2022年に配信を控えている「ミズ・マーベル」。
新たな女性ヒーローの誕生、とても楽しみですね!
先日、新たに作品制作を発表したマーベル・スタジオですが、今後配信と公開を控える作品が非常に多く、
「楽しみだけど、作品が多すぎて混乱する!」
という方も多いのではないでしょうか?
今回は、ミズ・マーベルの原作やキャラクターの能力、展開考察を紹介していきます。
目次
「ホークアイ」の次は「ミズ・マーベル」!
ミズ・マーベルを名乗るのは、10代の女の子カマラ・カーン。
MCUで10代の女の子が主人公として描かれるのは初めてのことです。
また、主人公のカマラはパキスタン系でムスリム(イスラム教の信者)というこれまでにない設定。
ヒーローとしての成長や葛藤だけでなく、家族の在り方や、アメリカで暮らしながらムスリムであるということがどういうことか…
などなど、ヒューマンドラマ要素も多いドラマになりそうです。
そんなカマラ扮するミズ・マーベルの原作やコミック、実写キャストなどを紹介していきます。
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主人公はミズ・マーベル(カマラ・カーン)
アメコミが大好きな10代のパキスタン系アメリカ人であるカマラ・カーン。
イスラム教を信仰する厳格な家庭に育ちながらも、キャプテン・マーベルを崇拝し自分もヒーローになることを夢見る女の子です。
特殊能力のない平凡なカマラは、キャプテンマーベルは雲の上の存在…でしたが、なんとカマラにはインヒューマンズの血が流れていました。
自分の正体を知らなかったカマラですが、インヒューマンズの能力の源となるテリジェンミストを偶然浴びたことにより、自分の能力が開花します。
自分もヒーローになれることを知り、リスペクトの念を込めミズ・マーベルを名乗り、ヒーローとなります。
人体実験により誕生し超人的なパワーを持つ人種。それぞれに特化した能力は異なる。
テリジェンクリスタルという物質により発生するテリジェンミスト。
この霧を浴びないとインヒューマンズの能力は開花されないままなので、物語の重要なきっかけとなる。
コミックでのミズ・マーベル
コミックでの初登場は、2013年ととても新しいヒーローのカマラ。
その後、「ミズ・マーベル」として単独作品が描かれるや否や、奥深くもクスッと笑えるストーリーや斬新な設定が話題を呼び、あっという間に人気ヒーローの仲間入りを果たしました。
コミックファンからの支持はもちろん、「ヒューゴー賞最優秀グラフィック・ストーリー賞」にも選ばれるほど、作品は高く評価されています。
ミズ・マーベル(カマラ・カーン)の能力は?
ミズ・マーベルの能力は分子レベルで肉体を自在に変形させることです。
体の一部分だけを大きくするのはもちろん、アントマンのように巨大化したり、はたまた腕を伸ばしたり…
「ファンタスティック・フォー」のMr.ファンタスティック(リード・リチャーズ)と「ONE PIECE」のモンキー・D・ルフィの能力を合わせたような戦い方をします。
ソーのように生まれながらにパワーを得ているヒーローや、アイアンマンのようにスーツを着用して戦うヒーローとは違い、後天的にパワーを得るヒーローとして描かれます。
元々、普通の人間だったキャプテン・アメリカと境遇が似ているようにも感じますが…カマラはキャプテン・アメリカのように血清によりパワーを得る覚悟がないどころか、自分がインヒューマンズだったことすら知りません。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でも、ヒーローになるということがどういうことなのかを提議する内容でしたが、全く新しい境遇でヒーローについての存在意義が問われる作品になりそうですね。
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「ミズ・マーベル」のキャストや製作者
ミズ・マーベル役(カマラ・カーン)/イマン・ヴェラーニ
主役に大抜擢されたのは19歳のイマン・ヴェラーニ。
演じるカマラと同様に、自身もパキスタン系でイスラム教の家庭に育ちます。
これまで、自身で制作した短編映画には出演していましたが、ハリウッド作品は今回が初めて。
マーベル・スタジオはキャスト発表時に、「いかに役に忠実かを最重要とし、知名度や経歴は問わないことを決めていた」とキャスティング当時の胸を明かしていますが…コミックから飛び出てきてようなぴったりなキャスティングですよね!
