹿児島市出身です。
2006年に3期生として加入し、2007年にAKB48劇場にて公演デビューを果たして以降人気メンバーとなりメディアで活躍するようになっていきます。
人気の理由から、AKB48が不定期に開催するシングル選抜総選挙では毎度上位に食い込みます。
さらに2009年に発売されたソロ写真集は『ランク王国』(TBS系列)にて発表された、アイドル写真集ランキングで1位を獲得するなど、不動の人気を獲得しています。
現在もアイドルとして精力的に活動しており、多くの人を元気づけてくれる、素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれています。
森進一
1971年に発売された「おふくろさん」や1974年発売の「襟裳岬(えりもみさき)」をはじめとした数々の名曲を残している森進一さん。
若者に大人気のロックバンド、ONE OK ROCKのボーカリストであるTakaの父としても認知されており、幅広い年齢層からの知名度を誇ります。
そんな森進一さんは鹿児島県鹿児島市のご出身です。
1966年にシングル「女のためいき」でデビューして以降、持ち前の力を振り絞るようなハスキーボイスで多くの人を魅了していき、演歌歌手として確固たる人気を獲得していきます。
しかしその歌声は演歌に留まらず、フォークやブルースなどの他ジャンルのエッセンスも積極的に取り入れ、唯一無二の音楽観で人々を魅了していくようになりました。
70代となった現在でも精力的に音楽活動を行っており、ジャンルにこだわらない作風で多くの人を魅了し続けています。
奄美民謡をルーツに持つアーティスト
鹿児島県奄美群島では奄美民謡という、昔から現在でも歌い継がれているれっきとした音楽文化があります。
ここからは、その奄美民謡をルーツにもつ、独特な歌いまわしで多くの人を魅了し続けているアーティストをご紹介します。
元ちとせ
奄美民謡大賞の民謡大賞を高校3年生の時に受賞するなど、民謡歌手としても定評がある、独特な歌いまわしが魅力の元ちとせさんは鹿児島県奄美大島出身のアーティストです。
2002年2月6日にデビューシングルとして発売した「ワダツミの木」が当時の社会現象ともなる大ヒット曲となり、以降数々の名曲を発表しています。
2004年に結婚&出産のため約1年半の休養期間がありましたがファンが減ることもなく、翌2005年に音楽活動を再開して以降も多くの人を魅了し続けています。
現在は地元奄美大島に生活の拠点を置いているため音楽番組などでお見かけすることは少ないですが精力的に活動されており、魅力的な歌声でファンを獲得し続けています。
中孝介
2006年にシングル「それぞれに」でデビューして以降、独特な歌いまわしと哀しくも芯の太い歌声で多くの人を魅了し続けている中孝介さん。
奄美民謡大賞で新人賞を受賞するなど民謡歌手としても活躍する中孝介さんは鹿児島県奄美大島出身のアーティストです。
2007年に発売した3rdシングル「花」でオリコンランキングの11位に入るなど着実に人気を獲得していく中、
フジテレビ放送のドキュメント番組『ノンフィクション』のテーマ曲「サンサーラ」の歌唱を担当したことで、一気に多くの方に知られることとなりました。
現在は奄美大島に生活拠点をおきながら日本のみならず中国や台湾などでツアーを敢行するなど、国内外問わず精力的に活動されています。
なお、中孝介さんと元ちとせさんは2017年にユニットを組んで各地でコンサートを行っています。
他にも奄美大島出身のアーティスト同士で共同活動などを行われている方も多く、歌声のみならず文化そのものにも優しい雰囲気を感じます。
最後に…
いかがでしたでしょうか。
本記事では、鹿児島県出身の歌手・ミュージシャンについてご紹介させていただきましたが、その他にも鹿児島県出身の有名人はたくさんいらっしゃいます。
日本史の中で大事な事柄が行われてきた鹿児島県はその時その瞬間で少なからず分岐点の役割を担っていたからか、鹿児島県出身のアーティストは絶えず変化を模索する唯一無二の音楽観を持つ方が多いような気がします。
その絶えず変化をしていく中でも多くの人を魅了し続けているのは、奄美民謡をはじめとした独特な歌いまわしと、背中を押してくれるような温かみのある歌声がいつまでも変わらず胸に響いてくるからかもしれません。
それではこのあたりで失礼いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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