【インタビュー】SAISEIGA – シーンを揺さぶる男女混合ラウドロック! メンバー全員インタビュー

【インタビュー】SAISEIGA – シーンを揺さぶる男女混合ラウドロック! メンバー全員インタビュー

コロナ禍のライヴ活動に思うこと

-次は作詞についてお伺いします。SAISEIGAの歌詞にはダークでネガティヴなワードも数多く登場しますが、よく読んでいくと「自分は自分でありたい」「現実と対峙する覚悟を持たなければいけない」という前向きなメッセージになっていると感じました。作詞を担当するReganさんとしては、SAISEIGAで歌いたいテーマというのはこのあたりになるのでしょうか?

Regan:ダークさは身に染みつき過ぎていて、もはや意識もしておらず……。質問を聞いて、わたしの歌詞ってダークだったんだ……と少し驚いたんですが(笑)

-すみません(笑) ということは、ダークな響きを持つ単語などを意識的に選択しているわけではないんですね。

Regan:わたしは歌詞から書くことまずないので、音に導かれるまま書いてるんですけど……たしかにそうかもしれないですね。ロマンチックは永遠の憧れで、わりと書く歌詞は現実的かもしれないです。悩んだり壁にぶつかっている人に向けて“開き直り方”を提案していることが多いかもしれない(笑)

-尊敬する作詞家や作家はいますか?

Regan:作詞家や作家については無知ですけど……。世の中には色んな視点があって、視点を学び、視点が変われば楽になります。そこに気がつけば自分は自分でも癒せるし、救える。

-アルバムのリリースから数ヶ月が経ち、そろそろ作品を客観的に見られる時期になったのではないかと思います。みなさんにとって『THE SUN』はどのような作品になりましたか? また、特に気に入っている曲も教えてください。

Regan:バンドが伝えたいことを美しく収められたと思う。まずはしっかり熱く前向きなものを勢いよく出したかったから。SAISEIGAの想いを“本気の音”で魂として込めたからこそ、わたしたち自身も一生懸命届けたいと思ったし、たくさんライヴをしたり色んな地域に足を運ぶきっかけになった。自分たちの原動力になった作品です。

Wakkun:最初から最後までの流れが非常によく、ライヴ感を感じられて、毎日でも聴けるのにしっかり激しく重く仕上がったと思います。どれも好きですが、特に“CHAOTIC”が好きですね!ギターソロが特徴的に仕上がったので気に入ってます!

桐子:このアルバムによって、SAISEIGAの流れが変わったのを実感しました。思っていた以上の反響をいただけて嬉しかったですし、それが自信とさらなる制作意欲に繋がっています。1番のお気に入りは“sink”ですね。豪快で勢いのある楽曲が多いSAISEIGAの中でまた違った輝きを放っていると思います。

Katsuki:等身大であり、バンドマジックを体現出来たアルバムだと思います。エンジニアのHiroさんの存在も大きいです。自分でも今でも気持ちよく聴けます。普通にリスナー的にも聴けます。「お、いいじゃん」って。これって凄いことなんですよ。ここまで来たら一生聴けるでしょうね。「特に気に入ってる」はないですね。全部です。全部かわいいです。

-SAISEIGAの結成は2020年11月なので、その誕生から現在に至るまでずっとコロナ禍での活動を余儀なくされています。モッシュはもちろん、声出しすら許されない状況はかなりフラストレーションを感じるのではないでしょうか? また、制約がある状態でも良いライヴが出来るように何か工夫していることはありますか?

Regan:たしかに声くらいはそろそろ欲しいところですよね。最初の頃は特にバンド側も手探りで、フロア側も努力して楽しんでくれていたと思いますね。「みんなで音楽できる場所を、ライヴを守ろう」っていう。愛ですよね。愛を感じられる幸せなライヴであれていると思います。もともとフロアがぐちゃぐちゃになるようなスタンスが私は苦手で、今までやってきたバンドもそういう感じではなかったんですけど、SAISEIGAの音でゆくゆくはどんな景色が見られるのかっていうのは、自分でも新境地で楽しみだったりします。開放的なの似合いそうですもんね。特に今だからやってる工夫とかはなくて、まずはいつだって“自分が全力で音とライヴに酔う!”って精神ですね。それが伝わってると嬉しいかな。

Wakkun:最初は仕方ないとも思っていましたが、だんだん活動に慣れていくうちに制約が窮屈には感じましたね。やはり自分たちが扇動して盛り上げるというのが重要だと思っているので、ノリとインパクトは重視しています。 

Katsuki:コロナ禍だからどうとかは関係ないと思ってます。バンドは今かなりクリアになって一つの方向を向いてメンバーそれぞれ動けているけど、コロナ禍での制約云々で、参戦してくれるファンの方への感謝はより強まったと思います。マスクしながら観るのは苦しいはずだし、そんななかでも我々を応援してくれてるわけで、それなのに制約がとかモッシュがどうとかないです。もちろん制約は少ない方がバンドはやりやすいとはいえ、コロナ前に魅力的なステージを出来ていたのにコロナ禍では出来ない、なんて事は本質的にありえないと思っています。

桐子:無観客配信がスタートだったので、制約はあれどお客さんの前で演奏出来るだけで嬉しい思いはずっとあります。バンドとフロアのみんな、双方で作り上げるのがライヴだと思うので、声が出せなかったり距離があるのはもちろんやりやすくはないですが、自分が出せるものは最大限伝えようと思っていつもステージに立っています。

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