ミュージカル「刀剣乱舞」の公演順は?おすすめ公演と主要キャストを徹底解説

ミュージカル「刀剣乱舞」の公演順は?おすすめ公演と主要キャストを徹底解説

ミュージカル「刀剣乱舞」おすすめ公演 Part.1


ここからは、刀ミュを初めて見るという人に向けておすすめの公演をご紹介します。

主な出演者やストーリー、見どころなどを解説していくので、どれから見ようか迷ったらぜひ参考にしてしてください。

幕末天狼傳


新撰組や幕末など、日本史の中でも特に人気の高いテーマを取り上げているのが「幕末天狼傳」です。

出演する刀剣男士も新撰組とゆかりのあるメンバーが中心で、加州清光役に佐藤流司大和守安定役に鳥越裕貴和泉守兼定役に有澤樟太郎堀川国広役に阪本奨悟蜂須賀虎徹役に高橋健介長曽祢虎徹役に伊万里有がキャスティングされています。

大和守安定が最期まで側にいられなかった元主・沖田を思う姿や、長曽祢虎徹に対して葛藤や羨望を感じる蜂須賀虎徹など、歴史の中で“選ばれたもの”と“選ばれなかったもの”に思いをはせるようなセリフの数々が印象的な作品です。

初演は2016年9月〜10月に上演され、のちに2020年9月〜11月に「幕末天狼傳2020」として再演されました。

再演ではミュージカルパートでもほとんどの楽曲が一新されたのですが、中でも「空は知らない~選ばれぬ者」は、かつて“モノ”だった刀剣男士が自分の使命に向き合う心情が描かれた作品を象徴するナンバーとなっています。

新撰組という人気の高いモチーフに加えて、「刀剣乱舞」における正しい歴史の重要性や刀剣男士が戦う理由などを掘り下げている同作。

ゲームからのファンのみならず、「刀剣乱舞」をこれから知っていく上での入口にふさわしい作品と言えるでしょう。

三百年の子守唄


2017年に上演された「三百年の子守唄」は、刀ミュの中でも特に人気の高い公演です。初演は2017年3月に開幕し、同年5月には中国・珠海大劇院での公演も実施。再演は2019年1月〜3月に「三百年の子守唄2019」として上演されました。

登場する刀剣男士は、崎山つばさ演じる石切丸荒木宏文演じるにっかり青江太田基裕演じる千子村正spi演じる蜻蛉切横田龍儀演じる物吉貞宗財木琢磨(初演)・牧島輝(再演)が演じている大倶利伽羅の6人。

出陣先で後の徳川家康となる赤ん坊を拾った刀剣男士が、服部半蔵や井伊直政、本多忠勝といった家康の家臣に成り代わって家康の生涯に寄り添う物語が描かれています。

見どころとなるのは、子育てに奮闘する珍しい刀剣男士たちの姿。赤ん坊をあやしたり慣れない手つきで乳母車を扱う様子がコミカルに描かれていますが、本来は“武器”である彼らの人間に対する愛情を垣間見られる印象的なシーンでした。

刀剣男士の愛情は劇中で繰り返し歌われる子守歌「瑠璃色の空Ⅰ〜Ⅲ」でも表現されています。

注目すべきは、同公演が刀ミュ初参加となる千子村正と蜻蛉切の“村正派”コンビ。自由奔放な千子村正とやや振り回されがちな蜻蛉切という関係性を息の合った掛け合いで表現しただけでなく、高い歌唱力によるハーモニーで観客の心を掴みました。

2人のパフォーマンスはファンの間でも人気が高く、2023年3月~5月には360度回転する客席で話題になったIHIステージアラウンド東京にて「千子村正 蜻蛉切 双騎出陣 ~万の華うつす鏡~」が上演されています。

静かの海のパライソ


静かの海のパライソ」は、寛永時代に起きた島原・天草一揆をテーマとした作品です。

初演は2020年3月から東京・兵庫・福岡・宮城で実施予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で上演できたのは東京での7公演のみ。その後2021年9月〜11月に再演となる「静かの海のパライソ2021」の上演が決まり、東京・福岡・大阪・宮城を巡回しています。

鶴丸国永役に岡宮来夢大倶利伽羅役に牧島輝浦島虎徹役に糸川耀士郎日向正宗役に石橋弘毅豊前江役に立花裕大松井江役に笹森裕貴がキャスティングされ、鶴丸国永、浦島虎徹、日向正宗の3人が同時に“天草四郎”に成り代わるという斬新な物語が繰り広げられました。

3人は島原の各所で天草四郎を名乗って一揆に参加する民衆3万7千人を集めるのですが、その真の目的は一揆に参加した庶民のほとんどが殺されるという史実通りの結末へ導くこと。

「刀剣乱舞」は他のメディアミックスでも人の死や戦場が描かれることの多い作品ですが、同作では刀を持つ身分ではない多くの庶民が犠牲になる瞬間を鮮烈に描いているため、特に残酷さが際立った作品として知られています。

2.5次元ミュージカルの本質であるエンターテインメント精神を忘れずに、命の大切さや戦の悲惨さを訴える力強いメッセージ性も兼ね備えることで刀ミュの新たな可能性を実現してみせた作品と言えるでしょう。

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