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黒羽麻璃央の代表的な出演作厳選5作
ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズン 菊丸英二 役
ここからは、黒羽麻璃央の代表的な出演作をご紹介していきます。
彼のキャリアをスタートさせた作品が、ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンです。
黒羽は、天真爛漫な青学のムードメーカー・菊丸英二(きくまる えいじ)(7代目)を演じ、原作ファンも納得のビジュアルと演技を披露しました。
意外にも黒羽が初舞台で感じたのは、大きな挫折でした。
ジュノンボーイ出身だったこともあり、自信を持って稽古に臨んだ黒羽でしたが、やってみると歌・ダンス・芝居どれをとってもキャストの中で一番できず、毎日泣きながら稽古場から帰っていたそうです。
ひたすら練習し、初日に向けて全力を注ぐ日々が続いた2年間。この時期について、黒羽は学校に通う感覚だったと後に語っています。
黒羽自身は本作に対して苦労した思い出が多いようですが、舞台上では初舞台から堂々としたパフォーマンスを披露しました。
黒羽演じる菊丸を見た観客の反応で印象的なのは、菊丸がこんなにかっこいいキャラだと思わなかったという声です。
原作でも元気印が取り柄の菊丸は可愛らしい面が目立つキャラですが、黒羽は普段の可愛らしい菊丸と試合中のカッコいい菊丸のギャップを丁寧に演じ分けました。
また、持ち前の身体能力の高さで菊丸のアクロバティックなプレイを表現。黒羽の大柄さが目立たないほど軽やかな立ち居振る舞いで観客を魅了しました。
テニミュに出演した2年間、最後まで菊丸英二を全力で演じ切った黒羽は、記憶に残る役者として確かな成長を見せています。
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ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズ 三日月宗近 役
ミュージカル『刀剣乱舞』五周年記念 壽 乱舞音曲祭
初日の幕があがりました。
本当にありがとうございました!そして、改めて五周年おめでとうございます。
演劇の神様にも守っていただけた気分です。
皆様これからもよろしくお願い致します!#刀ミュ pic.twitter.com/IO18c0pR7T
— 黒羽麻璃央 (@m_kuroba) January 9, 2021
2.5次元俳優として黒羽の名を全国区まで押し上げたのが、ミュージカル「刀剣乱舞」(とうけんらんぶ)シリーズです。
「刀剣乱舞」とは、日本刀を擬人化した付喪神”刀剣男子”を収集・強化し、出没する敵を討伐する刀剣育成シミュレーションゲーム。
個性豊かな人気キャラクターが登場する本作において、黒羽は主要キャラクターの三日月宗近(みかづき むねちか)を演じています。
この刀は、日本刀の中でも最高傑作にふさわしい五振を意味する天下五剣に数えられ、その中でも最も美しい刀として国宝に指定されています。
キャラクタービジュアルにもこれらの要素が取り込まれており、引きこまれるような凛とした美しさが大きな魅力です。
キャラクター像としては常に余裕があり、物腰柔らかく、”究極のマイペース”と称されています。
黒羽は、テニミュの菊丸とはまるで正反対のこのキャラクターを圧倒的な貫禄で見事に演じきりました。
彼自身、ミュージカル「刀剣乱舞」は自分の世界を広げてくれた作品であると明かしています。
というのも、本作を通して演出を担当した茅野イサムから芝居のイロハを叩き込んでもらった経験が大きな財産になったのだそう。
「刀剣乱舞」なくして、現在の黒羽の活躍はなかったかもしれません。
本作の三日月を通して黒羽のファンになったという人も多く、彼のブレイクの火付け役と言っても過言ではないでしょう。
2018年には、刀剣男士として「第69回 NHK紅白歌合戦」の企画コーナーに出演。
この出演を境に一躍注目を浴び、仕事のオファー増加につながったそうです。
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舞台「黒子のバスケ」 黄瀬涼太 役
㊗️大千穐楽
ありがとうございました、、
