TOMORROW X TOGETHER『SWEET』【作品解説】快進撃を続ける5人が日本のMOAと結んだ絆

TOMORROW X TOGETHER『SWEET』【作品解説】快進撃を続ける5人が日本のMOAと結んだ絆

TOMORROW X TOGETHER『SWEET』収録曲を解説! Part.2

Ito

『Chaotic Wonderland』から再録されている「Ito」は、日本の大人気4人組ボーカルグループGReeeeNの書き下ろし曲です。愛する人と手を取り合って歩んでいこうという誓いが込められていて、GReeeeNのかつての名曲「キセキ」を彷彿とさせるストレートなラブソングとなっています。

TXTは、公式ではメインやサブといったボーカルのポジションが決まっていないそうです。それはおそらく、5人の声がオールマイティだからではないでしょうか。彼らのハーモニーの美しさが特に分かる「Ito」は、それがよく現れています。

コーラスにある「僕と君とが出逢って ほどけないように 二人の愛しさ持ち寄り 逢いを縫い合わせて」で“愛”と“逢い”の同音異義語をかけているなど、日本語独特のニュアンスの良さが重要な歌詞です。5人の日本語の発音は大変なめらかで、言葉に込められた思いがストレートに伝わってきます。

君じゃない誰かの愛し方 (Ring)

「君じゃない誰かの愛し方 (Ring)」は、名プロデューサーいしわたり淳治に加え、メンバーのテヒョン、ヨンジュン、ヒュニンカイがソングライティングに参加した初の日本語による自作曲です。

韓国の人気恋愛番組の日本リメイク版の主題歌でもあるこの曲は、別れてもなお愛する人へ切々と思いを歌う失恋ソングとなっています。

不意に差しはさまれるヨンジュンの「それが君らしさのpaceで ここからが君だけのspace」という皮肉っぽいラップが、メロウな王道バラードにTXTのオリジナリティを付け加えています。

Magic

バラードからポップスまで様々な楽曲が収録されている『SWEET』。TXTというボーイズグループの多才ぶりを改めて実感するのが「Magic」です。

全編英語の歌詞で踊り出したくなるようなディスコチューンのこの曲は、2021年5月にリリースしたセカンドフルアルバム『The Chaos Chapter: FREEZE』で初めて披露され、MVでのキレのあるダンスも大きな話題となりました。

「傷ついちゃったなら信じてみて みんな手を叩いて」のフレーズには、シンプルながらまさに“魔法”のような力強さがあり、感動してしまいます。ソロパートと5人全員で繰り返すことでより多幸感が増し、MOAをチアアップしてくれる曲となっています。

Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]

「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」は、2022年8月にリリースされた日本でのサードシングルです。既発曲もこうしてアルバムとして収録されると、他の曲とのバランスで新鮮な印象になりますね。

少年らしさのあるTXTのイメージを良い意味で裏切るアグレッシブなロックサウンドに呼応するように、気持ちがかみ合わない恋人へ感情を表現する激しい歌詞が特徴的です。叩きつけるように刻むヨンジュンのラップと、ヒュニンとテヒョンによる切ないブリッジパート「君の痕跡が流れてくる Love is a lie  I loved that lie」が絶妙に混ざり合い、痛切な響きを奏でています。

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