空条徐倫｜『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の主人公の魅力とは!?

荒木飛呂彦の人気漫画を原作としたアニメ・シリーズ、『ジョジョの奇妙な冒険』。

その最新シリーズで、第6部にあたる『ストーンオーシャン』が、2021年12月からNetflixで、そして翌年1月からはテレビで放送されることがこのほど発表されました。

https://jojo-portal.com/anime/so/

日本国内のみならず海外でも人気の高い「ジョジョ」シリーズとあって、多くの期待を寄せられている今回のアニメ化。

そんな『ストーンオーシャン』の主人公が、シリーズ初にして現在唯一の女性「ジョジョ」、空条徐倫です。

この記事では彼女の出自やそのスタンド能力、そして彼女を演じる声優についても徹底的に解説していきます。

6人目の「ジョジョ」、空条徐倫の父親はあの空条承太郎！

まずは空条徐倫が如何なる人物なのかについて。

『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公の共通点は、全員がジョースター家の血を継ぐ人物というもの。

当然徐倫も例外に漏れずジョースター家の一員ですが、彼女の家族とは誰なのでしょう。

彼女の姓から察している方も多いでしょうが、結論から言うと、彼女の父親は第3部『スターダストクルセイダース』の主人公であり、第4部『ダイアモンドは砕けない』においても主人公・東方仗助と共に活躍した、あの空条承太郎です。

空条承太郎といえば「ジョジョ」を代表する人気キャラクターで、彼のスタンド能力は圧倒的なパワーとスピード、正確無比な精密性に時間停止能力まで併せ持つ作中最強のスタンド「スター・プラチナ（星の白金）」。

第3部では不良高校生として登場した彼が第6部で娘を持つ父親として再登場したことは、原作漫画連載当時にも話題になりました。

しかし第6部の時点で承太郎は離婚しており、徐倫の親権は彼のかつての妻に渡っています。

そして徐倫にとって承太郎は家庭を顧みず母親を苦労させた存在であり、父子の再会のシーンでも彼女は承太郎に明確な嫌悪感を示しています。

この複雑な親子関係が一体どのようになるのか？それは『ストーンオーシャン』の序盤、ジョンガリ・Aとの戦いで明らかになる部分ですので、アニメをお楽しみに。

空条徐倫のスタンド、「ストーン・フリー」とは？

バトル漫画としての「ジョジョ」の一番の魅力は、個性豊かな「スタンド（幽波紋）」能力です。

スタンドとは精神の具現化で、能力によって様々な姿や特徴を持っています。

実は徐倫は生まれついてのスタンド使いではありませんが、スタンド使いを生み出す「矢」によって物語序盤でスタンド能力に目覚めます。

そんな彼女のスタンドの名前は、「ストーン・フリー」。

近距離パワー型の人型スタンドで、その外見は歴代主人公のスタンドと比べるとどこか女性的です。

この「ストーン・フリー」の能力は、本体である徐倫の肉体を糸にするというもの。

そもそもスタンドに目覚めた段階では「ストーン・フリー」は人型ではなく、徐倫の肉体を糸に変えるだけのものでしたが、作中で徐倫が

線が集まって固まれば、『立体』になるッ！この概念！！

（『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』より引用）

と機転を利かせることで、破壊力を伴った人型スタンドに成長したという経緯があります。

今ご紹介したエピソードや、スタンドのスペックに「成長性 A」とあるように、この「ストーン・フリー」は作中で成長し、強力な能力になっていきます。

単純な破壊力1つ取っても、物語序盤では鉄格子を破壊することができず、生身の人間とあまり変わらないパワーしか発揮できませんでしたが、激闘を重ねる中で発射された弾丸を掴み取るほどのスピードやパワーを持つスタンドに成長しています。

そして歴代「ジョジョ」が敵を完膚無きまでに倒す時に繰り出してきた「ラッシュ」（拳や足による高速の打撃の連打）を、徐倫と「ストーン・フリー」も披露しています。

その際の掛け声は「オラオラオラオラ」で、これは実父・空条承太郎のラッシュと共通しています。

2人の血の繋がりを確かに感じさせるこの共通点は、「ジョジョ」ファンにとっては嬉しい演出です。

空条徐倫は『ストーンオーシャン』でどうなるの？【ネタバレ注意】

ここからは空条徐倫が『ストーンオーシャン』でどういった結末を辿るかに関して。

当然『ストーンオーシャン』本編の重大なネタバレを含みますので、原作を未読の方、アニメでの放映を楽しみにしたい！という方は読み飛ばすことを推奨します。

（目次に戻って次のチャプターである「空条徐倫を演じる声優とは？〜声優は「2人」いたッ！〜」をクリックしていただけると万一のネタバレを防止できるかと思います。）

無実の罪でグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監された徐倫ですが、それは全て彼女の父、空条承太郎が持つ「DIOの日記」の記憶を手に入れるためのプッチ神父による陰謀でした。

神父の目論見は成功し、承太郎は神父のスタンド「ホワイトスネイク」の能力で記憶とスタンド能力を奪われ、仮死状態に陥ります。

承太郎を救うため、そしてプッチ神父の野望を阻止するため、徐倫はエルメェス・コステロやナルシソ・アナスイ、ウェザー・リポートやエンポリオ・アルニーニョと共に神父を倒すことを決意します。

神父の目的は親友であるDIOが目指した「天国」を迎えることであり、そのために向かったケープ・カナベラルの地で彼のスタンドは「C-MOON」を経て「メイド・イン・ヘヴン」に進化を遂げます。

