穏やかで優しいキャラクターからどこか狂気を感じるキャラクターまで、幅広い声を演じ分ける人気声優・早見沙織(はやみさおり)。
声優としてだけではなく、歌手としても類まれな才能と実力を発揮しています。
この記事では、そんな彼女が声優の仕事を志したきっかけや、代表作などを紹介します。
目次
早見沙織のプロフィール・経歴
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名前:早見沙織(はやみさおり)
愛称:はやみん
生年月日:1991年5月29日
星座:ふたご座
血液型:AB型
所属事務所:アイムエンタープライズ
洋画の吹き替えがきっかけで声優の道を志す
早見沙織は、幼少の頃からアニメや映画に慣れ親しんだ生活を送っていました。
小学生になったある日のこと、洋画の吹き替えを観ていた早見は「どうやって海外の人が日本語を話しているんだろう?」と疑問を抱きます。その場にいた母親に尋ね、洋画の吹き替えやアニメには声を演じている人がいると知ったのをきっかけに、声優という職業への強い憧れを抱くようになりました。
まだ少女だった早見が、声の力で人に感動を与えることの素晴らしさに目覚めた最初の瞬間です。ちなみに本人曰く、小さい頃はかなり引っ込み思案で、自ら人前に出ることが苦手な性格だったのだとか。自分の中にある羞恥心や消極的な一面にも負けないほど、声優の仕事をしたいと強く思っていたことが窺えます。
そして中学2年生の終わり頃、早見は当時通っていた養成所の所内オーディションに合格し、アイムエンタープライズに所属しました。入所した年、OVA「こはるびより」で声の仕事に初挑戦。同年の冬、オーディションを経てTVアニメ「桃華月憚」(とうかげったん)という作品に参加しています。
養成所に在籍していた当時の早見は、講師から与えられる課題を時間のあるときに家で繰り返し練習したり、自分なりにできることを考えて積極的に行動へ移していました。
また、声優としてのキャリアを少しずつ重ねて以降も、仕事をするときは「何ごとも自分ひとりでやっているのではない」と常に自分へ言い聞かせるようにしているのだとか。共に仕事をする相手やスタッフ、ファンなど周囲の支えがあることへの感謝を忘れずに活動している姿は、応援する側にとっても見習うべきものがあります。
難易度の高い役もこなす!ストイック声優・早見沙織の努力
映画「聲の形」をご覧いただき、ありがとうございました。
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声優として15年以上のキャリアを誇る早見沙織。おしとやかで芯のあるキャラクターから狂気に満ちたキャラクターまで幅広い演技をこなしていますが、そのぶん難易度の高い作品も数多く経験しました。
その一つが、2016年9月に公開された映画「聲の形」(こえのかたち)。大今良時が原作を手がけた物語のヒロイン・西宮硝子(にしみやしょうこ)は、先天性の聴覚障害を持っており、幼い頃から他者とのコミュニケーションにおいて苦しい経験をしてきました。
周囲との軋轢を生まないために身に付けたしたたかさと、ふとしたきっかけで崩れてしまいそうな脆さを併せ持っている少女。さらに、耳が聞こえないことで生まれる喋り方の違いなど、声優の演技力や解釈が試される難しい役どころです。
劇場版の山田監督に抜てきされて硝子役を演じることになったという早見は、持ち前のストイックさを役づくりへ存分に発揮。資料映像や音声を何度も繰り返し視聴したり、実際に聴覚障害を持つ方と話をしたりして役への理解を深めていきました。本編で早見の演技を聴いてみると、台詞を発すること以上に、短い音(「ハッ」と息をのむ音など)や息づかいといった音の発し方への並々ならぬこだわりが感じられます。
また「聲の形」以外にも、伝説の感動アニメと名高い「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」やライトノベルを元にした「魔法科高校の劣等生」など、数多くの作品に参加している早見。
彼女の素晴らしさは、どれだけ経験を積んでも初心を忘れることなく、ストイックに学び続けているところです。新たなキャラクターを演じることで、彼女自身も忘れてしまっていた感情や記憶を引き出してもらえるのだとか。
経験や自分の解釈を芝居に活かし、演じたキャラクターから新たな気付きを得る。その繰り返しを経て、声優・早見沙織がこれからどのような進化を遂げていくのか注目していきたいですね。
2015年からアーティストとしても活動中
早見沙織といえば、幅広い声の演技だけでなく高い歌唱力でも有名。唯一無二の歌声は、アニメの主題歌やキャラクターソングでも存分に発揮されており、多くのファンを魅了しています。
圧倒的な実力ゆえに個人名義での音楽活動を熱望されていましたが、大学卒業までは「一つの道に集中しよう」と考えていたため、声優業一本に絞って活動しました。
そして2015年8月、シングル「やさしい希望」でファン希望のアーティストデビュー。さらに2016年5月には、こだわりのつまった1stアルバム「Live Love Laugh」がリリースされました。
業界でも随一の歌唱力を誇る早見ですが、歌うことの楽しさを知る大きなきっかけは彼女の母親でした。歌を愛する母親は、早見が幼い頃からあらゆるテクニックを伝授していたのだとか。
母親がジャズボーカルスクールでレッスンを受け始めたときも、教室へ一緒に行き見学していた早見。中学生になったある日、講師から「沙織ちゃんも一緒に歌ってみたら?」と誘われ歌を習い始めました。日本発祥の音楽ではないジャズにも触れることで、歌唱の技術やさまざまな表現の方法を習得しました。
1stアルバム「Live Love Laugh」では、ジャズボーカルのレッスンを受けていたときの経験や、1枚目だからこその新鮮なチャレンジが随所に散りばめられています。
また、続く2ndアルバム「JUNCTION」、アーティスト5周年を記念してリリースされたアルバム「GARDEN」にも共通のことですが、早見は歌唱だけでなく作詞・作曲へも精力的に挑戦しています。
アーティスト・早見沙織の魅力は、声の芝居と同じように、楽曲制作においても言葉一つひとつと情熱をもって向き合っているところ。たとえば曲にタイトルをつけるとき、曲のテーマや狙いに合わせて、ローマ字表記にするのかひらがな表記にするのか、あるいはカタカナか……という変化をもたせています。
飾らないまっすぐな歌声と歌詞、メロディで聴き手の心を癒してくれる早見。声優・早見沙織としての活動しか知らなかった人も、ぜひ彼女の歌声を聴いてみてください。