全米を制した韓国の国民的グループBTS(防弾少年団)のおすすめ曲10選大紹介!

全米を制した韓国の国民的グループBTS(防弾少年団)のおすすめ曲10選大紹介!

今や世界のトップスターとなった「BTS(防弾少年団)」。その名前はアメリカの教科書に登場するほど有名になりました。

BTSは、自身で楽曲を制作して振り付けまで手掛けているBIGBANGを手本としているそうで、デビュー当時からラップの作詞を始め楽曲制作を積極的に行ってきました。

デビュー当時はラップを強くアピールしたヒップホップ調の音楽性を持っていましたが、独特な曲調やカラオケなどで歌いにくい曲が多かったため、特定のファンの中での人気を持つグループでした。

しかし、2015年に発売したアルバムのタイトル曲「I NEED U」から曲調が少しずつ変わってきました。若者に共感されるような歌詞や表現方法が受け入れられ、ついにデビュー後初の音楽番組1位を手にすることができました。

今回はBTSが発表してきた楽曲を、シリーズごとに紹介したいと思います。

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BTSのおすすめ曲10選


BTSの楽曲はアルバムごとにコンセプトが準備されているのが特徴です。例えば、第1作目は「学校シリーズ」、第2作目は「花様年華シリーズ」というようなコンセプトになっており、そのコンセプトにあったアルバムが発表される形になっています。

コンセプトごとにテーマが違うので、歌詞の内容や表現方法に違いがあります。なので、似たり寄ったりという曲がありません。「学校シリーズ」では10代が抱える悩みや社会への反発を歌い、「花様年華シリーズ」では青春時代の儚さや尊さを、「LOVE YOURSELFシリーズ」では自分を愛することをテーマとした楽曲を歌っています。

今回は各コンセプトの曲をピックアップしたので、BTSの楽曲がどのように変化してきたのかがわかると思います。あなたが好きなコンセプトを見つけてみてください。

学校シリーズ

No More Dream


世間と同じ生活を送って、安定の道を歩んでいる自分に対して「お前はそんなちっぽけなやつだったのか?」と自問自答しているような歌詞になっています。まさに若者が抱えている悩みをBTSが代弁してくれているようですね。

このようなコンセプトは、一歩間違えるとカッコ良さを感じない若者の粋がりに聞こえてしまうのですが、ラップの実力者であるRMをはじめ各メンバーのプロデュース力や歌唱力の高さ、パフォーマンスの魅せ方によって「軽さ」を感じません。

曲調はメロディーラインよりもラップが全面的に表現されており、ヒップホップ全開の曲調です。MVも黒をイメージカラーとしていてダークな印象です。初期の作品ではありますが、現在のBTSコンセプトの基盤となっている曲でもあります。

N.O


勉強や地位のために自分を押さえつけて生きている不満や、そうさせている社会への不満を歌詞にしています。そして、その中で生きている自分に「今しかないんだ」「他人の夢に縛られて生きるな」と警告をしているかのようです。

白を基調としたMVで、言いなりになっていたロボットが自分の感情を持ち始め、支配から抜け出そうとしているようなストーリーになっています。振り付けも、自由を得るために抗いを表現したパフォーマンスになっています。

ヒップホップ調な部分とメロディアスな部分のバランスがほどよく配置されています。また、デジタルサウンドの中に弦楽器を使っており、重厚感を感じるサウンドになっていると感じました。

花様年華シリーズ

I NEED U


BTSが世間から注目を浴びるきっかけとなった曲です。

「学校シリーズ」では、社会に対する不満や自分自身への問いかけなど強めの言葉が多かったBTSですが「I NEED U」では人間の弱さを全面に出しています。

タイトル曲にもあるように「傷つくとわかっていながらも求めてしまう」という、愛にも友情にも家族にも共感できる気持ちを歌っています。花様年華シリーズは青春の儚さをテーマにしており、この人間的な弱さや儚さが若者の共感を呼びました。

曲調もヒップホップを出していた曲調からガラリと変わってボーカルラインが目立つ曲調になっています。高音パートもあり、BTSの歌唱力の高さを改めて実感した曲でもあります。

MVはオリジナル版が刺激が強すぎると18禁判定を受けたために、再編集した15禁版を公開することになりました。その後にオリジナル版が公開となりましたが、等身大の若者の悩みや葛藤がうまく表現されており、初めて見たときには涙が止まりませんでした。

불타오르네(Fire)


燃えてるな」という言葉で始まるこの曲は、腐った社会を全部燃やしてしまえと言っているような強い歌詞が書かれています。デビュー当時の強い抵抗心や社会への反発を歌っていたBTSを彷彿とさせます。

