ロキ|登場した7つの最重要ワードとシーズン2の展開を考察!

ロキ|登場した7つの最重要ワードとシーズン2の展開を考察!

Disney+オリジナルドラマとしてスタートした『ロキ』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の世界に、新しい概念をもたらした作品です。

全6話と海外ドラマの中では短めの作品ですが、毎回サプライズが用意されており、マーベルファンを熱狂させました。

この記事では、ドラマ『ロキ』で明かされた重要ワードや、すでに確定しているシーズン2について展開を考察していきます。

『ロキ』や、MCU全体に関わる重大なネタバレを含んでいるため、まだ鑑賞していない方はご注意ください。

今後のシリーズに関わる7つの最重要ワード

変異体

主人公のロキは2011年公開の『マイティ・ソー』から登場している、シリーズを代表するヴィラン(悪役)です。
シリーズを重ねるごとに人気が高まり、ヒーローとしての一面も垣間見ることができました。

しかし、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の冒頭で、ソーを助けようとしたロキは、サノスによって殺されてしまいます。

基本的にMCUの世界では、人を生き返らせることはできません。そのため、今作に登場するロキは、『アベンジャーズ』1作目で分岐した「別の世界のロキ」です。

このように、本来の時間軸から外れてしまった存在を、今作では「変異体」と呼称しています。

メインキャラクターであるシルヴィも、ロキの変異体で、「女性版ロキ」といえる存在です。彼女以外にも、サノスに殺されなかった世界のクラシック・ロキや、子どもの姿のキッド・ロキといった、ロキの変異体たちが登場しました。

変異体の概念は今作から生まれたものですが、今後のMCUでも使われていく重要ワードです。

神聖時間軸

ロキが四次元キューブを使い、アベンジャーズから逃げたように、世界は幾度となく分岐をくり返しています。ところが、MCUの世界では決められた1本の「神聖時間軸」があり、勝手な分岐は許されていません。

神聖時間軸ではロキが殺されることも、サノスが宇宙の人口を半分にすることも、すべてが予定どおりの出来事でした。

しかし、『ロキ』の最終話では、神聖時間軸が制御できないほど分岐している様子が描かれます。ロキ自身もまったく別の時間軸に移動してしまったため、もはや神聖時間軸に意味はありません。

問題は「これまでのMCU作品が神聖時間軸に沿って動いていた」という点です。この問題が後に解説する、マルチバースに繋がります。

ロキ

今作のロキは『マイティ・ソー バトルロイヤル』での記憶を持っていません。自分の最期を目撃してはいますが、『アベンジャーズ』以降に起こった出来事を経験していないのです。

そのため、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で死亡したロキと、今作のロキとは、まったくの別人といえます。

今後のシリーズでマルチバース間の移動が可能になれば、今作のロキが神聖時間軸に合流し、ソーやジェーンたちと再会することも夢ではありません。

共通の敵に対抗するためアベンジャーズの面々と合流するのか、それともロキは単独で世界の裏側から悪と対峙していくのか。どちらにせよ、ロキのMCU退場は延期され、今後も重要キャラクターになることは確定しています。

また、今作ではロキがバイセクシャルであることが明かされました。性的趣向も含めた「多様性」を重視している近年のMCUにおいて、この設定は極めて重要な意味を持ちます。

メビウス・M・メビウス

メビウスは神聖時間軸を監視する組織、TVAのエージェントです。ドラマの終盤では、シルヴィと並び、ロキが信頼している仲間の一人となりました。

しかし、最終話に登場した別世界のメビウスは、ロキの記憶を持っていません。複数の時間軸が生まれた結果、ロキと知り合っていないメビウスが誕生し、すべての関係がリセットされています。

この別世界のメビウスは、ロキの友人であるとは限りません。続くシーズン2では敵として登場する可能性もあり、性格や思想が変化していることも考えられます。

一方、神聖時間軸にいたメビウスは、無限に分裂する時間軸を呆然と眺めていました。別の時間軸に移動したロキと合流するまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

TVA

「TVA」とは、MCUにおける神聖時間軸を監視している組織です。おもな任務は時間軸を乱す変異体を剪定することで、TVAのエージェントは過去・未来を問わず、さまざまな時代に移動できます。

今作で初登場した組織ですが、これまでのMCU世界を裏から守ってきた存在といっても過言ではありません。

『ロキ』の第6話では、神聖時間軸が大きく分岐しますが、ロキが移動した別の時間軸にもTVAは存在していました。しかし、創設者の顔が別人になっていることや、メビウスがロキの記憶を持っていないなど、変化している部分も多々あります。

在り続ける者

第6話において、ロキとシルヴィはついにTVAの指導者と対峙しました。

その正体は「在り続ける者」と呼ばれる男で、世界を思いどおりに動かしていた、今作の黒幕です。そして、マルチバースによる戦争を防いでいる、神のような存在でした。

物語の終盤、シルヴィは在り続ける者を殺してしまい、神聖時間軸が崩壊します。そればかりか、在り続ける者の凶悪な変異体が解き放たれ、MCUの世界に大きな影響を及ぼしました。

今作で在り続ける者を演じたのは、『アントマン』第3作目にて征服者カーンを演じるとされていた、ジョナサン・メジャースです。このことから、カーンは在り続ける者の変異体であることがわかります。

征服者カーンはサノスに代わる、史上最悪のヴィランです。原作ではタイムマシンを使いますが、MCUではマルチバースを最初に発見した人物であることから、マルチバースにまつわる能力を持っていることは間違いないでしょう。

また、ロキが移動した別の時間軸では、TVAの本部にカーンと思われる石像が設置されていました。すでに多大な影響力を見せているカーンは、『ロキ』シーズン2でも大きく関わってくることが予想されます。

マルチバース

この記事でも何度も出てきたキーワード「マルチバース」とは、幾重にも分岐した世界、つまり並行世界を指す言葉です。在り続ける者の死により、統一されていた世界が崩壊し、MCUの世界にマルチバースがもたらされました。

今後のMCU作品では、マルチバースがテーマになる作品が多くあります。すでにアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』にて、世界のさまざまな可能性を見せるという試みがされ、マルチバースをめぐる戦いも描かれました。

また、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』や、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』など、マルチバースの導入が確定している作品も製作されています。

マルチバースの導入により、MCUの醍醐味である「合流」はさらに加速し、シリーズ外の作品からの参戦も可能になりました。

実際に20世紀フォックス(現在はディズニーが買収)にて製作されていた、『デッドプール』のMCU入りが確定済みです。

また『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』では、ソニーが製作した『スパイダーマン』シリーズのヴィランが再登場します。

このように、マルチバースはMCUをさらに巨大なシリーズにする新しい設定です。『ロキ』ではマルチバースの誕生を描いているため、フェーズ4の作品でも特に重要な作品であることは間違いありません。

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