目次
映画『春の香り』主要キャスト Part 2
ユウカ:篠崎彩奈(しのざき あやな)
ハルカの姉・ユウカ。ハルカの唯一の姉妹として、彼女を支えます。
ユウカは、俳優の篠崎彩奈が演じます。
2011年、AKB48第13期研究生オーディションに合格。2021年12月には芸能活動10周年を迎えています。
また、食生活アドバイザー検定3級・2級、実用毛筆書士認定試験3級など、多数の資格を所持しており、2022年3月にファイナンシャル・プランニング技能検定3級に合格してからは、金融知識の発信も盛んに。
- 今回この作品に携わらせていただけたこととても嬉しく思います。ハルカさんのお姉ちゃん役ということでたくさんのことを考えました。ご両親とはまた違った『お姉ちゃん』という立場での葛藤や苦しみがあったと思います。色々な葛藤の中でも、大好きな妹の一番の味方でありたいという感情は常にありました。その葛藤や姉としての想いが画面から伝わったら嬉しいなと思います。家族役の皆さんは本当に素敵なみなさんでハルカは本当の妹のように可愛く父母も優しくて、この現場が大好きでした。丹野監督は“自然体”を求めていたので本当の家族のように仲良くできたのはとても嬉しかったです。私自身、この作品を通して学んだことが多く成長することができました。この映画を見てくださった方にハルカさんの想いが伝わると嬉しいです。
孝之:松田一輝(まつだ かずき)
ハルカの父親・孝之は、作品の舞台となった愛知県江南市出身の松田一輝が演じます。
主な出演作は、『天才てれびくんMAX』のドラマや、『クローズZERO /ZEROⅡ』、『ピューッと吹く!ジャガー』、『僕の彼女はサイボーグ』など。
なお、俳優業は引退しており、現在はインフルエンサー事務所・KOUENの経営や、短編映画プロジェクト・MIRRORLIAR FILMSの立ち上げプロデューサーなど、多岐にわたって活動しています。
- 13年前に俳優を退いた私に出演オファーが来た時は驚きました。愛知県江南市の坂野春香さんのお話。映画化。私が生まれ育った地元での撮影。春香さんの想いに心が揺れました。13年ぶりに演技をすることに恐怖もありましたが、春香さんの生き様や坂野さんご夫妻の想い、スタッフさんの熱量に導かれ出演を決意しました。撮影中は4人家族でいる時間がとても愛おしく、シーンによっては胸が張り裂けるくらい苦しく悲しかった。毎日を大切に丁寧に生きたいと教えてくれた撮影現場になりました。是非、観ていただけると幸いです。
美佐子:櫻井淳子(さくらい あつこ)
ハルカを支える温厚な母親・美佐子は、俳優の櫻井淳子が演じます。
1991年放送のドラマ『葡萄が目にしみる』でデビューし、1993年『第31回ゴールデンアロー賞』では最優秀新人賞を受賞。
直近では、2024年4月期ドラマ『肝臓を奪われた妻』中村聖子役、同年10月にもドラマ『嘘解きレトリック』にて藤島雪乃役を演じています。
- 命と向き合った坂野春香さんのドキュメンタリー番組を拝見し、あまりにも短い人生で胸が痛みました。私にも春香さんと同世代の娘がいます。だからか、他人事のように思えなくて、何か彼女の思いを残すお手伝いができたらと思ったんです。命と向き合う恐怖というものは、計り知れません。でも、最後まで自分らしく生きた春香さんの思いはもちろん、彼女に寄り添い、支えた家族の思いもこの作品を通して感じ、そして心に残れば嬉しいです。
高松:笠井信輔(かさい しんすけ)アナウンサー(特別出演)
ハルカの父親・孝之の同僚・高松として、フリーアナウンサーの笠井信輔が出演します。
東京都世田谷区生まれ。1987年に早稲田大学を卒業後、フジテレビのアナウンサーに。
朝の情報番組『とくダネ!』を20年間担当後、2019年9月末日に33年勤めたフジテレビを退社し、フリーアナウンサーに転身しますが、その2か月後に血液のがんである悪性リンパ種と判明。
4か月半の入院、治療の結果「完全寛解」となり、病を乗り越えます。現在は、テレビ、ラジオ、講演、がん知識の普及活動など幅広く活動しています。
- 本作の主人公のモデルとなった坂野春香さんのご両親にお会いするきっかけは、2年前。中日新聞の「がんがつなぐ足し算の縁」という私の連載へのご両親からの投書でした。亡くなった方の話はなかなかつらいものがあると当初は思いましたが、両親によって書かれた闘病記「春の香り」を読んで、私の考えは変わりました。それは涙の闘病記ではなく、最後まで自分らしく生きようとする春香さんの、そしてそれを全力で支えるご家族の「生き切る記録」だったのです。感銘を受けた私は、ぜひ春香さんのことを世の中に伝えたいと、ご自宅を訪ねました。そこでご両親からお聞きしたのは、亡くなる直前まで、「人のために生きたい」と願う春香さんの強い意志でした。その遺志を継いでご両親が書かれた「春の香り」。この本にどれほどの人が励まされたでしょう。そしてこの本を原作とした映画ができました。その作品に春香さんのお父さんの同僚役として参加させていただけるなんて、こんなに嬉しいことはありません。「逝きたい」ではなく「生きたい」という強い思い。最後まで病を乗り越えるために頑張った春香さんとご家族の物語をぜひ体験してほしいです。
