歌い手・Geroのプロフィールや経歴、おすすめ曲を徹底解説!

歌い手・Geroのプロフィールや経歴、おすすめ曲を徹底解説!

ボカロ曲やアニソン、ロックなど幅広いジャンルの曲を得意とする実力派歌い手・Gero(げろ)。

ボカロ・歌ってみた文化の黎明期から現在まで、世界中のリスナーから愛され続けています。

彼はどのようにして歌い手のキャリアをスタートし、活動の幅を広げていったのでしょうか?

今回は、Geroのプロフィールやこれまでの歩み、おすすめ曲などを詳しく紹介します。

Geroはどんな歌い手?

パワフルかつ多彩な歌声で話題を呼んだ人気歌い手


名前:Gero(げろ)
本名:金城敬樹(きんじょうひろき)
誕生日:1月23日
出身地:兵庫県

Geroは、2008年にニコニコ動画の「歌ってみた」で活動をスタートした歌い手。

突き刺すような鋭いハイトーンからクールな低音ボイスまで対応するキーの広さと、高い歌唱力に定評があります。聴く者の心に迫る力強い歌声は、中学時代に出会ったヘヴィメタルをはじめ、ラウドロックやR&Bなど多様なジャンルの音楽に影響を受けているのだとか。

ボカロやアニソンの歌ってみたはもちろん、オリジナル曲も投稿。2024年3月時点のYouTubeチャンネル登録者数は48.3万人、Xのフォロワーは61万人以上と高い人気を誇っています。

投稿を始めた頃は理学療法士を目指しており、塗装業のバイトや学校がない土日などを利用して動画を撮るようになったというGero。

当時、ニコニコ動画はサービスを開始したばかりで、YouTubeも現在ほど世界的に知られているプラットフォームではありませんでした。

動画サイトで誰かの歌やダンスを視聴する」という文化自体があまり浸透していない環境でしたが、だからこそ少人数で密かに楽しみを共有し、こっそり盛りあがれるような雰囲気に惹きつけられたそうです。

試行錯誤しながら友人らと共に歌を録音したり、歌い手のライブイベントへ出演したりと少しずつ活動の幅を広げていたものの、理学療法士の道へ進む選択肢もGeroの中にはありました。

大きな変化が訪れたきっかけは、ライブイベントでとある音響会社の社長と知り合ったこと。当時、“動画サイトで活動している歌い手が表舞台へ出る”とは誰もが想像していませんでしたが、「東京へ来ない?」と誘われ、思い切って上京を決意することに。

バイトでドラマCD・ゲームなどの音声を編集する傍ら、自らレコーディング・ライブにも参加。バイトを通じて動画制作のノウハウや音楽理論、機材の扱い方を学びました。

スケジュールはかなりハードだったものの、新しいことを知り、自分の糧にする過程が楽しい感覚のほうが大きかったと語っています。

2013年・メジャーデビュー!日本のみならず海外でも話題

2013年、GeroはTVアニメ「BROTHERS CONFLICT」のOP主題歌「BELOVED×SURVIVAL」でメジャーデビューを果たします。

本人曰く、2010年頃から何度かメジャーデビューの打診はあったのだとか。しかし、当時のGeroはまだ自身が十分な知識や経験をもっていないことや、将来どのようなアーティストになりたいかのイメージが定まっていなかったことから、すぐにはデビューを決断しませんでした。

その後、自身初のアルバム「Gourmet」に続いて「Cross」を発表。2年連続の全国ツアーも開催し、無事成功させたことで自信が生まれると同時に、もっとクオリティが高いものをファンに届けたい気持ちが強まりました

ほぼ自分でプロデュースしなければいけない面が多いインディーズに限界を感じ始めていた時、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンから声がかかり、Geroはついにメジャーデビューを決心したのです。

デビュー直後に発表された1stメジャーアルバム「one」の制作は、「BELOVED×SURVIVAL」とほぼ同時でした。アルバム曲・シングルのカップリング曲などを合わせ、1か月で19曲をレコーディングするというハードスケジュールでしたが、自分が心から生み出したい音楽に本気で向き合う時間は、彼にとって幸せなものだったそうです。

アルバム「one」にはヒャダイン(前山田健一)やHoneyWorksなど、Geroも敬愛する名だたるアーティストが参加。疾走感溢れるロックからメロディアスなバラードまで、歌い手・Geroの魅力を十二分に引き立てる作品です。

他にも「秘密結社 鷹の爪 EX」「スタミュ」などさまざまなアニメ曲の主題歌や、アーケードゲーム・ポケモントレッタの歴代主題歌など、さまざまなジャンルでタイアップを担当しています。

