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アニメ「スキップとローファー」主題歌
オープニングテーマ「メロウ」
オープニングテーマは、須田景凪作詞作曲の「メロウ」。YouTubeにアップされている動画は、2023年9月25日現在、MV・アニメOP合わせて700万回再生を突破しています。
「メロウ」は、人柄が円熟したさまや、音などが豊かで柔らかいさまを表す言葉。温もりがあり、聴いているだけで心が満たされるような本楽曲は、まさに「メロウ」という言葉がぴったりです。
須田景凪は、ボカロP・バルーンとしても活動する人物。YouTubeにアップされている代表曲「シャルル」は、2023年9月25日現在、ボカロ・セルフカバー合わせて1.3億回再生を記録しています。
本楽曲は前奏がなく、須田景凪の高いトーンの「眩しくて」という言葉から世界が広がっていきます。岩倉美津未と志摩聡介が初めて出会った場所は、入学式当日の通勤ラッシュの駅。入学式をサボろうとしていた志摩聡介ですが、慣れない都会で人酔いしてしまった岩倉美津未と出会い、彼女の真っすぐさに惹かれていきます。そのため、この「眩しくて」は志摩聡介が岩倉美津未に抱いた気持ちだと捉えることもできます。
Aメロの直前で、サウンドの広がりとともにアニメのロゴが登場するオープニング映像。これから始まる新たな学校生活や人間関係に希望を持たせるような、明るい響きが特徴です。
Aメロに入ると、うつむき加減で暗い表情を浮かべる志摩聡介と、明るくスキップをする岩倉美津未の対照的な姿が映し出されます。サビが近づくにつれ、岩倉美津未の周りにはクラスメイトが集まり、アニメの展開とリンクしたような演出に。
サビでは、岩倉美津未と志摩聡介が軽やかなダンスを披露。背伸びしすぎず、等身大の高校生らしいダンスと、眩しい青春を想像させる華やかなサウンドが印象的です。
実は、このサビ部分のダンスでは、画面に映っている登場人物二人がカメラ目線になることは一度もありません。たまに視線を合わせ、二人だけの世界でダンスを楽しそうに踊る岩倉美津未と志摩聡介の姿に思わず頬が緩んでしまいます。
アニメのオープニングやエンディングでキャラクターがダンスを踊る作品は数多くありますが、そのほとんどはキャラクターがカメラ目線で踊るもの。しかし、「メロウ」のこのダンスにはカメラ目線が一度もないことで、キャラクターの心の底からの笑顔や素の表情を視聴者が覗き見ているような感覚になります。
このサビ部分のダンスの振付師は菅尾なぎさ。テレビアニメ「かぐや様は告らせたい」で話題になった「チカっとチカ千花っ♡」の振り付けも担当した振付師です。愛らしさやキャッチーさがあり、動画サイトでは踊ってみた動画も多数アップされています。
本楽曲について須田景凪は、「躊躇わず、真っ直ぐに歩んでいく美津未という人間に出会い、志摩くんの中で、世界の見え方や価値観が少しずつ変わっていく様、その心模様を音楽にしました。また、原作を読んで感じた『キラキラした部分』を捻らず、ストレートに表現しようと思いながらこの音楽を作りました。この作品を少しでも彩る事が出来れば幸せです」と語っています。
DMM picturesの公式YouTubeチャンネルでは、黒沢ともよと江越彬紀がキャラクターのダンスを再現する動画もアップされており、ファンからは「処理できない尊さ」などの声が上がっています。
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