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ダイブの注意点・飛ぶ側
ライブによっては禁止事項になっていることからもわかる通り、ダイブはリスクのある行為です。
この項では、ダイブをする際の注意点を解説していきます。
周囲に配慮する
ダイブは他人の協力なくしては成立しない行為です。
他人への配慮が欠けたダイブを繰り返していると、周囲のお客さんから“迷惑ダイバー”扱いされてしまう危険性があります。
特に嫌われるのが、クラウドサーフ時に手足をばたつかせる行為です。人の頭を蹴ってしまう可能性がありますし、衣服やアクセサリー類などにひっかかってしまう危険性もあります。
下で支えているお客さんに「この人、ダイブ上手だな」と思われるような飛び方をするように心掛けましょう。
退場になる可能性も
“暗黙の了解”として黙認されることも多いダイブですが、イベントによっては厳格に禁止されているケースもあります。
最悪の場合、主催者側スタッフから退場を命じられ、それ以降の公演を観ることができなくなってしまいます。
また、公演のルールが書かれた紙を読み上げないとフロアに戻してもらえないというペナルティを課しているイベントもあるため、ダイブに対してどのようなスタンスを取っているイベントなのかを見極める必要があります。
怪我は自己責任
開演前の場内アナウンスでも説明される通り、ダイブやモッシュによって発生した怪我などについては、アーティスト側、主催者側、会場側は一切責任を負いません。
自分の怪我も他人に負わせてしまった怪我も、すべて自己責任として対応・解決しなければなりません。
他のお客さんに重い怪我を負わせてしまった場合、多大な賠償責任が発生します。軽い気持ちでおこなったダイブが、自分を含めた多くの人の人生を狂わせてしまう可能性すらあるのです。
ダイブの注意点・支える側
この項では、ダイバーを支える側の注意点を解説します。
ダイバーが乱舞する前方エリアで安全にライブを観るために知っておきたい知識となります。
タイミングを予測する
安全にダイバーをやり過ごすためには、やって来るタイミングを予測する必要があります。
まったく無警戒なところにダイバーが降って来ると頭や首にダメージを受けてしまいますが、来るタイミングがわかっていれば意外と簡単に対応できるものです。
しかし、ダイバーを気にするあまり、後方ばかり観ていてはライヴを楽しむことができません。
ステージ側を向いた状態でダイバーの動向を察知するには、ステージと最前列の柵の間にいるセキュリティスタッフの動きをチェックすればOKです。
セキュリティスタッフはダイバーを受け止める役割を担っているので、その延長線上にダイバーがいると予測することができます。
自分の身を守る
ダイバーがやって来るタイミングが予測できたら、次は自分の身を守る行動をとる必要があります。
ここで一番大切なのは、自分の頭と首を守ることです。
前方へと運ばれて行くダイバーが自分の頭上で落下しないように、頭の上に両手を上げてください。他のお客さんと密着状態で両手を上げるのが難しい場合でも、せめて片手は上げるようにしましょう。
ダイバーが自分の頭上までやって来たら、力を込めて前方へと送り出すだけです。
また、自分の近くをダイバーが通り過ぎて行く場合は、頭や顔を蹴られないように腕でガードをしておくのがいいでしょう。
ダイバーの身を守る
自分の身を守ることが最優先ですが、ひとりの怪我人も出さずにライブを終えるためには、ダイバーの安全も確保することも重要です。
ダイバーが怪我をする場合、それは落下によるものがほとんどです。
特に頭を下にした状態でフロアへ落下すると大きな怪我に繋がりやすいので、そのような姿勢のダイバーがいたら、上半身を持ち上げるようにして支えてください。
また、体勢的に落下が不可避である場合でも、ダメージを最小限に食い止めるために、身体や衣服などを掴んであげるようにしましょう。
ダイバーがフロアに落下してしまった際は、他のお客さんに踏まれてしまう危険性があるため、早めに立ち上がらせるようにしましょう。ただし、ダメージが大きい場合などは無理に起こさず、安全な状態を確保してからスタッフを呼ぶようにしてください。
まとめ
ダイブの種類ややり方、注意点について解説してきました。
ライブ初心者にとって「怖い、危ない」というイメージが強い行為ですが、ひとたびコツを掴んでしまえば「あ。意外と大丈夫だった」と恐怖心も薄れるはずです。
激しい音楽性のアーティストのライブを観る上では避けて通れないものでもあるので、この記事を参考にしてライブを楽しんでみてください。