2020年に「何なんw」でデビューし、瞬く間に人気アーティストとなった「藤井風(ふじいかぜ)」。
新型コロナウイルスの流行により生・藤井風を見れないこのご時世だからこそ、「早く新曲が聴きたい!」と待ちわびているファンも多いのでは?
そんな期待に応えるかのように突如リリースされたのが、今回ご紹介する楽曲「燃えよ」です。
同曲は一体どのようにして生まれ、どのような思いが込められているのでしょうか。
藤井風「燃えよ」の楽曲背景や歌詞を徹底解説します!
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目次
生配信ライブで突如発表!
「燃えよ」は2021年9月4日に配信リリースされた藤井風の9作目のシングル。
事前にリリースが告知されることはなく、同日に日産スタジアムにて行われた「Fuji Kaze”Free”Live 2021」内で初披露されました。
ライブではピアノでの弾き語りが披露されましたが、各種ストリーミングサービスでは様々なサウンドが加わった別バージョンを配信。
より疾走感溢れる仕上がりになっています。
ちなみに、「Billboard Japan Hot 100」では最高19位を記録。
現在タイアップはなくMVも未発表ですが、のちに公開されるケースも多いので今後の動向が楽しみです。
「Fuji Kaze”Free”Live 2021」って?
「Fuji Kaze”Free”Live 2021」は藤井風が2021年9月4日に日産スタジアムにて行なったフリーライブ。
同年7月に発表された時は有観客で行う予定でしたが、新型コロナウイルスの流行により断念。
しかし、「いろんな人の心が”Free”になっていくことを願って」というコンセプトのもと無観客で開催、YouTubeにてオンライン配信されました。
当日は荒天だったものの、藤井風は約60分間ピアノの弾き語りを披露。
10万人を超える人に音楽を届けました。
本人が語った楽曲に対する思いとは?
藤井風の楽曲といえばどこかスピリチュアルな視点が印象的。
本人も特定の楽曲に対し、「死生観について歌った」「ハイヤーセルフからの視点で考えた」とやや人間離れしたコメントを残しています。
しかし、同曲については「Fuji Kaze”Free”Live 2021」内で「この曲はダサいくらい真っ直ぐでストレートな曲」とコメント。
同時に「自分が無気力さを感じたり落ち込んだりしている時に、このくらい真っ直ぐで力強い曲があってもいいんじゃないかと思った。自分が必要としていたような曲。」とも語っています。
「藤井風でも無気力になったり落ち込んだりするのか…!?」と思った人も少なくなかったのではと思いますが、ある意味では人間らしい感情に基づいて制作されたようです。
一体どのような歌詞が綴られているのか、次の項目でチェックしていきましょう。
「燃えよ」の歌詞を解説!
「燃えよ」について、藤井風は「Fuji Kaze”Free”Live 2021」内で「みんなにとっても必要な曲だったら嬉しい」とコメント。
そしてその言葉通り、楽曲内では落ち込んでいる人の背中を押すような温かいメッセージが歌われています。
1番Aメロ
まず楽曲の冒頭で歌われているのは落ち込んでいる人の様子。
<太陽が泣いているよ>というフレーズがありますが、これは単純に「雨」や天気の悪さを表現しているのではなく、心身に影響するようなどんよりした空気感や涙する様子を表しているのではないでしょうか。
なぜ落ち込んでいるのかに対しては言及されていませんが、理由の一つとして考えられるのは理想と現実とのギャップ。
「うまくいかない」という思いから無気力になったり落ち込んだりするものと思われますが、逆をつけばそれは「こうしたい」という思いがあるからこそ芽生える感情ですよね。
Aメロの後半では「そのくすぶる思いを叫んでみようという」というメッセージが歌われており、「本当は頑張りたい」という自分の思いに気づかされそうです。
サビ
続くサビではタイトルでもある「燃えよ」というシンプルなメッセージが歌われています。
注目したいのは<明日なんか来ると思わずに燃えよ>というフレーズ。
「明日やろうは馬鹿野郎」という言葉もありますが、「今を生きろ!」という熱いメッセージが込められているようです。
サビ後半でも指摘されている通り、頑張っている姿をみられるのが恥ずかしくてクールに装ったり強がったりしてしまうこともあるでしょう。
でも、みんなに平等に明日が来るとは限りません。
だからこそ「今」燃える。
これは明日が見えないコロナ禍にいる我々にとって、非常に大切なメッセージなのではないでしょうか。
2番Aメロ
ここまではわかりやすいメッセージが発信されてきましたが、2番のAメロではやや抽象的な歌詞が歌われています。
冒頭の「簡単じゃないけど、難しくもない」とは一体何を指すのでしょうか?
後半で<迷いながら探すの/それはみんな同じ>と歌われていることから、誰もが経験するものであることがわかりますね。
正確な答えはわかりませんが、前後の内容から考えると「人生」を指していると推測されます。
人生は簡単じゃないけど、難しくもない。
どこに行けばいいのか、どの道を選べばいいのか、みんな迷いながら探している。
そんなメッセージが込められているのではないでしょうか?
ちなみに、この後に続くのが先述したサビ。
「みんな迷いながら生きてるんだから、恥ずかしがらずに”今”を生きろ!」というメッセージを感じられますね。
Bメロ
2回目のサビの後に訪れるBメロにも「今」を感じさせるメッセージが込められています。
確かなものを守り続けるなら、「明日のこと」にはとらわれない。今だけを見つめて強くあれ。
落ち込んでいる人には特に強く響きそうなメッセージですね。
落ち込んでいなくても「私は”今”を大切にできていただろうか?」と考えさせられ、なんだか胸が熱くなります。
また<毎日がBirthday>という歌詞がとても印象的。
これは「毎日お祝いしてハッピーを感じよう!」というメッセージではなく、「日々生まれ変わっている」というメッセージでしょう。
生まれ変わっているということは過去にとらわれないということであり、成長しているということ。
「毎日がBirthday」と毎日唱えて胸に刻みたいものです。
Cメロ
Cメロはとても短く、<あぁ/マジで何も怖くない/この風のって進め先へ>というワンフレーズのみ。
さりげなく自分の名前である「風」が含まれているところに彼のユーモアセンスを感じますね。
もしかしたらこれは「自分と一緒に頑張っていこう」というメッセージなのかもしれません。
このあとはもう一度サビが歌われた後、「燃えよ」というフレーズが繰り返されて楽曲は終わり。
聴き終わると胸に爽快感が溢れ、なんだか今すぐ動き出したくなります。
「また頑張ろう」と思った方、ぜひ「今」を大切に頑張りましょう!
藤井風「燃えよ」まとめ
やりたいことができなかったり、何をやってもうまくいかなかったり、落ち込むこともあるでしょう。
落ち込みすぎて無気力になることもあるかもしれません。
そんな時こそ藤井風の「燃えよ」を聴いて、少しずつ気持ちを前向きにしてみてください。
また、藤井風は徐々にライブ活動を再開し始めています。
機会がある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
ライブに行けないという方はYouTubeにある配信ライブをチェックするのもオススメ。
とにかく魅力的な楽曲、カバーが多いアーティストなので、ぜひご覧ください!
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