特に韓国で問題になった「スプーン階級論」を歌詞に盛り込んでいるところがBTSらしさをより醸し出しています。スプーン階級論とは「親の資産や職業によって子どもの人生が決定され、本人の努力ではどうにもならない」という考え方を表した言葉です。

中毒性のあるリズムに乗せて「好きなように生きろ。どうせ自分の人生なんだから」とBTSから若者へのメッセージを発しています。学歴や経済力が大切であるという韓国の社会問題に斬り込んでいくBTSの楽曲はさらに若者の支持を得ることになりました。

MVでは「これぞBTS」と言いたくなるような派手なパフォーマンスを見せてくれています。息の合ったダンススキルは圧巻です。

 

LOVE YOURSELFシリーズ

DNA


口笛から始まるイントロが印象的なこの曲は、BTSの代表曲の1つといってもいいくらい有名な曲です。

「君と出会えたのは偶然じゃなくて運命だ」「永遠に一緒だから」という歌詞が何度も出てきており、一見恋愛の曲のように思われますが、恋愛だけではなくBTSのメンバーとの出会いやファンとの出会い全てが運命なんだという歌詞にも感じ取れます。

また、サビの「DNA」の振り付けや、遺伝子を思わせるようなフォーメーションなど特徴があるダンスが目を引きます。メロディアスな曲調にも関わらず繊細な振り付けが詰め込まれていて、改めてBTSのダンススキルの高さを思い知らされます。

MEMO

MVの再生回数は、BTSの曲の中でもNo.1で10億回数を突破しています。

FAKE LOVE


「FAKE LOVE=偽りの愛」というタイトル通り、愛する人のために偽りの愛を送り続けてきた主人公の心情を歌い上げています。

ただ嘘をついてきたという意味だけではなく、恋人のために偽りの自分を作り上げてきたけれど、本当の自分を見てほしい、気付いてほしいという切ない思いが込められていると感じました。

その気持ちは歌い方にもよく表れています。サビでは力強く自分の本心を伝え、それ以外では途切れてしまいそうな切ない歌声で主人公の感情がうまく表現されていると思いました。

また、顔を隠すような振り付けが印象的で、自分自身を問い詰めるような振り付けや葛藤する場面など、ストーリー性のあるパフォーマンスも見てほしいところです。

ANPANMAN


「Waiting for you Anpanman」で始まるこの曲は、日本を代表する国民的ヒーローの名前がついたこの曲です。そのまま読んでください。そうです。「アンパンマン」です。

え?あのアンパンマン??そうなんです。BTSはアンパンマンですらかっこいい曲にしてしまうんです。

前半ではかっこいいヒーローを歌っていますが、後半では新しいヒーローは自分であること、倒れることや失敗が怖くなることもあると本音を交えながらも、1つの歌を持った君のヒーローであると歌っています。

レゲエとヒップヒップが合わさったような独特な曲調が中毒性を呼びます。そして韻を踏んだ歌詞も頭の中に残りやすくなっていて、いつまでも頭の中でサビがリピートしてしまいます。

アンパンマンを連想させるパフォーマンスが特徴で、顔を食べさせる振り付けもあります。この曲ではメンバーの表情がころころ変わるのも印象的です。表面だけではなく頭から足の先まで完璧な管理をしているBTSのダンスをぜひ堪能してください。

IDOL


BTSを代表する曲の1つです。イントロを聞いた瞬間から盛り上がること間違いなし!

この曲はコンセプトでもある「LOVE YOURSELF」を体現した曲だと思います。まさに「自分大好きソング」です。「どんなふうに呼ばれても全然平気。だって俺は俺だから」と、気持ちがいいくらいのポジティブさです。

しかし「やるべきことはちゃんとやるよ」「俺は絶対に妥協しない」というような強い意志も垣間見れます。

この曲は韓国の伝統的な音楽にアフリカの音楽が融合した曲調で、歌詞には祭りなどで使う掛け声(日本の「わっしょい!」のような掛け声)が盛り込まれています。

また、MVでは韓国を代表する動物である虎が登場したり、伝統芸能の振り付けがあったりと、古き良き韓国を感じることができます。メンバーも韓服を思わせるような衣装を纏っていますよ。

MAP OF SOULシリーズ

적은 것들응 위한 시(Boy With Luv)


女性シンガーであるホールジーとフィーチャリングした楽曲です。2014年に発売された「상남자(Boy In Luv)」という曲があるのですが、その曲の主人公が成長した姿が「Boy With Luv」で表現されていると感じました。

「Boy In Luv」で初めての愛を知った主人公は、どうやったらその愛を掴めるのか奮闘しますが、その主人公が時を経て成長して大人になって「愛は強いものじゃない」と気付き、奪うものじゃなくて一緒に生きていくものだと思い始めたのだと読み取れました。