また、「めざましテレビ」内のコーナー「ミドリgaマドグチ」のレポーターや、文化放送が運営するインターネットラジオチャンネル「超!A&G+」でのレギュラーパーソナリティなど、各種メディアにも進出しているGero。歌だけでなく、持ち前のトーク力も活かして活躍の場を広げ続けています。

「肉チョモランマ」など他の歌い手とのコラボにも注目

ニコニコ動画での活動がメインだった時期から、Geroはさまざまな歌い手とのコラボ動画を投稿しています。

活動開始当時から彼を知っていたリスナーの中には、歌い手・ふぁねるとのコラボ“寝下呂企画”や、蛇足との“蛇下呂”などによる歌ってみたを聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。

特に近年では、人気歌い手・めいちゃんとのユニット“肉チョモランマ”が話題。これまでGeroや歌ってみた文化に触れたことがなかった層からも注目を集めており、着実に知名度を高め続けています。

ボカロ曲やアニソン、J-POPのヒットナンバーの歌ってみただけでなく、HoneyWorksなどが制作を担当したオリジナル曲も評判。

パワフルでありながら時に切なげな色も帯びるGeroの歌声と、伸びやかに楽曲の世界を表現するめいちゃんの美しい歌声が生み出すハーモニーは、リスナーの心を強く揺さぶる力を持っています。

また、「サイゼリヤで1万円分食べ切るまで帰れません」「お菓子を1万円分買って爆食いする」など、YouTuberさながらの体を張った企画動画も必見。歌ってみたやライブで圧倒的な存在感を放っている姿から一変、テンポ感抜群のトークやワードセンスでリスナーの笑いを誘っています。

肉チョモランマの動画は毎週日曜・水曜・金曜の19時に不定期で投稿されているので、歌い手としての魅力しか知らなかった人は、ぜひ彼らの公式YouTubeチャンネルをチェックしてみてください。

さらに、2024年4月にリリースされるアルバム「怪獣」には、これまで配信されてきたオリジナル楽曲に加えて、GReeeeNやフレデリックが書き下ろした新曲も収録されています。CDのみの通常版に加え、CD+DVD(内容未定)の豪華版もリリース予定なので、彼らの歌をCDでも楽しみたい人は要チェックです。

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歌い手・Geroの魅力を知りたい人におすすめの楽曲5選

金曜日のおはよう

「めざましテレビ」内のコーナー「ミドリgaマドグチ」でのHoneyWorks特集取材をきっかけに誕生した楽曲。2014年7月にはGero ver・GUMI verそれぞれのフルMVが投稿され、甘酸っぱい歌詞や爽やかなサウンドで話題を呼びました。

タイトルにもあるように、この曲で歌われているのは“金曜日の朝”を迎えた主人公の恋心です。金曜日が終わったら月曜日まで好きな人に会えないから、勇気を出して「おはよう」と声をかけようと頑張る姿が甘酸っぱく表現されています。

中性的であどけない印象が強いGUMI verに対し、Gero verではより青年らしい声色や、臆病な恋へ必死に踏み出そうとするいじらしさが印象的。彼の持ち味でもあるキーの広さを活かしたハイトーンも、爽やかな楽曲の世界観にぴったりハマっています。

男らしく骨太なヘヴィメタルと同じくらい、思わず胸キュンしてしまうようなラブソングも好きだというGero。ストレートな恋心を丁寧に、気持ちを込めて表現した歌唱に注目してほしい1曲です。

うどん

ヒャダイン(前山田健一)が作詞・作曲を担当した、1stメジャーアルバム「one」の収録曲です。

Geroの好物がうどんであることをきっかけに生まれた曲ですが、歌詞は彼自身が「問題作であり自信作」と語るほど、直球な下ネタのオンパレード。ヒャダイン・Geroがそれぞれアイデアを出していく過程で悪ふざけが止まらなくなり、次々とうどんの麺やつゆなどに絡めた際どいフレーズが飛び出していったのだとか。

しかし、その悪ふざけすらしっかりエンタメに昇華させてしまうのがGeroの魅力。楽曲が発表されてから7年後の2020年、彼は「THE FIRST TAKE」のパロディで再び「うどん」の歌唱動画を投稿します。一発撮りの緊迫した雰囲気と楽曲のギャップに「笑いすぎて涙出た」「耳からの情報は歌手なんだけど視覚の情報が芸人」と多くのコメントが寄せられました。