コミックのクリエイターも、主役に抜擢されたイマンへ祝福のメッセージとともに「彼女は本物だ」とコメントしています。
She is the real deal.
— G. Willow Wilson (@GWillowWilson) September 30, 2020
ブルーノ・カレッリ役/マット・リンツ
カマラの親友であり、高いIQの持ち主であるブルーノ。
ミズ・マーベルの正体がカマラであることを知り、家族や友達にバレないように協力してくれるキャラクターですが、ドラマではどのように描かれるのか楽しみですね。
演じたマット・リンツは「ピクセル」(2015)や「ウォーキングデッド」(2018~2019出演)など、ドラマと映画どちらでも活躍している俳優です。
カリーム 役(レッド・ダガー)/アラミス・ナイト
ナイフを投げて闘うレッド・ダガー。
カマラと同じくパキスタン系で近所に住んでいますが、夜にコスチュームを纏い街の安全を守っています。
演じるのは、インドとパキスタン系の家庭に生まれたアラミス・ナイト。
子役から活動し、「SCORPION/スコーピオン」(2015出演)や「メンタリスト」(2012出演)などドラマを中心に多くの作品に出演しています。
カムラン役/リッシュ・シャー
カマラと幼馴染でインヒューマンズであるカムラン。
原作では、ヴィランとまではいきませんが、かといってカマラの良き友人…という訳でもなく、行いに少々難のある危なっかしいキャラクターとして描かれています。
「ミズ・マーベル」のメインヴィランはまだわかっていないので、カムランの可能性もありそうですね。
ユスフ・カーン役/モハン・カプール
カマラの父を演じるのは、モハン・カプール。
インドでは非常に知名度も人気も高い俳優です。
映画やドラマはもちろん、ヒンドゥー語の吹替声優としても数々の作品に携わっています。
「ダークナイトライジング」(2012)や「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)をはじめ、MCUでは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011)ではレッドスカルを、フェーズ3以降ではドクター・ストレンジの声を担当しています。
製作総指揮|ビシャ・K・アリ
脚本を手がけ総指揮を執ったのは、パキスタン系の両親に生まれた女性脚本家のビシャ・K・アリ。
今話題のNetflix配信ドラマ「セックス・エデュケーション」(2019〜)を始め、「ロキ」(2021)3話の脚本も担当しました。
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キャスト同様に、パキスタン系の家庭で育ったビシャ・K・アリを起用することによって、「パキスタン系ヒーロー」と話題を作るだけでなく、宗教観や家族の在り方など本質を捉えてリアルに映し出されそうですね。
「ミズ・マーベル」の展開考察
では、原作の設定を踏まえて、ドラマの内容の考察をしていきます。
10代のヒーローチーム「チャンピオンズ」の結成に繋がるかも…?
カマラの能力は原作と違う?
先日、「ミズ・マーベル(クリスタル・スマッシュ)」と題された新しいプロモーションアートが公開されました。
原作同様に、パンチする手は大きく描かれてますが…題名のようにミズ・マーベルはクリスタルのような輝きを纏っています。
先ほど、ミズ・マーベルの能力について紹介しましたが、
ミズ・マーベルの能力は分子レベルで肉体を自在に変形させること
…と「ファンタスティック・フォー」のMr.ファンタスティック(リード・リチャーズ)と非常に被りますよね。
MCU版として新たに「ファンタスティック・フォー」が制作されることもあり、元々「原作から能力の設定が変わるのでは?」と噂されていました。
また、インヒューマンズの能力が発揮されるきっかけとなるテリジェンミストはテリジェンクリスタルという物質によって作られています。
MCUではまだインヒューマンズについて描かれていません。
設定の鍵となるテリジェンクリスタルを、ミズ・マーベルの能力の一部として使い、クリスタルを形成したり、パンチをした時にクリスタルのような輝きを放つ…などなど、Mr.ファンタスティックとの差別化が図られるかもしれません。
インヒューマンズってなに?ミュータントと違う?