曲調は爽やかで聞きやすい曲調です。ボーカルラインの高音が響き渡っており、そこにラップがスパイスのような役割を果たしています。サビの「Oh my my my Oh my my my」ではぜひ掛け声をかけて盛り上がってください。K-POPはファンの掛け声が重要なアクセントになっているのですが、特にこの曲では「BTS!BTS!」という掛け声があったりファンと一緒に作り上げている印象があります。

MVはパステル調を基調とした柔らかな雰囲気を持っており、メンバーの可愛らしい表情を見ることができます。また、最後のポーズが「상남자(Boy In Luv)」と同じポーズで終わっているのもポイントです。

ON


マーチングバンドやホーン楽器を使った曲調で、新たな出発を感じさせられます。学校シリーズに入っている「N.O」の文字を反対にしたタイトルになっており、「N.O」では社会への不満や他人の夢に縛られるなといったメッセージが込められていました。

今回の「ON」では、挫折や失敗を繰り返してきた主人公が再び立ち上がり、歩み続ける強さが描かれています。デビュー当時は、社会に反発しながら強さを見つけて立ち向かうというイメージでしたが、「ON」では全てを受け入れた先に見える強さを求めていくコンセプトになっていると感じました。

さらに「Boy With Luv」でも見せていましたが、「1人ではなく一緒に歩んで行こう」という考え方に変わってきています。それは弱さでもなんでもなく、彼らが見つけた新たな強さだと思います。

MVではマーチングバンドを連想させるダンサーの中でBTSのメンバーが舞い踊る様子を力強く描いています。CDにはないダンスソロも入っているのでBTSのパフォーマンスをじっくりと見てください。また、最後のポーズが新たなBTSのコンセプトを表現していると感じました。

最新情報

新曲「Film out」公開

BTSが新曲「Film out」を3人組ロックバンド・back numberとコラボレーションして共同制作しました!
俳優の坂口健太郎主演映画「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」(4月2日公開、橋本一監督)の主題歌に決定しています。
情緒深く切ないバラードが非常に印象的な曲なので、是非一度お聞きになってみてください!

「Film out」がオリコンランキングで3日連続トップ!

4月5日、日本オリコンが発表した最新チャートによると、BTSの「Film out」はダウンロード数4,321件を記録していて、デイリーデジタルシングルランキングでは1位を維持、累積ダウンロード数は32,947件を超えたとのことです!
公開直後から熱い人気を集めている「Film out」ですが、4月3日(午後12時基準)に97ヶ国でiTunesトップソングチャートのトップを占め、LINE MUSIC(ラインミュージック)「ソングトップ100デイリーチャート」でも4月2日~4日の3日連続1位となっています。YouTube公式チャンネルを通じて公開されたミュージックビデオは公開から約24時間で再生回数2,938万回を記録、BTSの日本オリジナル曲ミュージックビデオ史上「24時間最多再生回数」という新記録を樹立しました。

マクドナルドとコラボ!限定メニュー発売決定

マクドナルドがBTSとコラボレーションしたセットメニューを5月26日から6月20日までの期間限定で発売することを発表しました。
チキンマックナゲットとフライドポテト、コーラをセットにした「BTSミール」と名付けられたこちらのセットメニューですが、ナゲットには韓国のマクドナルドで人気のソースに着目した2種類のソースが用意されるとのことで楽しみです!(※2021年4月23日現在、日本での発売は未定となっています。)

まとめ


現在グローバルに活動しているBTSですが、一部のファンからは「昔と変わってしまった」という声も聞こえています。デビュー当時と現在を比べると曲調や歌詞の内容が変わっていることは確かです。しかし、BTSは毎回様々なコンセプトを提案し、その時代に求められているものは何か?の答えを代弁していると感じました。

BTSこと「防弾少年団」のグループ名には「10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守り抜く」という意味が込められています。始まりは社会に反発したり、世間に抗って生きろというメッセージを送って若者を救っていました。

しかし、現在では「自分を愛そう」「他人に何と言われても関係ない」というメッセージに変わっています。ただ、その先にある「自身たちの音楽を守り抜く」というゴールは変わっていません。自分を愛すというアプローチ方法に変えて若者を救っています。

そして、この一連の行動は事務所が決めたものではなくBTSのメンバー自身が決めてきたことです。BTSは自分たちで作詞作曲やプロデュースを行なっているグループです。ですから、自分たちの意志をストレートに楽曲に反映できるのです。

時が移りゆくに従って人の考えや心も変わるものです。しかし、その根本にあるものは変わっていないのです。BTSはまさにその考え方を表現していると感じました。

これからどのような方法で若者たちへメッセージを送っていくのか、私たちもBTSと一緒に見守っていきましょう。

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