韓国では「バンドミュージックは浸透しない」と言われることが多く、趣味の範囲でバンド活動をする傾向がありました。しかし、最近はアイドルグループと肩を並べるどころか個性的な音楽が受け、韓国だけではなく海外からも高い評価を受けています。
今回紹介するXdinary Heroes(エクスディナリーヒーローズ)は、TWICEやStray Kidsらが所属しているJYPエンターテインメントから誕生したバンドグループで、Z世代を中心としたメンバーによって紡がれる新しい音楽が話題になっています。
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Xdinary Heroesって、どんなグループ?
Xdinary Heroesは2021年12月にデビューした6人組ボーイズグループです。Xdinary Heroesというグループ名は「Extraordinary Heroes」の略語だそうで、スローガンとして掲げている「WE ARE ALL HEROES」の言葉と繋がり「誰もがヒーローになれる」という意味が込められており、ファンからは「エクディズ」と呼ばれています。
公式ファンクラブ名はVillains(ヴィランズ)で「ヴィラン(悪者)がいなかったらヒーローが存在する意味がないように、お互いに必ず必要な共生関係」という意味があるそう。
2021年10月にJYPエンターテインメントは公式SNSで新たなデビュープロジェクトが始まることを予告、映像には「Coming up Next」というタイトルがつけられ、映像の終盤には「WE ARE ALL HEROES」の言葉が登場しました。
映像のBGMにはギターやベースといったバンドサウンドが取り入れられており、SNSには「新しいグループはバンドなの?」と考察を巡らせるメッセージも投稿されるなど、韓国以外の国からも大きな注目を浴びています。
2021年11月には第2弾となるロゴフィルムと、メンバーのプロフィール映像を公開したのですが、その映像では「進路」「仲間との関係」などのZ世代と呼ばれている若者たちが直面している社会問題に悩むメンバーの姿が映し出されました。
さらにXdinary Heroesのバンドコンセプトを感じさせる世界観「♭form(プラットフォーム)」という文字が登場し、この世界がXdinary Heroesの基盤となっていくことが予想されています。
また、キーボード担当が2人いることやボーカルが複数いることも魅力で、バンドグループには珍しいシンセサイザーを使ったり、ダブルギターで重厚感のある音楽が奏でられるので、楽曲によって様々な表情を見せてくれます。
デビュー曲がビルボードにランクイン
2021年12月6日、Xdinary Heroesはデビュー曲「Happy Death Day」で待望のデビューを果たしました。楽曲はデジタルシングルという形で発売され、発売当日にはショーケースを開催して世界中のファンに挨拶しています。
デビュー曲「Happy Death Day」は、誕生日というおめでたい日でありながら、死に近づく日でもあるという違った視点での歌詞を書き上げており、本当に「誕生日おめでとう」と思っているのだろうか?偽善なのではないか?と、人間の二面性を取り上げた内容の歌詞がXdinary Heroesの世界観を表しました。
さらにバンド人気が高い海外でも高い反応が見られ、なんとデビューからわずか8日で「Happy Death Day」は、アメリカビルボードのワールドデジタルソングセールスチャートで12位にランクインするという快挙を達成し、このニュースは韓国のメディアでも大きく取り上げられています。