茂山千五郎 リセールチケット一覧

茂山千五郎（しげやま せんごろう）は、大蔵流狂言方の名跡であり、茂山千五郎家の当主が代々襲名してきた名前である。茂山家は江戸時代初期から京都で狂言師として活動しており、初代から四代目までは馬術指南役を務め、五代目以降は狂言師としての道を歩んできた。九世茂山千五郎正虎の時代には、井伊直弼に見いだされ彦根藩に仕えるなど、狂言の普及と継承に努めてきた。現当主である十四世茂山千五郎（本名：茂山正邦）は、1972年、五世茂山千作（十三世茂山千五郎）の長男として生まれる。1976年「以呂波」のシテで初舞台を踏み、1989年には「三番三」を披露するなど、若くして才能を発揮している。1994年には、若手能楽師とともに「心味（こころみ）の会」を結成し、能楽の普及活動にも積極的に取り組んだ。2016年に十四世茂山千五郎を襲名し、翌年日本能楽会会員（重要無形文化財保持者総合認定）となる。茂山千五郎家は「お豆腐狂言」として親しまれているが、これは茂山千五郎家が狂言を広く一般に普及させるため、地蔵盆や結婚式など様々な場で演じたことに由来する。「お豆腐」のように、どんな場でも喜ばれる狂言を目指し、現在もその精神を受け継いでいる。