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星空美咲のおすすめ公演
東上公演初ヒロイン作品『銀ちゃんの恋』
2021年に上演された、つかこうへいの人気戯曲「蒲田行進曲」を原作とした、恋と人情の物語です。
星空が演じたのは、破天荒な映画スター倉岡銀四郎、通称銀ちゃん(水美舞斗)の恋人で、銀ちゃんの子供を身ごもる女優の小夏。
小夏は、往年のスター女優であると同時に、一方で銀ちゃんの子供をお腹に抱えながら、自身の身の回りのささやかな幸せを願う普通の女性という難しい役柄ですが、星空は入団2年目という若さでありながら、その心情を得意の美声と演技力で表現して好評を博しました。
3度目の再演となった本作は、宝塚としては異色の昭和を舞台にした作品であると同時に、星空のトップ娘役候補としての期待を高めた作品として人気があります。
新人公演初ヒロイン作品『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』
(※動画は、本公演時)
本作は、2022年に上演された、19世紀の天才ピアニスト、フランツ・リストの人生を、運命の女性マリー・ダグー伯爵夫人やライバルであるショパンとの関係を交えて描いた物語です。
トップコンビ柚香光×星風まどかが主役を務めた本公演に対し、新人公演では侑輝大弥×星空美咲で演じました。
星空は当時を振り返って、「マリー役は今までで最大の難役だった」と語っています。
更に、初めての大劇場でのヒロイン役ということもあって、当時の花組トップスターかつ本公演でマリー役を演じた星風まどかから、足の踏み出し方に至るまで細かいアドバイスをもらいながら、懸命に役作りに励んだそうです。
その結果、リストとの道ならぬ恋に苦しみながら、彼の理想に共鳴し行動に移す芯の強さと、心のすれ違いによる切なさを見事に表現し、「明日からでも本公演の舞台にマリーとして立てる!」と絶賛を浴びました。
特に貴族でありながら民主化運動に参加する際に披露した、情熱的なダンスと高音での歌唱パートは、彼女の成長の速さに驚く声がネット上に溢れたほど。
また、リストを演じる侑輝とのデュエットでは相手に寄り添うような歌声も見せ、「男役の魅力を引き立たせる、さすがトップ娘役候補」と高い評価を得ました。
全国ツアー初ヒロイン作品『激情』
2023年に上演された、プロスペル・メリメ原作の小説「カルメン」をモチーフに描かれた、スペインを舞台に、軍の下士官であるドン・ホセ(永久輝)が自由奔放な魔性の女カルメン(星空)との恋によって滅びていく物語です。
星空演じるロマ(ジプシーのこと)のカルメンは、彼女の今までの品の良いヒロインらしい役柄からは一転、粗野でがさつで色っぽい女性です。
自分の欲望に忠実で縛られることを嫌うカルメンは、ともすれば自分勝手な女とも映りますが、そんな彼女を「ホセが恋に落ちるのも納得」の情熱のほとばしる魅力的な女性として表現しています。
いつもの可愛らしい美声も封印し、湿っぽくて重い発声によってファンを驚かせました。
「和物の雪組」出身で情念のこもった深い演技を得意とする永久輝との相性は抜群で、永久輝×星空コンビの魅力が伝わる名作として人気があります。
永久輝せあ×星空美咲トップコンビお披露目公演『ドン・ジュアン』
2024年7月〜8月に上演された、永久輝せあ&星空美咲のトップお披露目公演。
スペインのセビリアを舞台に、酒・女・暴力とあらゆる悪徳に染まった色男ドン・ジュアン(永久輝)が、真に愛する女性マリア(星空)と出会ったことで破滅への道をたどる、人気のフレンチ・ミュージカルです。
星空は、トップ娘役に就任して初めての舞台とは思えない安定感で、ダメ男のドン・ジュアンを包み込む、強い母性を持った大人の女性を演じました。
上演後は、「一言発しただけで、ヒロインだと分かる」「歌声が美しい!」と絶賛を浴び、多くの新たなファンを獲得しました。
まとめ
星空美咲は、キュートなビジュアルとヒロインオーラに、歌・ダンス・演技力と高いスキルを兼ね備えた、人気の花組トップ娘役です。
「目の前の役や作品に対して真摯に向き合っていきたい」と、芝居に対して真摯に取り組む彼女の姿を、ぜひ一度劇場で目にしてください。