2020年11月30日に、ミニアルバム『BORDER:DAY ONE』でデビューしたENHYPEN(エンハイプン/エンハイフン)。
見ていると心が痛くなるほどの、過酷で壮絶なサバイバルオーディション番組『I-LAND』を経て結成された7人組ボーイズグループです。
ENHYPENの楽曲はどれも神曲、名曲揃いと言われていて、楽曲を通してさまざまな彼らの魅力に出会えます。
ダークな世界観やヴァンパイアコンセプトも特徴的で、独特なENHYPENの世界に没入できる、アルバムのイントロ・アウトロ、トレーラー映像なども合わせて、込められたストーリーや謎を紐解いていくのも楽しいですよ。
もう一度観たい!と感じるクオリティの高いパフォーマンス、若く勢いのあるダンスも注目で、難易度の高い振り付けをディテールまでこだわって細かく合わせています。
すべて魂のこもった神曲ですが、今回はSNSやYouTubeの再生回数などをもとに10曲、日本2ndシングルの情報も交えてご紹介いたします!
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目次
ENHYPEN・名曲&人気曲
”ENHYPEN”というグループ名には、連結や発見、成長という意味や、相反する世界や人と人を繋げるという願いが込められていますが、グループ名に込められた意味やメッセージについて深く考えさせられる楽曲コンセプトと、アルバムのシリーズを通して繋がっていくストーリーも魅力的。
練習生からアイドルへと新たな道を踏み出した少年たちの成長・葛藤や、青春、恋心、一瞬一瞬のきらめきが詰め込まれていて、歌詞や楽曲の世界観も味わい深いです。
Given-Taken
ENHYPENのミニアルバム『BORDER: DAY ONE』のタイトル曲で、彼らの原点であり傑作と言われているデビュー曲。
中性的な魅力が漂う、真っ白なブラウスに黒のパンツスタイル、クラシックでダークなヴァンパイアコンセプト、儚げでミステリアスなストーリーが好奇心を刺激します。
MVは、リーダーのジョンウォンの鼻血からスタートするというところに、まず衝撃を受けます。
他にも、怪しく浮かび上がる『FATE』という文字や、超能力を使っているようなシーン、考えさせられるラストシーンなど、ストーリーを紐解くキーワードが散りばめられていますよ。
楽曲には、デビューについて、自分たちで勝ち取ったものなのか?それとも与えられたものなのか?というメッセージが込められていて、人間/吸血鬼というコンセプトには、オーディションを経てアイドルとしてデビューした彼らの運命や葛藤についても読み取れます。
また、世界に向けて矢を放つような振り付けや、MVの最後に登場する、新しい世界に目を開く振り付けもポイントです。
日本デビューシングル、『BORDER: 儚い』に収録されている『Given-Taken [Japanese Ver.]』は、日本語の歌詞で、原曲と同じ世界観や『Given-Taken』のストーリーを味わえます。
日本語歌詞を担当したのは、『青春アミーゴ』など、ジャニーズのヒット曲も数多く手掛けている、日本の作詞家、音楽プロデューサーのzoppさんです。
Let Me In (20 CUBE)
『BORDER : DAY ONE』の収録曲で、MVにも奥深いストーリー性があり、色や構図、意味深でミステリアスな雰囲気にひきつけられる『Let Me In (20 CUBE)』。
『Given-Taken』で描かれたヴァンパイアを連想する”僕の血を君に捧げるよ”というフレーズや、初々しく儚げな恋を思わせる歌詞も特徴的です。
タイトルにもある『CUBE』がポイントになっていて、ダンスにも長方形を作る振りが取り入れられていますよ。
『BORDER: 儚い』には日本語バージョンも収録されていて、SEVENTEENの楽曲の日本語作詞なども手掛けるbarbora (ばるぼら)さんが担当しています。
Drunk-Dazed
2021年に、BORDERシリーズの第2段としてリリースされたミニアルバム『BORDER: CARNIVAL』。
”カーニバル”というタイトルのように、アルバムのテーマを収録曲の中でも明確に表しているのが、タイトル曲の『Drunk-Dazed』です。
楽曲には、デビュー後に新しい世界へ足を踏み入れた時に感じた精神が反映されていて、規則や境界を越えて、混沌とした、まるでカーニバルのような世界に足を踏み入れる彼らの姿が描かれています。
ストーリーの世界観をそのままに感じられるポップロックジャンルの楽曲で、HYBEのパン・シヒョク代表も制作に参加しています。
ダンスは難易度を増し、なんと1日に10時間も練習をしていたことも。
最年少の日本出身メンバー、ニキは「デビュー曲に比べて3倍は大変だ」と語っています。
MVは華やかさとダークさを兼ね備えていて、『Given-Taken』との繋がりも感じられますよ。
ENHYPENのメンバーと一緒に『I-LAND』に参加していたケイとウィジュがMVに出演していて、序盤のシーンで2人の足元に狼のシルエットが浮かび上がっていたことから、ENHYPENのストーリーとの関連性も話題になっています!
FEVER
『BORDER: CARNIVAL』の収録曲で、切実でストレートな恋愛表現、楽曲全体に漂う艶やかなムードで魅了する『FEVER』。
アメリカの週刊誌『タイム』が選定した「2021 ベストK-POPソング」に選ばれている楽曲で、ENGENE(エンジン:ファン名)の間でも名曲として挙げる声が多いです。
自分を分かってくれる存在を探してさまよう少年の姿を描いていて、人間より低い体温を持つヴァンパイアの心や、誰かを想うことで燃えるように熱くなる苦しさ、切ない恋心を感じ取れます。
楽曲のサウンドの中に取り入れられている吐息や、大人な魅力を感じる表情、楽曲のテーマをよく表している振り付けも魅力的で、MVでのメンバーの演技力にも注目したいところです。
水を使った演出が多いですが、メンバーたちは寒さに震えながら撮影を続けていたそうです…!
Not For Sale
『BORDER: CARNIVAL』の収録曲で、爽やかなサウンドとビジュアル、10代の等身大の魅力が詰まっている『Not For Sale』。
計算して品定めするプラスチックのような社会で、僕にとって君の存在は”Not For Sale”、売り物ではないんだよ、というメッセージが込められています。
爽やかな曲調ですが、メンバーの表情にはどこか切なげで儚い雰囲気も漂っていて、歌詞の内容を知るとじんわりと温かな気持ちになります。
ダンスには+、×、-、÷、を作る振り付け、手でハートを作る可愛らしい振り付けも登場するので、ぜひ注目してみてください!