BTS – アルバム「BE」全曲徹底解説!

BTS – アルバム「BE」全曲徹底解説!

BTSは先日シングル曲「Butter」でアメリカビルボード7週連続1位を獲得し、続く最新シングル「Permission to Dance」でも続けて1位を獲得しました。

日本では、2017年から4年半の間に国内でリリースされた楽曲を収録したベストアルバムが6月16日に発売され、収録曲の「Film out」は4月2日(金)公開の「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」の主題歌でメンバーのJUNG KOOK(ジョングク)が楽曲制作に参加し、back numberとコラボレーションしたことで話題になりました。

このベストアルバムはオリコンの最新ランキング(7月12日付/集計期間6月28日~7月4日)の週間アルバムランキングで3週連続1位を獲得し、日本でも新たな記録を作り続けています。

世界中で人気を集めるBTS。今回はそんなBTSの前作アルバムである「BE」を様々な角度からご紹介したいと思います。

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セルフプロデュースアルバム「BE」

BTSのアルバム「BE」は2020年11月20日に発売されたBTSの5枚目のスタジオアルバムです。

アルバム内にはアメリカビルボードのメインチャート「Hot 100」で1位を取得した「Dynamite」も収録。リード曲の「Life Goes On」もアメリカビルボードで3度目の1位獲得となりました。

このアルバムでメンバーは全曲の作詞・作曲、分野ごとにPM(プロジェクトマネージャー)を決め、アルバムの方向性を定める企画段階からコンセプト、構成に参加するなどアルバム作成の隅々にまで携わり、まさにBTSの手作りのアルバムとなりました。

また2020年の11月2日からは1日に1人ずつコンセプトフォトが公開され、カラフルで可愛らしい、まるで人形の部屋をのぞいているようかのような画像が次々登場し、メンバーそれぞれが自分の部屋のキュレーター(管理者)となって自分の部屋を紹介。

メンバーの趣味と好みが取り入れられ、部屋自体がメンバー自信を表現するものとなり、ファンがより深くBTSを知ることのできるコンセプトフォトとなりました。

さらにアルバムにはメンバー7人計7枚のトレカとランダムに封入されるメンバー1人のトレカが入れられるなど、ファンを楽しませる特典が用意されました。

 

タイトル「BE」に込められた意味

BTSはアルバム「BE」をBTSから「コロナ時代」を生きる全ての人への慰めとしています。

タイトルの“BE”にはふたつの意味が込められており、ひとつはBTSが“being”(存在する)という意味で、これからも生き続けていくBTSの存在について話していくという意味があります。

ふたつ目の意味は英語のbe動詞のbeです。be動詞は単語の意味自体に規定がなく形にとらわれないため、“BTSがコロナ禍で感じた感情を、形式にとらわれず率直に話したいというメンバーの思いが込められています。

「Life Goes On」

リード曲である「Life Goes On」“例えどんなことがあっても、人生は続いていく”というテーマをこめた曲です。

世界中の人がコロナによって様々な計画変更を余儀なくされたのと同様、BTSもワールド・ツアーが中止になるなどコロナによる影響を数多く受け、苦しさややるせない思いを感じていました。

しかしそんな中、BTSは「Dynamite」で、米ビルボード・ソング・チャート「Hot 100」首位を獲得します。

そうした自分たちの実際の経験から、浮き沈みの繰り返しの中でも、“人生は続く”というメッセージをBTSはニュー・アルバム「BE」を通じて伝えたかったのです。

「Fly To My Room」

SUGA、J-HOPE、V、JIMINのユニット曲で、韓国語タイトルは「僕の部屋を旅する方法」になります。

メンバーのJ-HOPEが主に作業に参加した曲で、タイトルから自分ならどのように自分の部屋を旅するのか。この時期に自分が自分の部屋の中でできることは何なのか。ということを考え、製作された曲です。

外出自粛というコロナ禍での辛い生活を「自分の部屋への旅」という前向きな言葉で捉えなおすことで、「僕たちと一緒にコロナを乗り越えよう。」そんな気持ちが伝わってくる曲です。

