多くの人の共感を呼ぶ歌詞とボーカル石原慎也の憂いを帯びた力強い歌声が人気のスリーピースバンドSaucy Dog。
今回はそんな今大注目のバンドSaucy Dogの名曲10選をご紹介!
思わずグッとくる歌詞が多い彼らの楽曲はきっとあなたの心を掴むはずです。
目次
Saucy Dogとは?
MV「あぁ、もう。」プレミア公開ご視聴ありがとうございました🙇♂️
まだ見てない方はぜひご覧ください👀
ご視聴はこちら💁♀️https://t.co/KY2vMNW3YR#あぁもう pic.twitter.com/F1aKX99JC5
— Saucy Dog (@saucydog_offi) December 16, 2021
Saucy Dogは2013年に大阪で結成された男性2人、女性1人によるスリーピースバンド。
バンドと言っても激しい楽曲ではなく、優しいミディアムバラードが多いんです。
ボーカル石原慎也の紡ぐ共感できる歌詞やドラムせとゆいかの女性コーラスが生み出す優しい雰囲気の楽曲が特徴で、THE ORAL CIGARETTESやフレデリック等多くの有名バンドを輩出した「MASH A&R」のオーディション「MASH FIGHT!」でグランプリを獲得。
最近ではYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にも出演し、名実共にぐんぐん力を伸ばしています。
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Saucy Dogの名曲10選
ここからは早速Saucy Dogの名曲10選をご紹介していきます。
いつか
彼らを一躍有名にしたヒット曲『いつか』(1st mini album 「カントリーロード」収録)、YouTube再生数は4000万回以上(2021年12月現在)に上り、Saucy Dogを代表する1曲と言えるでしょう。
Vo.石原の地元での恋愛経験を元に書かれたというこの曲。
情景を丁寧に綴った歌詞は聞く人の脳内に鮮明な映像を想像させ、曲の世界観にぐっと引き込まれます。
もう二度と会えない君がテーマになっているそうで、初めて手を繋いだ瞬間、2人でひとつの傘を差した思い出、ブランコに乗って星を眺めた夜など寒い季節の中で“君”と過ごしてきた時間が暖かく幸せな思い出として語られた後に、サビで《君を忘れられんなあ》というフレーズが響き“君”がもう横にいないとわかる、なんとも切ない構成の曲です。
もう会えない大切な人を思い出にできないまま、“いつか”会える日を夢見て生きていくしかない切ない歌詞が胸を刺します。
情景が鮮明に浮かんでしまう切ない歌詞と暖かなサウンドが多くの人に響き、ラブソングの枠を超え、恋愛経験の有無にかかわらず大切な人との別れを経験した人の心を掴み続けている楽曲です。
YouTubeのコメント欄で自分の経験と重ね合わせるリスナーのコメントが多く見られるのも納得できます。
まだ聞いたことのない人には必ず聞いてほしいSaucy Dogの名刺代わりとも言える1曲です。
結
比較的切ない恋愛曲が多い彼らですが、『結』(4th mini album「テイクミー」収録)は恋人への愛情や2人の幸せを歌った1曲。
Vo.石原が友達の結婚式に行った際に作った曲だそうで、本人も「僕らが初めて作った“失恋じゃないラブソング”」と話しています。
序盤は恋人との出会いを描き、徐々にうまくいかなくなりながらも一緒に過ごす現在、そして最後にこれからも一緒に生きていきたい気持ちや幸せな未来を歌い物語性を感じさせる歌詞は、男女問わず大切な人が居る人には間違いなく響くはずです。
このようなミドルテンポのラブソングだとストリングスやピアノ等を入れることが多いですが、3人の音だけで構成したバンドサウンドを突き通しながらも多幸感溢れる温もりのあるサウンドに仕上げている点に彼ららしさを感じます。
「うまくいくことばかりじゃないけれど、これからも一緒にいてほしい」そんな恋人への愛を歌った暖かな曲なので、結婚式でこの曲を使うカップルも多いとか。
この曲はTHE FIRST TAKEでも披露しており、そちらではストリングスやピアノが入ったアレンジが聞けますのでぜひチェックしてみてください。