Geroを語るうえで欠かせない人気曲にまで成長した「うどん」ですが、2021年に彼がアレルギー検査を行った結果、実はうどんアレルギーだったという衝撃のエピソードも。それでもなおうどん自体や楽曲への愛情は変わらないようで、現在でもライブでは定番曲として披露されています。

Just Be Friends -piano.ver-

ボーカロイド・巡音ルカ(めぐりねるか)が歌う「Just Be Friends」のカバー動画。アップテンポな原曲の雰囲気とは異なり、ピアノとGeroの歌声だけで紡がれるメロディが胸を打ちます。

タイトルの「Just Be Friends」には「ただの友達になろう(友達でいよう)」という意味があり、海外では恋人同士が別れる際や、相手から交際を求められて断る際などに用いられるフレーズ。この楽曲でも、かつては相思相愛だった2人の心がすれ違い、離れ離れになる切なさが描かれています。

Geroによる歌ってみたで特に印象的なのが、少し掠れた美しい高音や、吐息交じりにそっと言葉を紡ぐような歌い方。彼の持ち味ともいえる芯の強い歌声をしっかり残しながら、相手を愛しているのに別れを選ばなければいけない悲哀を表現しています。

この歌ってみたを投稿した当時、Geroは実際に恋人との別れを経験し、歌い手仲間である蛇足に相談していたのだとか。彼が感じたであろう悲しさや、心の痛みが込められたような歌声は必聴です。

マトリョシカ / めいちゃん×Gero

前述した“肉チョモランマ”でも有名なめいちゃんとのコラボ動画。米津玄師がボカロP・ハチとして2010年に投稿した楽曲「マトリョシカ」をカバーしています。

YouTubeでの総再生回数は、2024年3月時点で1,386万回以上。ボカロファンに長く愛されている楽曲のチョイスや、原曲への愛とリスペクト満載の歌ってみたで大きな反響を呼びました。

フレーズを交互に歌う箇所が多いこの曲では、鋭くハスキーな歌声のGeroと、真っ直ぐな歌声を持つめいちゃんそれぞれの魅力を存分に味わえます。「ああ」という短いフレーズや、子音の発音といった細かい部分にも2人の個性が表れているので、聴き逃さないように耳を傾けてみてください。

肉チョモランマの公式YouTubeチャンネルでは、2023年のワンマンライブで彼らが「マトリョシカ」を披露した際の映像も公開されています。ライブの瞬間だからこそ生まれるアレンジや、当時の会場の盛り上がりにワクワクしてしまうこと間違いなしです。

シャンティ

ボカロP・wotakuが手がけた「シャンティ」のカバー動画。2022年12月に投稿され、YouTubeでの総再生回数が600万回以上を記録した人気作品です。

「シャンティ」とは本来サンクスリット語で憎悪のない状態や平和を意味しますが、この曲に満ちているのは全く対照的でダークな雰囲気。夜の中華街で行われる怪しげな取引や、麻薬・暴力といった要素を連想させる歌詞に思わずゾッとしたボカロファンも多いのではないでしょうか。

呪文を唱えるような独特の歌い回しを求められる難曲ですが、Geroはキーの広さや多彩な表現力を活かして見事に歌い上げています。“気の良い男”のフリをして客を誘い、生きるか死ぬかの危険な世界に巻き込んでしまうキャラクターを表現するセンスにも要注目です。

2024年3月・配信者ハイパーゲーム大会に出演

Geroは2024年3月16日・17日、Kアリーナ横浜で開催される「加藤純一 presents
第二回 配信者ハイパーゲーム大会
」に出演します。

歌い手としての活動が広く知られている一方、実はゲーム実況者・トシゾーと共に外国人キャラを演じた実況動画を投稿するなど、大のゲーム好きでもあるGero。2023年に開催された第一回に引き続き、今回も参加プレイヤーに名を連ねました。

大会には、主催者である加藤純一をはじめとするゲーム実況者の他、天月・そらる・蛇足など人気歌い手も参戦します。本編の模様はOPENREC.tv(オープンレックティービー)で無料配信も行われるので、チケットを入手できなかった人はぜひ、PCやスマホでGeroの活躍を応援してみてください。

最後に

歌ってみたやライブで音楽を発信したり、ユニークな企画動画に全力で打ち込んだりと、さまざまな形でリスナーを楽しませてくれるGero。

各メディアへの出演や動画投稿に関する情報は、公式Xアカウントなどで随時更新されています。彼のことをもっと知りたいと感じた人は、今回紹介できなかった動画やアルバムなどもチェックしてみてくださいね。

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