男女混声のトリプルボーカル、トリプルギターという珍しい構成で、「港町のラジオから流れてきそうな曲を作る」バンドPort Town FM。
珍しいコンセプトで活動する彼らは、MVや全体的なサウンド感をアメリカ西海岸の雰囲気に仕上げながら、ブルースやロックなどいわゆる正統派なエレキギターのサウンドが独特の世界観を醸し出す今大注目のバンドです。
目次
Port Town FMとは?
- 結成:2018年
- 主な活動:東京・下北沢
- 平均年齢:23歳
ボーカル / ギターの万力とベースのNishimotoが高校の同級生ということで、万力から西本に声をかけ2018年に結成されたこのバンド。
当時はNishimotoの大学の友人を中心に形成されたメンバーだったのですが、半年ほどでその体制は終了してしまったようです。
現在のメンバーはネットを介して集まったとのことで、まさに現代らしい結成の仕方ですね。
Port Town FM・メンバー
ボーカル/ギター: 万力
幼少期は親や兄弟が聞いている曲をなんとなく聞く程度でしたが、中学生の頃からゆらゆら帝国やNUMBER GIRLなどに触れ、バンドに興味を持ち始めたという万力。
その後、洋楽も聞くようになり、今ではその幅広い音楽性を曲作りに活かしています。
ベース/ボーカル: Koki Nishimoto
両親の影響で、山下達郎やはっぴいえんどなど、シティポップやロックを聞いて育ちます。
自分自身では90年代のオルタナティブロックなどに最も影響を受けたと語っていて、現在もそのルーツを感じるベースプレイを披露しています。
万力と共に作詞・作曲に携わり、バンドの中心的メンバーです。
ギター/ボーカル: Ami
小学校の頃からジャズをやっていたというAmi。
その後はあまり能動的に音楽に触れることはなかったとのことですが、Port Town FM加入後、色々なジャンルの音楽に触れ、今なお進化し続けています。
バッキングだけではなく、リードギターもこなし、歌も歌う才能の持ち主です。
ギター: Yuki Numata
小学3年生頃に親のiPodでマイケル・ジャクソンなどの洋楽をよく聴いていたというギターのNumata。
中学1年生の時に、ギターをやりたいと父親に話したところ、YouTubeでCharのライブ映像を見せられ、衝撃を受けたそうです。
バンドの要ともいえるロックなギターサウンドを担う背景にはiPodやYouTubeなどのテクノロジーによって触れることのできた時代を越えた音楽が関係していたんですね。
ドラム: Kakeru Satoh
J-Rockでドラムを始めヘビーメタルやジャズ、またエレクトロなど様々なジャンルのドラムを叩いてきたSatoh。
大学時代には小編成のものからビッグバンドまで、いろんな形態でドラムを演奏していました。
トリプルボーカルとトリプルギターという、情報量の多いバンドにおける、縁の下の力持ちとして、時にはさりげなく、時には派手にドラムプレイを聞かせてくれる彼のバックグラウンドには様々なジャンルでの経験があるんですね。
Port Town FMの経歴
現体制になるまで
前身のバンドが結成から半年ほどで解散状態になってしまったとのことですが、実はその時点で既にマイナビBLITZ赤坂でライブを行っており、結成当初から注目のバンドであったことが窺えます。
しかもボーカルギターの万力はバンド自体が初めて。全国のバンドマンが羨む経歴でしょう。
マイナビBLITZ赤坂は、1996年4月から2020年9月まで運営されていた東京都港区赤坂に存在したライブハウス。多くのミュージシャンが使用し、ライブの聖地とも呼ばれた。
その後もライブ活動を続け、2019年4月には4曲入りの1st EP「ボクノゲリララジオ」をリリースしました。
下北沢でライブを重ねる日々
同年12月には、Theラブ人間が主催する、毎年下北沢にて行われているイベント「下北沢にて」にも出演し、着実に知名度を高めていきます。
「下北沢にて」の3日前に、YouTubeにてMVが公開された「海まで行こう」 、周りのバンドが売れていく中、何もできずにいた時に作ったという曲「After a Typhoon」を2020年4月5日に同時配信リリース 。
ライブ会場でしか販売されてなかった限定のCDでしたが、ライブに来れない人にも聞いてほしいという思いから公開に踏み切りました。
経験を積みどんどん成長していくも、結成当初から変わらないバンドのコンセプトが光る2曲です。
Lastrum Music Entertainmentよりシングルをリリース!
そして彼らがもっともその真価を発揮する季節「夏」。
2020年7月29日に新曲「Freaky DRV」を配信リリースしました。
リリースと同時に公開されたミュージックビデオは音楽ファンの間で話題を呼び、一気に彼らの名前を世に知らしめる1曲となりました。
またこのシングルはLastrum Music Entertainmentよりリリースされた最初のシングルで、Official髭男dismや、あいみょんなど、これまで多くのアーティストを輩出してきたLastrumの次世代注目アーティストとして注目を集めました。
館山で合宿・フルアルバムを配信リリース!
2020年11月11日に「ドリンクバー」が配信リリースされ、MVも公開されました。
この曲の製作期間にふざけて作ったという曲達が、その後のバンド活動に大きな影響を与えます。
年が明けて2021年1月、千葉県館山にてレコーディング合宿をしていたPort Town FM。
世間はコロナ禍でまだ大変な中、周りのバンドが次々と解散していく状況。
それでもメンバーは弱音を吐かず音楽に向き合っていて図太さだけには自信がついたと言います。
そして完成した自身初のアルバム「Jumble」。3月31日にリリースとなりました。
先行配信された「My Own Life」や収録曲「Jumble」はMVも制作されており、YouTubeで公開されています。
ジャンルやコンセプトに縛られない、「ごちゃ混ぜ」のアルバムという意味でつけられた「Jumble」というタイトル。
今までに公開された楽曲とは一線を画す様にも感じられるこのアルバムを聴くと、今後のPort Town FMの躍進に期待を抱かずにはいられなくなります。
これまでの漠然とした、抽象的な題材を歌詞にしていたものと比べ、今作ではよりパーソナルな人間味のある歌詞が増えたと語るベース/ボーカルのNishimoto。
「ドリンクバー」の製作中、煮詰まった時に作っていた曲達ということで作詞にも影響があったのだろうか、などと想像をしてしまいます。
Port Town FMのオススメ曲
ドリンクバー
3人のボーカルそれぞれの個性が光るこちらの1曲。ユニゾンで歌うサビや、曲の中盤、後半で出てくるシングアロングフレーズは思わず一緒に歌いたくなってしまいます。
絶えずカッコ良いフレーズを弾き続けるNumataのギターも、この曲の魅力を語る上で外せない要素です。是非ご堪能ください。
My Own Life
2021年5月11日にMVが公開されたばかりのこちらの楽曲は、まさに夏らしい陽気なリフから始まるキャッチーな一曲です。
Amiの爽やかな歌声がクセになり、万力とNumataの掛け合いギターソロが抜群にカッコ良い、今とこれからのPort Town FMを象徴する曲になること間違いなしです。
最後に
「港町のラジオから流れてきそうな曲を作る」バンドPort Town FM。
本当にラジオでかけられたり、実際にラジオに出演する機会が増えてきたりと、人気・注目度ともに急上昇中です。
これからの活躍から目が離せません!
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