2019年1月17日、東京ドームにて開催されたプレミア12の決勝戦、稲葉監督率いる侍ジャパンが宿敵韓国を下して見事世界一に輝きました!
打率0.478、3本塁打、12打点を記録して大会MVPに選ばれた鈴木誠也選手や、4盗塁を記録して盗塁王に選ばれた周東佑京選手など、多くの日本人選手が輝きを放ちました。
今回はその中でも、最年少で侍ジャパンに選出され、試合の締めくくる勝利の方程式の1人として活躍したオリックスバファローズの山本由伸選手に注目していきたいと思います。
目次
山本由伸・プロフィール
まずは山本由伸選手の基本的な情報を紹介したいと思います。
名前:山本由伸 (やまもと よしのぶ)
出身地:岡山県備前市
生年月日:1998年8月17日
年齢 : 21歳
身長:178cm
体重:80kg
ポジション:投手
投打:右投げ右打ち
都城高校(宮崎県)→オリックス(2016年ドラフト4位)
背番号:43→18(2020年より)
年俸 : 9000万円(2020年)
山本由伸・経歴
山本由伸・プロ入り前の経歴
まず「由伸」という名前ですが、母親の名前から「由」という字を、父親の名前から「伸」という字を1文字ずつとってつけられた名前です。
父親が読売ジャイアンツのファンであったこともありジャイアンツの中心選手として活躍した高橋由伸さんの名前にあやかったものでもあります。
両親から「由伸」と名付けられた時から、将来は野球選手として活躍することが決まっていたかのようですね!
そんな山本由伸投手は、小学校1年生のときに父親がコーチを務める岡山県の伊部パワフルズという軟式野球チームにて野球人生をスタートさせています。
この頃のポジションは強肩を活かすためにキャッチャーをやっていました。
今は150km/hを超える剛速球を放るピッチャーですが、当時から肩が強かったようですね!
中学校時代は硬式野球チームの東岡山ボーイズでピッチャーとセカンドを兼任し、全国大会にも出場しています。
投手と内野手を兼任できるのはセンスが高い証拠ですよね。
プロでも山本由伸選手がセカンドのポジションについている姿、少し見てみたいですね!(笑)
高校は、先輩の紹介によって宮城県にある都城(みやこのじょう)高校に進学しており、1年生の夏の甲子園宮崎県予選にて9番サードとして出場しています。
1年の秋からは本人の希望でピッチャーに専念しています。
そこから二年の春は宮崎県大会で準優勝、2年の夏は宮崎県ベスト8になっています。
さらに二年の夏の宮崎県新人野球大会で151km/hを記録し、同大会の決勝でノーヒットノーランをやってのけるなど徐々に注目を集め、浜地真澄(現阪神タイガース)投手、梅野雄吾(現ヤクルトスワローズ)投手、太田龍(現読売ジャイアンツ)投手と合わせて「九州BIG4」としてその名が広まっていきます。
ですが、3年の夏は宮崎県大会ベスト8にとどまり、甲子園に出場できないまま高校野球を終えています。
しかしポテンシャルを高く評価したオリックスバファローズからドラフト4位で指名され、契約金4000万円、年俸500万円で入団しました。
もし甲子園に出場していたらもっと注目されてより上位指名しなければ獲得できない選手になっていたでしょうから、バファローズとしては山本由伸選手が甲子園に出場できなくて逆にほっとしたかもしれません…(笑)。
山本由伸・プロ入り後の経歴
入団1年目の2017年はシーズンの大部分を二軍で過ごしましたが、8月20日の千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初登板初先発し、5回1失点と好投しました。
そして、8月31日のマリーンズ戦で先発し5回2失点でプロ初勝利を挙げました。
オリックスの高卒新人投手が勝利投手になるのは23年ぶりの快挙となりました。
一年目から大器の片鱗を見せていたんですね!
入団2年目の2018年はセットアッパーに定着して前半戦終了時点でパリーグトップのホールドポイントを記録し、オールスターに監督推薦で選出されています。
後半戦も順調に活躍し、二度の戦線離脱がありながらも54試合に登板し4勝2敗、防御率2.89、46奪三振を挙げました。
新人王の記者投票でも1位の楽天イーグルスの田中和基に続く70票を記録しました。
高卒プロ2年目で50試合以上登板して防御率2点台は立派すぎて何も言えませんね(笑)。
そして入団三年目となる2019年は先発に転向し、打線の援護には恵まれないもののとてつもない成績を収め続けます。
1か月の戦線離脱はあったものの、シーズン最終戦でぎりぎり規定投球回(143回)に達し、最優秀防御率を記録しました。
2019年の通算成績は20試合に先発し8勝6敗、防御率は驚異の1.95、127奪三振でした。
この防御率で8勝しかできずに6敗がついているのは前述の通り打線の援護がないせいですね…。
本来であれば二桁勝利確実の防御率だと思うので、バファローズ打線は、今年は去年の分まで援護してあげなければいけませんね(笑)。
シーズン終了後もプレミア12の日本代表に最年少で選出され、セットアッパーとして活躍、世界一に大きく貢献しました。
契約更改では年俸5000万upの9000万円でサインしました。
22歳で年俸9000万円…。羨ましいことこの上ない!
山本由伸・選手としての特徴
最速158km/hのストレートを主体にしつつ(31%)、変化球もカットボール(20%)、カーブ(14%)、シュート(12%)、フォーク(19%)、スライダー(4%)と多数の変化球を投げ分けます(()内は2019年の投球比率)。
なかでも140km/hを超えるフォークは被打率0.168、空振り率23%を誇り、大きな武器となっています。
ストレートで140km/hでないピッチャーもいる中で、フォークで140km/h超えは異次元ですよね(笑)。
山本由伸・今後の展望
2018、2019年と連続して優れた成績を収めている山本由伸選手ですが、2年連続で脇腹の怪我により途中離脱を余儀なくされています。
そこが最大の課題だと思います。
試合に出続けられれば必ず成績を残せる実力があるだけに、2020年は故障なくシーズンを完走してほしいと思います。
また、2020年は東京オリンピックも控えており、山本由伸選手も主力として選出されることが濃厚です。
オリンピックで先発かセットアッパーのどちらを務めるかはまだわかりませんが、活躍を期待したいです!
個人的には先発として試合の頭から世界の相手バッターを抑え続けている姿が見たいです!
2020年からは背番号をプロ野球のエースナンバーの18に変更した山本由伸選手。
これからの活躍に目が離せませんね!!
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