「メイド・イン・ヘヴン」の能力は「時間の加速」。

宇宙全ての時間の流れを加速させ、そして全ての生物の中で神父だけがその加速に順応するというこの脅威的な能力によって、徐倫達は窮地に追い詰められます。

最終決戦に辿り着いたエルメェスとアナスイ、そして徐倫を助けるために戦線に復帰した承太郎ですら、この「メイド・イン・ヘヴン」の前にはなす術なく瞬殺されました。

残るは徐倫とエンポリオのみ。仮にその場を逃げおおせることができても、神父はジョースター家の人間の所在を探知することができるという絶体絶命の状況です。

そこで徐倫が取った行動は、自身が囮になり、エンポリオを逃すというものでした。

如何にプッチ神父が超高速で動けようともその身体能力は生身の人間のままであり、エンポリオが海を泳ぐイルカに捕まってしまえば神父には数10mもの距離を泳いで追いつくことはできないと考えたのです。

しかしそれは、あの最強のスタンド使い、空条承太郎ですら敵わなかったプッチ神父に、たった1人で立ち向かうことを意味します。

あんたを逃すのはアナスイであり……エルメェスであり あたしの父さん空条承太郎……生き延びるのよ あんたは「希望」！！

（『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』より引用）

徐倫はエンポリオにそう言い残し、単身プッチ神父に挑みます。

来いッ！プッチ神父

（『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』より引用）

ファイティング・ポーズを取り、敢然と神父に立ち向かう徐倫。

そして次のページでは、粉々に砕かれた「ストーン・フリー」の姿が……。

そう、『ストーンオーシャン』の最終決戦において、空条徐倫はプッチ神父に敗北を喫し、死亡してしまうのです。

では『ストーンオーシャン』はバッド・エンドなのか？そうではありません。

決死の覚悟で最後の戦いに臨んだ彼女の「黄金の精神」が物語をどのような結末に運ぶのか、それは是非原作漫画やアニメのクライマックスでご確認ください。

空条徐倫を演じる声優とは？〜声優は「2人」いたッ！〜

ここからは空条徐倫を演じる声優の紹介です。

ですが「ジョジョ」ほど歴史の長いタイトルともなれば、様々なメディア展開がされ、その都度声優が変更になるということも。

実際、これまでに空条徐倫を演じた声優は2人います。

まずはゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』及び『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』において空条徐倫を演じた、沢城みゆき。

実力派女性声優として知られ、『ゲゲゲの鬼太郎』や『ルパン三世』といった国民的アニメから『ソードアート・オンライン』、『うたの☆プリンスさまっ♪』のような深夜アニメまで、幅広い作品に出演しています。

「ッ」や「！」を多用する特徴的な台詞回しから、「ジョジョ」のキャラクターを演じる場合には力強さや迫力というものがファンには求められます。

それは女性である徐倫にも言えることですが、沢城みゆきの演技は非常にパワフルで正に徐倫のイメージそのもの。

「オラオララッシュ」の凄みも素晴らしく、多くのファンは『ストーン・オーシャン』アニメ化の際には彼女の続投を望んでいました。

しかし、アニメ『ストーンオーシャン』で空条徐倫を演じるのは沢城みゆきではなく、ファイルーズあいという声優。

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イベントのご視聴ありがとうございました〜！！
テーマに合わせて、🤍衣装と🖤衣装を着たよ〜〜
やっぱ黒が好き！！👻🖤
この曼珠沙華のセットアップ、買ってよかった〜！！

#funslab pic.twitter.com/tMMqpIsBDw

— ファイルーズあい｜Fairouz Ai (@fairouzzzzzz) August 14, 2021

キャリアの長い沢城と違い、ファイルーズは2019年に声優デビューを果たした新人声優。

キャストが発表された当初は、彼女の起用に懐疑的な声もネット上で多く見られました。

ですが、アニメのPVでいち早く聞くことのできる彼女の演技は、そうした批判を跳ね飛ばすほどに見事なものでした。

そしてファイルーズあいにとって、空条徐倫というのは特別なキャラクターでもあります。

実は、彼女が声優を志すきっかけとなった作品こそが、この『ストーンオーシャン』であり空条徐倫なのです。

彼女は徐倫のことを

私が今まで出会った中で、世界一勇敢で美しくて強くて愛情深い、素晴らしい人間

（ファイルーズあい、空条徐倫を「命を込めて演じる」『ジョジョ』第6部がアニメ化より引用）

と評しており、

ジョジョがアニメ化したら出演したい。私が徐倫のことを助けるキャラクターの役を演じたい

（『ダンベル』主演声優「ファイルーズあい」とは何者だ？　心にジョジョ「空条徐倫」を住まわせる彼女の素顔に迫ったロングインタビューより引用）

という思いで声優を目指したのだと言います。

僅か2年のキャリアで大人気シリーズ「ジョジョ」の主役に大抜擢されたばかりか、最も近くで空条徐倫を支える存在、空条徐倫その人を演じることになったシンデレラ・ガール、ファイルーズあいの演技にも注目です。

おわりに

今回は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』の主人公である空条徐倫について徹底的に解説していきました。

少年漫画、ましてや「ジョジョ」のような死闘の連続のバトル漫画において、女性主人公というのは非常に珍しい存在です。

ですが空条徐倫は歴代「ジョジョ」に勝るとも劣らないタフネスを持つ、強靭な精神の持ち主。

この記事で空条徐倫について知った上で、来たるアニメ『ストーンオーシャン』の放映をより深く楽しんでいただければ嬉しいです。