原作では、カマラはインヒューマンズとして描かれます。
「ミズ・マーベル」の作品内で、「インヒューマンズ」という単語や設定が扱われるのかは未だ不明ですが、インヒューマンズの設定についておさらいしておきましょう。
インヒューマンズとは、クリー人の人体実験により力を得た人種のことです。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014)のロナン・ジ・アキューザーや、「キャプテン・マーベル」(2019)のヨン・ロッグやマー・ベルなど、これまでのMCU作品で既にクリー人は登場していますよね。
クリー帝国という巨大な国家に住む人のことをクリー人と呼びます。
肌の色が青かったり、肌色だったりするように、様々な土地で残酷な侵略を繰り返すことで、巨大国家を築き上げたクリー帝国。
繁栄に伴う犠牲により、インヒューマンズは誕生したとも言えます。
元々の遺伝子を操作されたインヒューマンズですが、ミュータントも同様に遺伝子操作によって誕生したもの。
違いとしては、ミュータントは生まれながらに能力を発揮できることに対し、インヒューマンズはテリジェンミストを浴びることによって能力が発揮されます。
クリー人の人体実験の対象となったのは、太古の人類。
ミュータントと同じように、インヒューマンズであることは遺伝します。
そのため、実はご先祖様が実験されたインヒューマンズだったとは知らず、テリジェンミストを浴びて初めて能力に気づく!なんてこともあるんです。
「チャンピオンズ」結成の予兆?
ミズ・マーベルの実写化によって、噂が濃厚になってきたのが「チャンピオンズ」の結成です!
チャンピオンズとは、10代のヒーローによって結成されたチームのこと。
ミズ・マーベルは、アベンジャーズで活動していたこともありますが、チャンピオンズを結成し、さらに人助けに奮闘します。
ミズ・マーベルの他には、
●スパイダーマン(マイルズ・モラレス) 黒人のスパイダーマン。ピーターパーカーの死後、2代目スパイダーマンを名乗る。 ●ニュー・ハルク(アマデウス・チョ) 韓国人系アメリカ人のアマデウス。ブルースからハルクを完全に取り出せるようになったことで、アマデウスがハルクを引き継ぎ、変身して闘うようになる。 ●ノヴァ(サム・アレキサンダー) ノバ軍の父親を持つ、銀河を守るヒーロー。 ● ヴィヴ・ヴィジョン ヴィジョンの娘。アイアンハートに恋愛感情を抱く。 ●サイクロップス(スコット・サマーズ) 過去のX-MENを呼び出し戦おうとした際、現代に呼ばれた10代のサイクロップス。
などのキャラクターがチャンピオンズに加入します。
マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギはMCUでのノヴァ実写化に意欲的な発言をしていたり、MCU版スパイダーマンを演じるトム・ホランドは「マイルス・モラレスの映画を撮るべきだ」と発言していたり…
MCUでのチャンピオン結成もそう遠くないかもしれませんね。
また、チャンピオンズのメンバーではありませんが、アイアンハート(リリ・ウィリアムズ)は、ミズ・マーベルと深い関わりのあるキャラクターです。
ミズ・マーベルもアイアンハートも実写化が決定しているので、今後次々に誕生する新しいヒーロー達がどのように関わってくるのか楽しみですね。
チャンピオンズが動き出すのかにも注目してみて下さい!
まとめ
2022年に配信される「ミズ・マーベル」の原作設定や能力、展開考察を紹介しました。
10代の女の子というだけでなく、ムスリムという全く新しい設定のミズ・マーベル。
実際にキャストや脚本、監督がパキスタン系・インド系であることから、単なる話題作りではなく、世間とのギャップが無いよう本質を捉えたドラマにしたい、というマーベル・スタジオの心意気を強く感じます。
ミズ・マーベルとなるカマラは「周りと違う」という悩みを抱える女の子。
「ミズ・マーベル」を通して、文化や人種、捉え方や家族の在り方の違いなどが描かれることによって、様々な立場の方の勇気や希望に繋がる物語になるといいですね。
まだまだ公開されている情報は少ないですが、配信まで心待ちにしましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!