言葉が見つからない。話がもしも続いたら20代の黄瀬も30代40代の黄瀬も僕が演じたい
一生涯演じてみたいどうか黄瀬くんの未来の中に「みんなの応援のおかげで優勝できたっス!!先輩達の借りを返しといたっスよ〜」って言葉が生まれるの願ってます。 pic.twitter.com/7N37GDtPTh
— 黒羽麻璃央 (@m_kuroba) May 19, 2019
「刀剣乱舞」とほぼ同時期に出演していたのが、舞台「黒子のバスケ」です。
黒羽は、主人公・黒子の元チームメイトでライバルでもある黄瀬涼太(きせ りょうた)を好演しました。
この舞台は、黄瀬のビジュアルの完成度に加え、黒羽の芝居の説得力が感じられる作品です。
見るものを圧倒する迫力満点の試合シーンは、役者陣の熱演によって、まるで本物のゲームを観戦しているような臨場感を感じさせます。
試合終了後、黄瀬が思わず感情を溢れさせるシーンでは、黒羽の魂を込めた芝居が多くの観客の心を揺さぶりました。
彼は、原作を忠実に再現しつつ、生身の人間が血の通った芝居を通してキャラクターの感情をリアルに表現する醍醐味を見出しました。
黒羽は、2.5次元作品が人々を感動させる域に到達していることを身をもって証明したのです。
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ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」 ロミオ 役
本日の公演もありがとうございました。
ライブ配信でご視聴してくださいました方々もありがとうございました。
とにかく幸せいっぱいって事を伝えたかったです。すいません!
また明日からもよろしくお願い致します。#ロミジュリ pic.twitter.com/yAsO0RJmxc— 黒羽麻璃央 (@m_kuroba) June 5, 2021
黒羽は2019年頃から2.5次元作品だけでなく、グランドミュージカルにも出演するようになります。
シェイクスピアの名作「ロミオ&ジュリエット」では、2019年にマーキューシオ、2022年にロミオとしてそれぞれ出演しています。
過去作品に比べても歌の割合や難易度がぐっと上がり、高い精度が要求される中、難役ものびのびと演じているのが印象的でした。
戯曲に込められた悲劇性と、そこに向かっているとは露ほども思わず、目の前の恋や青春を謳歌する若者たちのギャップが見事なコントラストを描いています。
様々なキャリアを経て成長した黒羽だからこそ駆け抜けることができた作品ではないでしょうか。
ミュージカル「るろうに剣心 京都編」 志々雄真実 役
ミュージカル『るろうに剣心 京都編』
志々雄真実 役で出演させていただきます。
2年前残念ながら全公演中止になってしまった作品。
必ず、リベンジしたかった作品であり、志々雄真実という人間でした。
演じられる機会を再び与えてくださって感謝しております。何卒、よろしくお願い致します!! pic.twitter.com/3CZ3E0d2FL
— 黒羽麻璃央 (@m_kuroba) January 25, 2022
最後にご紹介するのは、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」の志々雄真実(ししお まこと)です。
志々雄は、火傷でただれた顔面に包帯ぐるぐる巻きというショッキングなビジュアルが印象的なキャラクター。
黒羽はこれを忠実に再現して本番に挑みましたが、舞台上では顔面に熱がこもって普通に演じるだけでも相当大変だったそうです。
また、志々雄は悪役ながら原作でも非常に人気の高いキャラクターであり、そのカリスマ性を演じるのは並大抵のことではありません。
「るろうに剣心」はストーリー上、殺陣がとても重要な作品のため、アクションも必然的に激しくなっていきます。
様々な面で負荷がかかる役ですが、黒羽は裏の苦労を全く見せることなく、最後まで圧巻の演技を見せつけました。
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最後に
今回は、2.5次元作品を中心に様々な舞台やメディアで大活躍中の俳優・黒羽麻璃央をご紹介しました。
現在、「ミュージカル『刀剣乱舞』~陸奥一蓮~」に出演中の黒羽。
さらに2024年4月12日には、出演映画「氷室蓮司」が公開されました。
これからますます活躍の場を広げていくであろう黒羽麻璃央の今後に注目です。