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「Blue & Gray」

「Blue & Gray」はアルバム「BE」の中でも人気の高い曲で、優しいボーカルとギターの穏やかなメロディが印象的な曲です。メンバーのVが中心となって楽曲製作されました。

この曲はVがコロナウィルス感染拡大で疲労した気持ちと、仕事に対して精神的に感じた大変さを表現。またそんな気持ちを克服したいというところから楽曲製作がはじまりました。

もともとは前年にリリースされる予定の曲でしたが、Vにとっては初めてのミックステープであったため、満足のいくものを作りたいという気持ちから予定より遅れてこのアルバムに収録されることになりました。

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「Skit」

こちらは「BE」の中でも唯一、BTSの会話音声のみを収録したトラックです。

収録したのはBTSがDynamiteでビルボード1位を取得した直後で、ビルボード1位取得後のリアルなBTSの感想を聞くことができる大変貴重な音声になっています。

またそれ以外にもBTSの普段の飾らない自然体のままの会話が収録されているので、BTSメンバーのことをまだあまり知らないという方は、このトラックから聞いてみるのもおすすめかもしれません。

「Telepathy」

ドラムとシンセサイザーの音が特徴的なレトロポップディスコの曲です。

この曲はメンバーのSUGAが3~4年前に書いた曲でそこに新たに歌詞が加えられた曲ですが、もともとはもう少し低い音程の穏やかな曲調の歌になるはずでした。

しかし、メンバーの希望でもとのキーより高い曲に仕上げることになり、結果的に現在の明るい雰囲気のある曲になりました。

なおトーンを上げる前の原曲についてはYouTubeでも公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さいね。

「Dis-ease」

「Dis-ease」はメンバーのJ-HOPEが中心となってテーマや方向性を決めた曲でした。

J-HOPEはコロナ禍で感じた自分にとっての職業病についての考えをこの曲に反映させました。彼はコロナで様々な仕事がストップしたことで、ずっと望んでいた休みが取れたのと同時に、何かをしていなければいけないという居心地の悪さを感じました。

それが彼にとっては「職業病」なのではないかと考え、「職業病を打ち破って自分の人生を生きよう。」そう考えたことからこの曲が誕生しました。

J-HOPEはコロナ禍で「職業病」に悩まされたにも関わらず、この曲を、こんな時だったからこそ作ることのできた曲だと述べています。何事にも感謝することを大切にしている彼らしい考え方だと思いました。

「Stay」

透き通ったJUNG KOOKのボーカルからはじまる。心地よいリズムと疾走感を感じられる曲です。

「Stay」の冒頭の歌詞はメンバーのJINが作詞したもので、コロナウィルスの感染が広がる中で、沢山のファンがいたコンサート会場のあの光景は、全て夢だったのかもしれないと感じたことをそのまま歌詞に表現したもの。

実はこの曲は元々JUNG KOOKがファンのために他のアルバムの最後の曲に書き上げた曲だったのですが、「BE」の世界観とあったためこちらに収録されることになった曲なんです。

「Dynamite」

2020年8月21日にデジタルシングルとして全世界同時発売された曲で、アメリカのビルボードHOT100で1位を獲得その後もビルボードのメインチャートで、首位を3回獲得するなど世界的にも注目を浴びました。

この曲はコロナ禍で大変な生活を強いられている世界中のファンに、希望を届けたいというメンバーの思いから製作された曲でした。

“悩みは僕に任せて集中しよう”という曲中の歌詞のように、まるでコロナ禍という異例の状況を忘れさせてくれるような明るさと楽しさに弾けた歌詞とメロディ。そんな曲に元気づけられたファンの方も多かったのではないかと思います。

まとめ

BTSがコロナ禍のファンを元気づけるために作られたアルバム「BE」いかがでしたでしょうか?

アルバム全体を通してもどこまでもファンに寄り添い、ファンを大切にし続けるBTSの思いが伝わってきます。

アルバム「BE」少し気になってきた方もいるのではないでしょうか?興味を持たれた方は是非1度手に取って聞いてみてくださいね。

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