TOMORROW X TOGETHER『SWEET』【作品解説】快進撃を続ける5人が日本のMOAと結んだ絆

TOMORROW X TOGETHER『SWEET』【作品解説】快進撃を続ける5人が日本のMOAと結んだ絆

TOMORROW X TOGETHER「SWEET」収録曲を解説! Part.3

ひとりの夜 (Hitori no Yoru)

2020年に発表した「魔法の絨毯」が、SNSを中心に話題をさらったシンガーソングライター、川崎鷹也。「ひとりの夜 (Hitori no Yoru) 」は、彼がTXTのために書き下ろした珠玉のバラードです。

恋する情景を映画にたとえ、愛する人のそばにいるのに自分はただの脇役でしかないと歌うこの曲は、誰かを愛することをめぐる孤独が美しく表現されています。

特徴的なメロディラインで中毒性の高い楽曲を生み出し続けている川崎鷹也の才能が遺憾なく発揮された「ひとりの夜」は、ピアノの旋律が悲壮感をかき立てます。

スビンとヒュニンカイの「なぜ僕はあなたのことを愛してしまったのだろう 愛されることばかり気にしていた ひとりの夜」で、完全に曲の世界に引き込まれ、さすがはメインボーカルを多く担当する二人の真骨頂を見せてくれます。続くボムギュの低音で温かいボーカルによる「遠くで見てただけの日々 あなたが眩しかった」のリリックもまた胸をしめつけます。

あわせて読みたい!

MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) [Japanese Ver.]

「MOA Diary」は、MOAにとって初の公式ファンソングです。オリジナルトラックは2021年8月発売のアルバム『The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE』に収録された「교환일기 (두밧두 와리와리)」(「交換日記」)で、英語バージョンに続き待望の日本語バージョンが披露されました。

メンバー全員が作詞に参加しているこの曲には、MOAとTXTの時間とストーリーを大切にしていきたいという思いが歌詞として綴られています。サブタイトルと歌詞にある「 두밧두 와리와리(ドゥバドゥワリワリ 」とは、「투바투(TXT) 오래 오래 (永遠に)」というハングルのアナグラムだと言われています。MOAとTXTだけが分かるおまじないのようで、「交換日記」というタイトルにぴったりのフレーズですね。

「それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって、共に明日を作っていく」がグループ名の由来であるTXTは、「ひとつの夢と目標のために集まった少年たちが互いにシナジーを発揮する明るくて元気なグループ」をアイドルとしてのコンセプトに掲げています。「MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) [Japanese Ver.]」は、そんな5人のフレッシュなエネルギーが満ちたアップビートな一曲で、コンサートで盛り上がる様子が目に浮かびます。

君じゃない誰かの愛し方 (Ring) [Unplugged Ver.]

6曲目「君じゃない誰かの愛し方 (Ring) 」の別バージョンがこちらの曲。「Unplugged」という通り、ピアノ、コントラバス、ドラムセットなどといった電子装置を使用していないアコースティック楽器のみでアレンジされていて、やはりTXTのボーカルの巧みさがよく分かる曲です。

テヒョンとヒュニンカイのコーラスにある「どうしても どうしても 分からないままで 」や「どうしても どうしても認めたくなくて」は、意表を突く歌詞の切り方をしていて、メロディへの乗り方が独特です。オールラウンダーな5人の中でも特にボーカルが上手いとされる二人の見事なハーモニーとともにクセがあるからこそ耳に残る、テクニック的にも優れた一曲ではないでしょうか。

Outro : FALLING

弾むようだった「Intro : FLOATING」とは逆に、終わりに向かって閉じていくようなサウンドが特徴的な「Outro : FALLING」

電子音の主旋律に突如入ってくるインパクトのあるドラム、アウトロにはヨンジュンのコーラスも入るなど、豊かな編曲で聴きどころの多いインストゥルメンタルです。

ヨンジュンの「goodbye」という一言で幕を閉じる「Outro : FALLING」は、アルバムの完成度を高めるとともに、リスナーの心に深い余韻を残していきます。コンサートのラストで流れてメンバーがステージを降りていくシーンを想像すると、何だか泣いてしまいそうになりますね!

最後に

先ごろ開催された「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN」で、『SWEET』の楽曲を披露し、日本で待ち焦がれていたMOAを大いに沸かせたTXT。

彼らが日本語のニュアンスを繊細につかみ、表現した「SWEET」は、遠く離れたTXTと日本のMOAを結ぶ絆のような一枚として、この先も日本のMOAの日常を輝かせてくれることでしょう。

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