ナイトクロージング
自分の不甲斐なさ故に大切であった“君”を失った男の心情を軽やかに歌う『ナイトクロージング』(1st mini album 「カントリーロード」収録)は、バンド初期からライブの定番曲でもあります。
後悔や未練といった人間のどろっとした部分を歌っているのにも関わらず、その歌詞を軽やかかつ爽やかなメロディーに乗せている点にユーモアを感じる1曲です。
“君”の手を放してしまったあの日に戻れたらと何回も考えるけれど、結局言い訳だらけの自分は変わることができない、そんな思考の堂々巡りが終始歌われており、このような心の内をそのまま吐き出した飾らない歌詞が彼らの人気の一因でもあるのでしょう。
さらには“君”に言われた《言い訳ばかり》《最低なんて言わせないで》という言葉を反芻した歌詞によってより“君”との過去や2人の関係がリアルに感じられるのです。
曲のクライマックスではメロディーが盛り上がっていき、《朝焼けは少し君の匂いがしたような気がしたんだよ》という歌詞で朝を迎えたことを感じさせつつも最後まで《君じゃないんなら意味がない》とずっと“君”への未練の気持ちが一杯で幕を閉じます。
しかし、『クロージング』とは「閉める」「締めくくる」という意味。
つまり『ナイトクロージング』とは「夜を締めくくる」という意味なんですね。
軽やかな曲調やクライマックスにかけての盛り上がり、そしてタイトルからこの曲の主人公が失恋から立ち直っていくことを想起させられ、歌詞だけで物語を完結させない楽曲全体の面白みがある曲に仕上がっています。
失恋から立ち直りたいとき、この曲と共に朝を迎えてみると新しい情景が見えてくるような、メロディーが光る1曲です。
東京
多くのバンドが題材にしてきた「東京」をSaucy Dogなりに歌った1曲『東京』(5th mini album「レイジーサンデー」収録)。
メンバーそれぞれが地元を出て上京してきて3年、ここまでバンドが大きくなるまでの葛藤や苦労をゆったりとしたメロディーで表現した曲で、恋愛曲やリスナーを励ます明るい曲が多い彼らのキャリアの中では異色の1曲と言えます。
前半のサビでは《大丈夫僕は。上手くやれてるよ》と歌い、終わりサビには《大丈夫。僕は上手くやれてるよ》と変化するこの曲。
慣れない東京で揉まれ、本当にこれでよかったのか悩み、自分に《大丈夫僕は。》と言い聞かせている前半の歌詞と、東京に来てたくさんのことを諦めてきたけれどその中で成長をして、やっと地元の大切な人たちにも《大丈夫》と語りかけることができる今が対比されているように感じます。
この句読点の位置で表される感情の変化は上京経験の有無にかかわらず、なにか壁にぶつかった経験のある人にはグッとくるものがあるはず。
2021年冬、各地のフェスでもセットリストのクライマックスに入れるほど今の彼らが大切にしている1曲です。
ゴーストバスター
“自分の心に従え。音楽と一緒に。”をテーマに、挑戦する若者を応援するリクルートとのコラボ企画「Follow Your Heart & Music presented by RECRUIT」参加楽曲、『ゴーストバスター』(3rd mini Album「ブルーピリオド」収録)。
彼らの楽曲の中でも随一のまっすぐな歌詞で紡がれる応援歌です。
早いテンポとノリやすいリズムが特徴で、ライブの定番曲にもなっています。
Vo.石原自身が周囲から「いつまで音楽をやっているのか」と言われ、「本当に夢が叶うのか、本当に今のままで大丈夫なのか」そんな不安を抱えた際に昔の仲間からもらった一言を元に執筆されたという歌詞は、夢を追う人なら思わずグッきてしまうのではないでしょうか。
「今度は僕がお前を救ってあげるよ」という歌詞には友人だけではなく、目の前のリスナーたちへの気持ちも込められているように感じます。
人生には誰かが声をかけてくれていたら、なにかきっかけがあったら、そんなタイミングがあるはずです。
石原自身も「この曲が誰かのきっかけになったら」と語っており、今までもこれからもこの曲が多くの人のきっかけとなり背中を押していくことでしょう。