映画『春の香り』製作陣
監督:丹野雅仁(たんの まさと)
兵庫県小野市出身。1987年単身渡豪。放浪生活の末、1990年公開のオーストラリアの映画『RESISTANCE』などにスタッフ兼キャストとして参加。
1992年に帰国し、2001年公開の映画『殺し屋1』の続編にあたる『1-イチ-』にて監督デビューを果たします。その後も『メイド・イン・ヘヴン』、『あの夜、コザにいた』などの映画作品や、『ケータイ捜査官7』といったドラマでも監督を担当しています。
- 僕らの「映画を作る仕事」は、あまり生死に関係ない。だから最初は、春香さんの「命」を映画にするのが恐かった。しかし、彼女が願ったであろう「フツーの18歳の女の子の経験」を彼女に贈れるのがフィクションの力であり、さらにそのフィクションが、「自分の存在を残したい」という彼女の思いを世に届ける手段となり得るなら、と思い挑戦した。
「命」を扱うからには、それなりの覚悟を持って臨んだつもりだ。
プロデューサー:堀ともこ(ほり ともこ)
本作のプロデューサーを担当するのは、映画プロデューサーの堀ともこ。芸能プロダクション・株式会社TTGlobalの代表取締役でもあります。
2023年公開の映画『いちばん逢いたいひと』をはじめとした、「命の大切さ」と「人と人との絆」をテーマに「生きる意味を問う」作品を制作。なお、映画『いちばん逢いたいひと』は、2024年開催の「尾道映画祭」や「ユニバーサル映画祭2024」といったイベントでも上映されたロングラン作品です。
- 私の娘が白血病になり、骨髄移植をしなければ命は助からないと宣告を受けた時、隣の無菌室には、同じ病気で骨髄ドナーを待っている少女がいました。私の娘は入院して数ヶ月後にドナーが見つかりましたが、結局その少女にはドナーが見つかることはありませんでした。しかし、その少女の母親は、私たち親子のことをずっと応援し続けてくれました。私は、自分の娘が生き残ったことにずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そして、あの時の母親の姿を「春の香り」著者の坂野さんに重ねずにはいられませんでした。坂野春香さんの「綺麗ごとではない生き様」を世の中に発信し、命をまっとうした先に何があるのかを、皆さまと共に見届けたいという強い想いに駆り立てられ、この映画の製作を決意いたしました。どんな命も自分1人のものではありません。命とは、必ず誰かと共にあるものだと思います。
映画『春の香り』主題歌:「ハルカ」
本作の主題歌「ハルカ」を歌うのは、シンガーソングライターの山本雅也。
1981年、青森県出身。2012年にリリースしたデビュー作「あの夏の約束」から6曲連続でTV番組にタイアップされ、2023年にはメジャーデビューシングル「青色の航海〜君に捧げる応援歌〜」をリリース。同曲も映画『いちばん逢いたいひと』の主題歌に起用されています。
また、公益財団法人日本骨髄バンク普及大使としての一面も持っており、音楽活動を通してドナー登録の普及を発信しています。
主題歌「ハルカ」のサウンドプロデュースは清水アツヨシが、エグゼクティブプロデューサーは山本和紀がそれぞれ担当しています。
ピアノを基調とした美しいメロディと、繊細な歌詞が物語に彩りを加えており、アカペラから始まる楽曲後半パートは必聴です。
なお、同曲は各種音楽配信サービスにて配信されています。
- 当初主題歌を制作するお話しを聞いたとき、いったい今の自分にどんなテーマで、どんな物語で楽曲を制作しようか本当に悩みました。軽々しく、すぐに引き受けることができなかったから。でも、映画の台本と原作「春の香り」を読ませて頂き、「春香」さんの想い出が僕に曲を描かせてくれました。今まで曲を「作ってきた」ことはあるけれど、「作らせて」もらったことは初めての経験でした。そしてなによりも、彼女の想いが僕自身の音楽活動に再び元気を与えてくれました。「ハルカ」を聴いて僕と同じように、「春香」さんから何かを感じて貰えたらとっても嬉しいです。
最後に
脳腫瘍と闘いながら、最後まで希望を捨てずに懸命に生きたハルカと、彼女を支えた家族の愛情がしなやかな感動を生む青春ストーリー『春の香り』。
人生において大切なもの、愛おしいものとは何なのか。当たり前のように過ぎていく日常の尊さを感じる作品となっています。
気になった方は、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。