ゴールデンカムイ – 最終章突入!凄腕狙撃手、尾形百之助とは?ネタバレ徹底解説!

ゴールデンカムイ – 最終章突入!凄腕狙撃手、尾形百之助とは?ネタバレ徹底解説!

尾形百之助の活躍

日泥一家の抗争に乱入!土方とまさかの共闘

茨戸の理容室に立ち寄った尾形は、町の利権を巡って久保田馬吉と日泥一家が対立している事を知り、署長とグルの馬吉に用心棒として自分を売り込みます。

一方、刺青人皮があると聞き付けた土方&永倉も到着。日泥一家側の用心棒として雇われ、尾形と対決を繰り広げました。
この戦いで実力を認め合い、以降尾形は土方一派に加わります。

衝撃の展開!網走監獄の伏兵、ウィルク=のっぺら坊と杉元を狙撃

アシリパの父・ウィルクと同一人物ではないかと疑いが浮上するのっぺら坊。真偽を確かめる為、杉元たちは網走監獄に突入します。

そこへ鶴見率いる第七師団も雪崩込み網走監獄は混迷を呈しました。

最終的にアシリパはのっぺら坊と再会を叶え、彼が実父ウィルクだと確信するのですが、直後にキロランケと通じた尾形がのっぺら坊を射殺。
激昂した杉元の脳天にも弾丸を叩き込みました。

不死身の杉元は奇跡的に一命をとりとめるもののウィルク=のっぺら坊は死亡。杉元の生存を知らず哀しみに沈むアシリパは、キロランケ&尾形によって樺太に連れ去られます。

なおウィルクの殺害はキロランケの指示によるものですが、杉元の狙撃はウィルクの情報漏洩を警戒した尾形の独断です。

樺太旅で深まる絆、アシリパの餌付け成功

尾形とアシリパの出会いは1巻、杉元が脱獄囚を捕まえ刺青人皮を写している場面。そこに乱入してきた第七師団の兵が尾形でした。

杉元に敗けた尾形は命をとられそうになりますが、アシリパが殺生を止めます。

その後江渡貝が刺青人皮の複製を手がけたエピソードで尾形含む土方一派と杉元たちが合流。尾形は土方とアシリパのやりとりから、アシリパの父=のっぺら坊ではないかと疑いを持ちました。

一緒に旅をする中で、寡黙な尾形に「チチタプしないのか?」とたびたび問いかけるアシリパ。
さらにヤマシギを見付けた時には、「よせ尾形、ヤマシギは蛇行して飛ぶのでその銃の弾じゃ当てるのは難しい」と狙撃手のプライドを逆なでします。

案の定むきになった尾形はドヤ顔でヤマシギを仕留めて凱旋。クールな山猫スナイパーが唯一アシリパにだけ子供っぽいリアクションを示すのに注目です。

網走監獄でのっぺら坊と杉元を狙撃後、失意のどん底のアシリパと共に船に乗った尾形は「しっかりしろ、元気を出すんだ。行こうアシリパ」と、彼には非常に珍しいことに気遣うそぶりを見せました。しかも杉元より先に呼び捨てしてます。

尾形がウイルタ民族の放牧するトナカイを誤って撃ち、その償いとして狩りに赴く時、キロランケに「ウィルクも昔同じことをした」と聞かされるアシリパ。

すると尾形は「一緒に行くか?」と声をかけ、二人で出かけていきました。

その後ウイルタ民族に化けてロシアに密入国を試みた際、尾形はロシアの狙撃手と対決。白い吐息が上がるのを防ぐ為潜伏中に雪を食べたのが祟り、低体温症に陥ってしまいました。

高熱に浮かされ苦しむ尾形をアシリパは付きっきりで看病します。目を覚ました尾形はアシリパと勇作を混同し、異母弟に宿っていた純粋さを彼女の中に見出しました。

回復後の食事では初めて「ヒンナ」と口にし、アシリパに心を開きます。

樺太編終盤では杉元とアシリパが再会し嘘が露見。「お前は信用できない」とアシリパに宣告されたのち、自らを弓で射るように仕向けて右目を負傷しました。憎まれ役を演じきってアシリパに殺人を唆す言動は、勇作を汚そうとした過去を彷彿とさせますね。

北海道に帰還後は右目に義眼を入れています。

ロシアの狙撃兵ヴァシリVS尾形、酷寒のスナイパー対決!

樺太編にて、ウイルタ民族に扮してロシアへ密入国を試みた尾形。そこに立ちはだかるのが狙撃兵ヴァシリです。

ヴァシリは樺太の国境警備隊に所属するロシアの狙撃兵。アレクサンドル2世暗殺の実行犯であるユルバルスことキロランケを待ち伏せていました。モシン・ナガン小銃を操り、200メートル離れた人間の頭部を撃ち抜く程の凄腕です。

狙撃の腕前は尾形とほぼ互角とされていましたが、一昼夜の睨み合いの末に囮にひっかかって惜しくも敗北。以降尾形にリベンジを誓って警備隊を脱走、日本に密入国しました。

二人の静かなる雪原の対決は素晴らしい緊迫感を孕み、『ゴールデンカムイ』屈指の名勝負に挙げる読者も多いです。

尾形百之助のモデルはカルロス・ハンコック

『ゴールデンカムイ』の登場人物には様々なモデルがいることで知られています。

白石のモデルは実在した昭和の脱獄王・白鳥由栄(しらとりよしえ)、牛山のモデルは史上最強の柔道家・牛山辰熊、二瓶鉄造のモデルは伝説の熊撃ち名人・山本兵吉……では尾形百之助のモデルは誰でしょうか?

尾形百之助のモデルは映画「山猫は眠らない」の狙撃手トーマス・ベケットのモデル、カルロス・ハンコックとされています。

根拠は「山猫は眠らない」の狙撃のシーンが尾形の狙撃姿勢に酷似していること。野田サトルが意図的にオマージュした可能性が高いです。

余談ですが『ゴールデンカムイ』には他にも名作映画や絵画のパロディが散りばめられており、さがしてみると楽しめますよ。

カルロス・ハンコックはベトナム戦争において活躍した天才スナイパーで、ホワイトフェザーの通称で恐れられています。異名の由来は迷彩帽に白い羽を付けていたことからきているそうです。

彼の信念は「One shot, One kill」即ち一撃必殺。現在でも米軍の狙撃兵教育プログラムの基盤となっているあたり、影響力の物凄さがうかがえるのではないでしょうか。

一度に93人を仕留めた戦績の持ち主でベトナム軍に3万USドルの懸賞金をかけられました。エレファント・バレーの戦いでは観測手と組んで5日間にのべ200人を足止めをし、アメリカ軍に大いに貢献しています。

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