polly 4thアルバム『Hope Hope Hope』発売&リリースツアー決定

polly 4thアルバム『Hope Hope Hope』発売&リリースツアー決定

3人組オルタナティブ・バンドpollyが新体制として初となる4thフル・アルバム『Hope Hope Hope』を本日6月12日にリリースした。

前作『Pray Pray Pray』発表後の2022年4月にギタリストとベーシストが脱退し、同年7月に志水美日(Key,Cho)が新メンバーとして加入、4人編成から3人編成へとバンドを再構築するという大きな変化を経験した彼らだが、その本質にはいささかの揺らぎも見受けられない。

越雲龍馬(Vo,G,Prog)、高岩栄紀(Ds)、志水美日(Key,Cho)の3人が生み出す音世界は、人数が絞り込まれたことによってさらに純化の度合いを深めたと言えるだろう。

7月からは同作を引っ提げたリリースツアーpolly Release Tour「Hope Hope Hope」の開催が決定。ワンマン公演を含む全5公演で各地を回る予定だ。

polly・4thアルバム『Hope Hope Hope』

2024年6月12日にこの世に放たれたpollyの4thフル・アルバム『Hope Hope Hope』

作品としては2023年5月発表のEP『Heavenly Heavenly』以来、フル・アルバムとしては2022年発表の『Pray Pray Pray』以来となる最新作だ。

収録された13曲のうち5曲は『Heavenly Heavenly』全編をリマスタリングしたもので、昨年10月から今年5月までに発表された6曲の新曲群もアルバムに含まれている。そして、2020年発表の2ndアルバム『Four For Fourteen』収録曲“Slow Goodbye”が現行メンバーによって再録され、今作に収められることになった。

つまり13曲中12曲はアルバム発売前に何らかの形で聴くことができる楽曲だったとも言えるのだが、全13曲を通して聴けばアルバムとしての統一感、作品としての完成度に唸らされることは間違いないだろう。まさに“アルバムという表現形態であることに意義がある”と言える1枚だ。

pollyの真骨頂であるシューゲイザー、ドリームポップ的な音世界は今作でも健在で、その表現手法にはさらに磨きがかかっている。アルバム冒頭の“See the light”から“ghost”の流れが代表する、触れることさえ躊躇ってしまう儚く美しい音像が描き出される一方、ダークにささくれ立った“kodoku gokko”のような楽曲が収録されているのも特筆すべき点で、同曲の作風は彼らの次なる一歩を指し示すヒントとなるのかもしれない。

すべての楽曲の作詞・作曲を手掛けた越雲龍馬は、本作のリリースに際し、“生と死”が自身が創作する上でのテーマであったという意味合いのコメントを残している。生と死、出会いと別れ、始まりと終わり、朝と夜、対極でありながらも絶対的に不可分であるものたち、そうした事柄に思い悩んだ日々の痕跡が本作の歌詞には色濃く刻まれていた。

越雲の死生観について“現時点での結論”だと思しき内容が歌われているのが、アルバムを締めくくる“Mei”だ。静謐な立ち上がりから徐々にスケール感のある音像へと変化していく展開が秀逸で、本作に伴うツアーにおいても大きな聴きどころのひとつとなるのではないだろうか。

越雲龍馬コメント

  • “生と死”という僕らの身近にあり、避けては通れないものがいつの間にか音楽を作る上でのテーマになっていました。
    “悲しいもの”や”素晴らしいもの”という表面的なものにだけはしたくなく、何度も頭を抱えながら時間をかけて出来た作品です。
    この作品を振り返って聴いてみると、どの作品よりも自分らしい作品です。
    いつかこの作品がこの手を離れ”自分のもの”ではなく”誰かのもの”になる日を願っています。


作品名:『Hope Hope Hope』
発売日:2024年6月12日
品番:14HS-0005
価格:3,300円(税抜3,000円)
発売元:14HOUSE.

【収録曲】
1. See the light
2. ghost
3. ごめんね
4. Kikoeru
5. MORNINGRISE
6. K
7. Long Goodbye
8. Slow Goodbye(re-recording)
9. Monologue
10. Snow/Sunset
11. kodoku gokko
12. Lily
13. Mei

polly Release Tour「Hope Hope Hope」

最新作『Hope Hope Hope』のリリースツアーpolly Release Tour「Hope Hope Hope」は、7月16日の東京公演を皮切りに、全国5会場で開催されることが決定している。また、ツアー最終日の大塚Hearts+公演はワンマン形式となり、本ツアーで演奏されることによって新たな表情を獲得した新曲群を堪能することが出来るはずだ。

ゲストアーティストやチケット発売に関する詳細は後日発表となるため、公式サイトやSNSを随時チェックしていただきたい。

polly Release Tour「Hope Hope Hope」

  • 2024.07.16(火) 東京:Zirco Tokyo
  • ゲスト:DOGADOGA
  • OPEN18:30 / START19:00
  • 前売4,500円(drink別)
  • チケット発売中:e+ https://eplus.jp/polly/

  • 2024.08.06(火) 大阪:SOCORE FACTORY
  • 2024.08.08(木) 福岡:OP’s
  • 2024.08.23(金) 愛知:名古屋ell.size
  • ※ゲスト有り

  • TOUR FINAL ONEMAN
  • 2024.09.27(金) 東京:大塚Hearts+
  • <8月・9月公演の詳細は後日発表>

さいごに

3人編成として初となるpollyの4thフル・アルバム『Hope Hope Hope』は、彼らの音楽を愛聴してきたリスナーに大きな喜びを与えるであろう力作であると同時に、新たなファン層を切り拓く可能性を秘めた間口の広い作品に仕上がっている。

同作を引っ提げたツアーpolly Release Tour「Hope Hope Hope」では、越雲龍馬が願う通り、新曲群が”誰かのもの”になる瞬間が訪れるのか、会場に足を運んで見届けてもらいたい。

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